マルチホーミングとは
マルチホーミングとは、複数のインターネットサービスプロバイダ(ISP)を契約し、1台のコンピュータから複数のインターネット回線が使えるよう設定する方法を指します。インターネットの発達で回線サービスが安価になったため導入ハードルが下がり、近年そのニーズが高まっています。
マルチホーミングにより得られるメリットは以下のとおりです。
- ●回線負荷を低減し、安定したネットワーク環境を実現できる
- ●システム障害時のバックアップ体制を安価に構築できる
- ●用途に応じて回線を使い分けることで、セキュリティや信頼性の向上が期待される
マルチホーミングの仕組み
マルチホーミングは、1つのネットワークを複数のプロバイダに接続します。一方の接続に失敗した場合のバックアップとして役立ちます。どのサービス・機器を二重に用意するかで、接続方法が複数あるため、コストや導入目的に応じて最適な方法を選びましょう。
- ■プロバイダの冗長化
- プロバイダを2社契約し、回線やルーターは1系統のみ。通信障害やメンテナンス時の業務停止リスクを抑える。
- ■プロバイダ・回線の冗長化
- プロバイダと光回線を契約し、1台のルーターでスイッチして使用する。ONUの故障やケーブル故障時にも対応できる。
- ■インターネット回線を完全に二重化
- インターネット契約とそれに必要な機器を完全に独立した状態で複数用意する。回線に関わるほとんどのトラブルに対応可能。
また、1つのデバイスをマルチホーミング化する手法などもあります。
リンクアグリゲーションとの違い
マルチホーミングと混同されやすい技術に、リンクアグリゲーションがあります。マルチホーミングと同じく、回線の負荷分散、耐障害性の向上を目的に導入される点では同じですが、リンクアグリゲーションは、複数のLANケーブルを束ねて1つの回線のように扱えるのが特徴です。これにより、回線上を行き来するデータ量を指す帯域幅を増やせるため、通信速度の向上が期待できます。
そして、マルチホーミングとの大きな違いは、ネットワーク回線の拡張に導入するプロバイダ数です。マルチホーミングは複数社と契約するのに対して、リンクアグリゲーションでは1社との契約で回線を増設します。新たな機器を購入せずとも帯域を増やせるため、コストを抑えた導入が可能です。
マルチホーミング機能を備えたおすすめ製品
ここでは、マルチホーミング機能をもつおすすめ製品を紹介します。
製品・サービスのPOINT
- 業界最多クラスのセキュリティ機能の中から独自のカスタムが可能
- 管理者負担軽減!導入から運用、保守まですべて一括対応。
- 24時間365日の障害検知・切り分けから復旧対応までサポート!
株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「ビジネスセキュリティ(VSR)」は、UTM機器のレンタルと運用・監視業務のアウトソースが可能なサービスです。基本のルータ機能に加えてオプション機能としてマルチホーミングが利用できます。ファイアウォールやコンテンツフィルタ、VPNなど、目的に応じてオプション機能を付加できるため、無駄なコストを発生させずに最適化が叶うでしょう。
いい点
放送・広告・出版・マスコミ
1,000名以上 5,000名未満
マルチホーミングでネットワーク環境を向上させよう
インターネット技術の躍進により、マルチホーミングを導入するためのハードウェアやソフトウェアが安価で手に入りやすくなりました。よりマルチホーミングを手軽に導入できる環境が整いつつあります。無料トライアルや資料請求を活用しつつ、費用と効果が見合うサービスの導入を検討してください。