スマートデバイス連携を制する者が営業を制する
iPhoneやAndroidなどのスマートフォンやタブレットは、移動先の位置・経路確認、顧客への商品プレゼンテーション、写真・動画撮影などの多彩な機能を提供し、営業活動の機動性を高める必携のビジネスツールとして活躍しています。
特に営業パーソンの場合は、日々スマートデバイスを携行して顧客と向かい合い、市場動向や競合状況などの生の情報に接していますので、この情報をリアルタイムに社内で共有して有効に活用していければ、顧客満足度や商談成約率などの営業活動のパフォーマンスを高めるばかりか、サービス品質や企業価値の向上へと結びつけられます。
営業のリーダーに求められる必須の課題ともいえるスマートデバイスと社内のシステムとの戦略的な連携について、具体的な活用事例を見ながら考えていきましょう。
戦略1:リアルタイム処理で顧客満足度を向上
スマートデバイスと社内のシステムをリアルタイムに連携する基本機能は、社内にいる営業部門のリーダーが営業の進捗状況を可視化し、迅速な対処と的確な指示を行うことを支援します。
これにより商談の場にいる営業パーソンも上司の裁可を受けた正式な見積額を顧客に提示したり、スマートデバイスから社内のシステム上にあるデータを読み出すことで在庫の確認や顧客のニーズに適う仕様・デザインを画面に提示できるようになります。
また、電子帳票システムとの連携により、商談現場からの報告を受けて即座に見積書や契約書の作成に取りかかるなど、業務処理の迅速化も図れます。
さらに、スマートデバイスのGPS機能と連携させて社内から営業パーソンの現在位置を把握し、顧客からの呼び出しや緊急のメンテナンス依頼に迅速な移動指示を出すなど、スマートデバイス連携システムの活用は営業活動の機動性を高め、クイックレスポンスの実現により顧客満足度を著しく向上させていきます。
戦略2:システム連携で業務のPDCAを確立
スマートデバイス連携システムは、iOSやAndroidなどのスマートデバイスのOSに対応し、社内で共有するあらゆる情報システムおよびデバイスとの連携を確保します。
この機能は、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)との連動により、営業プロセスに計画(報告)・実行(指示)・評価・改善のPDCAサイクルを構築して業務の効率性を高め、業務フローを最適化するBPR(Business Process Re-engineering)を実現します。
また、電子帳票システムとの連携により部署内で活用する見積書や報告書などの書式を統一することで、資料としての検索性を高めると同時に、照合や確認に要する時間のロスを削減できます。
このほかにも、プリンタや複合機などの出力デバイスとの連携によるビジュアライズなプレゼンテーション資料の作成やペーパーレス化の推進による営業管理費の削減など、営業業務の効率化に著しく貢献します。
戦略3:セキュリティ機能でIT内部統制を強化
携行性に優れ、多彩な機能を搭載するスマートデバイスは、友人との交信やSNSへの参加などの私用目的にも使われがちですが、スマートデバイスの紛失や盗難から顧客の個人情報を流失させ、信用を失った企業の事故報道をご記憶の方も多いと思われます。
スマートデバイス連携システムは、こうした情報漏洩リスクに対処するべく、スマートデバイスのセキュリティ・レベルを強化し、顧客信頼度を高めるツールとしても機能します。
システムの運用に際して、組織が活用するスマートデバイスの登録と管理を行い、スマートデバイスから連携する社内システムへのアクセス権を規定することにより、スマートデバイスのデータは交信時にシステムへと移行され、紛失・盗難時には即座にアクセス権を抹消できますので、スマートデバイスからの情報漏洩リスクを遠ざけます。
スマートデバイス連携システムが提供するセキュリティ機能は、SSL接続などの暗号化処理、印刷・コピー・送信などの機能制限、アクセスログの管理など製品によって様々ですので、自社のセキュリティポリシーに適するシステムをご選択ください。
スマートデバイス連携システムを活用して営業を戦略化しよう!
スマートデバイス連携システムは営業の戦略化に大いに役立ちます。スマートデバイス連携システムを用いた戦略化の主な方法として、リアルタイム処理で顧客満足度を向上させる、システム連携で業務のPDCAを確立する、セキュリティ機能でIT内部統制を強化するなどが挙げられます。
スマートデバイス連携システムには、リアルタイムな情報共有により業務スピードを向上させられるメリットがあります。システムを導入し、メリットを活かして戦略的に業務を進めてみませんか?
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