そもそもスマートデバイスとは?
スマートデバイスには、実は明確な定義がされていません。一般的には、パソコンのように多用途に使用できる多機能な機器のことです。コンパクトで携帯性に優れ、タッチ式の直感的な分かりやすい操作が可能で、インターネットに接続し、Webサイトの閲覧や通話、通信ができる機器です。
スマホやスマホより大きいけれどノートパソコンよりも小さなタブレット、およびこれらと同様な機能を有する機器を総称するときに「スマートデバイス」という言い方を使用します。
なお、ノートパソコンもどんどん軽量化、コンパクト化が進んでいますが、通常はスマートデバイスには含まれません。
スマートデバイス連携システムとは?
スマートデバイス連携システムとは、スマートデバイスの携帯性と、インターネットに接続ができ、パソコンに近い情報処理が可能な特徴を活かして、スマートデバイスで業務システムを利用可能にするシステムのことです。
今までは、社内でしか利用できなかった情報を、外出先から簡単に便利に利用できるようになります。社外から社内リソースにアクセスして、例えば、メールを見たり、在庫を確認したり、出荷手配を行うような利用法がもっとも単純な利用方法です。このような利用方法は、携帯性に劣りますが、ノートパソコンでもできます。また、画面が小さくて不便ですが、携帯電話でも可能です。
しかし、スマートデバイス連携では、もっと付加価値をつけて、顧客対応などの一連の業務プロセスを、従来よりも大幅に向上させるようなワークスタイルの変革やビジネスプロセスの改革にもアイデア次第でできる可能性も持っています。そのため、スマートデバイス連携システムを「いかに利用するか」で、企業の競争力を大幅に向上させることが可能になります。
スマートデバイスの連携でできるようになること
スマートデバイスの活用方向には、以下の3つがあります。今まで、情報化システムが遅れていたような業種、業界、例えば農林水産業分野での活用もスマートデバイスの操作性の高さや携帯性に優れていることから、進んでいます。
- ・既存のビジネスプロセスやビジネスモデルを変革する
- ・GPS機能やカメラ機能などを活用して便利な利用法を行う
- ・個人所有のスマートデバイスをセキュリティを強化して業務用に活用する
多様なスマートデバイス連携システムの事例
スマートデバイス連携システムの事例を簡単にいくつかご紹介します。このほかにも、スマートデバイスの特徴を活かした活用方法が、さまざま企業で行われています。
活用事例1:営業業務を合理化
従来のPDAや携帯電話で行っていた営業業務をスマートデバイスに置き換え、大画面とタッチパネルで、情報の一覧性と直感的な操作で大幅な事務合理化を実現しています。
活用事例2:保守点検作業を効率化
画像や動画を送ることで、今までは紙のマニュアルを広げて行っていた保守点検作業が、新人でも早く戦力化ができるようになる効率化を実現しました。また、難しい保守内容であれば、画像・動画を送って本社などの専門家とリアルタイムに相談ができ、保守のスピードアップに貢献しています。
活用事例3:紙からデータへ移行し業務を高速化
仕様の決定に素材の色・材質・デザインなど、ビジュアルな要素が多く必要な企業の利用例です。今まで紙ベースで、仕様を毎月数百枚カラーコピーして、拠点に送っていました。
これをスマートデバイスに置き換えることで、カラーコピー費用や送付のための人件費をカット、また紙ベースで顧客に提案していた時よりも、顧客の仕様決定が速くなり、打ち合わせの回数も減少するという効果が得られています。
既存業務との連携を図ったわけではありませんが、紙ベースを単に置き換えただけではなく、従来の紙では不可能であった検索スピードアップや、蓄積されていくデータをより活用できるシステムになることで、大きな付加価値が生まれています。
スマートデバイス連携システムを導入し、競争力を向上させよう
このようにスマートデバイスの活用は年々広がってきています。そして、スマートデバイス自体も年々高性能化しています。今の時代は従業員もスマートデバイスを日常的に使い慣れているため、スマートデバイス連携システムの導入は業務変革に大いに役立つでしょう。
スマートデバイス連携システムには、スマートデバイスを使って、いつでもどこでも社内業務システムにアクセスできる特性を活かし、業務合理化、作業効率化、業務進行の高速化などが可能になるメリットがあります。
ぜひ自社のビジネスの生産性向上・効率化によって競争力を向上させるために、現在の業務システムとスマートデバイスの連携を検討してみてはいかがでしょうか。
スマートデバイス連携システム導入を検討されている方は、下記の記事で選定のポイントをおさえましょう。