PMSシステムの価格相場を左右する要因
ホテル・宿泊施設向けPMSシステムの価格は、一律に決まっているわけではありません。施設の規模や求める機能の範囲によって、月額費用は大きく変動します。価格相場を把握する前に、費用を左右する主な要因を確認しておきましょう。
施設の客室数や規模
PMSシステムの料金は、客室数に応じて設定されている場合が多くあります。客室数が増えるほど管理するデータ量や同時アクセス数が増えるため、月額費用も高くなる傾向があります。小規模な施設向けの低価格プランから、大規模施設向けの高機能プランまで幅広く用意されています。
例えば客室数が20室程度の宿泊施設と、100室を超えるホテルでは、必要な処理能力やサポート体制が異なります。契約前には自施設の客室数に対応したプランが用意されているか、担当者に確認しておくと安心です。
必要な機能の範囲
PMSシステムの価格は、搭載される機能の範囲によっても変わります。予約管理やフロント業務のみに対応する基本機能に加え、会計連携や顧客管理、多言語対応といった機能を追加すると、月額費用が上がる場合があります。
自施設の業務フローに必要な機能を洗い出したうえで、過不足のないプランを選ぶことが、費用対効果を高めるうえで役立ちます。不要な機能まで含めた高額プランを選ぶと、コストが業務規模に見合わなくなる可能性があります。逆に必要な機能が不足したプランを選んでしまうと、後から機能を追加する際に想定外の追加費用が発生する場合もあります。そのため、契約前の機能確認が欠かせません。
PMSシステムの料金体系の種類
PMSシステムの料金体系にはいくつかの種類があります。自施設の運用スタイルや予算に合わせて、どの料金体系が適しているかを理解しておくことが、無理のない導入計画につながります。
月額固定制
月額固定制は、客室数や利用機能にかかわらず、毎月一定の料金を支払う料金体系です。予算を立てやすく、費用の見通しが立てやすい点が特徴です。中小規模の宿泊施設で採用されるケースが見られます。
ただし固定料金のプランは、施設の規模拡大や機能追加に対応していない場合があります。将来的に客室数を増やす予定がある場合は、上位プランへの変更が可能かどうかを事前に確認しておく必要があります。
客室数連動制
客室数連動制は、契約する客室数に応じて月額料金が変動する料金体系です。客室数1室あたりの単価が設定されており、施設の規模に応じた費用負担となる点が特徴です。
この料金体系は、小規模施設であれば費用を抑えやすい一方、客室数が多い施設では月額費用が高額になる場合があります。増改築で客室数が変わる予定がある施設は、料金の再計算方法も確認しておきましょう。
初期費用と月額の組み合わせ型
初期費用と月額料金を組み合わせた料金体系も一般的です。導入時にシステム構築費用や研修費用として初期費用を支払い、その後は月額の利用料金を継続して支払う仕組みです。
初期費用の金額は、カスタマイズの範囲や既存システムとの連携内容によって異なります。見積もりを取る際は、初期費用と月額費用の両方を合算した総額で比較することが重要です。
導入形態別に見るPMSシステムの価格差
PMSシステムには、クラウド型とオンプレミス型という二つの導入形態があります。導入形態によって初期費用や月額費用の構造が異なるため、それぞれの価格の特徴を押さえておきましょう。
| 導入形態 | 価格の特徴 |
|---|---|
| クラウド型 | 初期費用を抑えやすく、月額料金に保守やアップデート費用が含まれる場合が多い |
| オンプレミス型 | サーバー購入や構築費用により初期費用が高額になりやすく、保守やセキュリティ対策の費用は施設側で負担 |
クラウド型PMSの価格帯
クラウド型PMSは、インターネット経由でシステムを利用する形態です。自社でサーバーを保有する必要がないため、初期費用を抑えやすく、月額料金を中心とした費用構造になる場合が多くあります。
月額料金には保守やアップデートの費用が含まれていることが多く、追加のサーバー管理費用が発生しにくい点も特徴です。導入までの期間が短く、小規模施設でも始めやすい価格帯といえます。
オンプレミス型PMSの価格帯
オンプレミス型PMSは、自社の施設内にサーバーを設置して運用する形態です。サーバー機器の購入費用やシステム構築費用が必要になるため、初期費用はクラウド型と比べて高額になる傾向があります。
月額費用はクラウド型より抑えられる場合がありますが、サーバーの保守やセキュリティ対策にかかる費用は施設側で負担する必要があります。長期的な運用コストも含めて比較することが大切です。
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PMSシステムの価格に含まれる費用と別途発生する費用
PMSシステムを導入する際は、基本料金に含まれる費用の範囲と、オプションとして別途発生する費用を事前に確認しておくことが重要です。想定外の費用が発生しないよう、内訳を把握しておきましょう。
基本料金に含まれる項目
基本料金には、予約管理やフロント業務、客室管理といった基本機能の利用料が含まれている場合が多くあります。システムの稼働に必要な保守やアップデート費用も、基本料金に含まれていることがあります。
ただし基本料金に含まれる範囲は製品によって異なります。見積もりを確認する際は、どこまでが基本料金に含まれているのかを、項目ごとに具体的に確認しておく必要があります。
オプションや保守にかかる費用
多言語対応や外部予約サイトとの連携、会計システムとの連携は、オプション費用として別途発生する場合があります。導入時の初期設定やデータ移行にかかる費用も、別途請求されることがあります。
また導入後の操作研修やサポート体制の強化を希望する場合、追加のサポート費用が発生する場合もあります。見積もり段階で、想定するオプションの費用まで含めて確認しておくと安心です。
PMSシステムの価格を比較する際に押さえたいポイント
複数のPMSシステムの価格を比較する際は、月額料金の金額だけでなく、費用の内訳や契約条件も含めて確認することが重要です。比較の際に押さえておきたいポイントを紹介します。
見積もりの内訳を確認する
見積もりを比較する際は、初期費用と月額費用に分けて、それぞれの内訳を確認することが重要です。基本料金に含まれる機能とオプション費用を区別して把握することで、実際にかかる総額を正確に見積もれます。
同じ月額料金でも、含まれる機能の範囲が製品によって異なる場合があります。表面上の金額だけで比較せず、機能一覧と照らし合わせて確認することが有効です。
契約期間や解約条件を確認する
PMSシステムの契約期間や解約条件も、価格とあわせて確認しておきたいポイントです。契約期間の途中で解約する場合に違約金が発生する契約もあるため、契約条件を事前に把握しておく必要があります。
またプラン変更や客室数の増減に対応できるかどうかも確認しておくと、施設の状況が変化した際に柔軟に対応しやすくなります。契約前に運用担当者へ確認しておくことをおすすめします。あわせてサポート窓口の対応時間や問い合わせ方法も確認しておくと、運用開始後にトラブルが発生した場合でも落ち着いて対応できます。
価格・料金体系を確認したいPMSシステム
PMSシステムの価格や料金体系は製品によって異なるため、見積もりを取って比較検討する際の参考として、いくつかの製品を紹介します。
株式会社スマートオーダーのPMS 宿泊管理システム
- 宿泊施設がスマートに管理でき、運営コスト削減・効率化
- 指紋認証や暗証番号解錠など無人化設備で省人化を促進
- 次世代SNSを活用したインバウンド集客の強化が可能
株式会社スマートオーダーが提供する「株式会社スマートオーダーのPMS 宿泊管理システム」は、ホテルや旅館などの宿泊施設向けに予約管理やフロント業務、客室管理を一元化できる宿泊管理システムです。予約サイトとの連携により、複数チャネルからの予約情報を集約して管理できるほか、チェックイン・チェックアウト業務や客室状況の把握を効率化する機能を備えています。施設の規模や運用スタイルに応じて必要な機能を組み合わせて利用できる点も特徴です。
aipass
- PMSと宿泊ゲスト専用アプリの一体型
- 豊富な省人化・無人化機能や外部連携
- 分かりやすい画面で教育コストを削減
aipass株式会社が提供する「aipass」は、宿泊施設のフロント業務や予約管理を効率化するPMSです。チェックイン・チェックアウト対応や客室管理に加え、外部の予約サイトや会計システムなど各種システムとの連携機能を備えています。クラウド型で提供されるため、施設の規模に応じて導入しやすく、多言語対応など宿泊業務に必要な機能を幅広くカバーしている点が特徴です。
陣屋コネクト (株式会社 陣屋コネクト)
- 予約・顧客・販売情報をクラウド上で一元管理。
- PMSを中心に各種システムとの連携機能を提供。
- 宿泊施設運営に必要な業務データの活用を支援。
Staysee (ステイシー株式会社)
- 予約・客室・売上管理など基本機能を搭載。
- サイトコントローラー連携や公開APIに対応。
- セルフチェックインや清掃アプリなどの追加機能を完備。
HOTEL SMART (xxx株式会社)
- PMSとチェックイン機能で宿泊業務の効率化を支援。
- セルフチェックインに対応
- 自社予約システムの提供により予約管理を効率化。
ホテル・宿泊施設向けシステム(PMS)の価格に関するFAQ
PMSシステムの価格について、よくある質問に回答します。
- Q1:PMSシステムの価格相場はどのくらいですか?
- 施設の客室数や導入形態、機能の範囲によって費用は異なります。月額数万円程度のプランから、大規模施設向けの高機能プランまで幅があるため、複数の製品を比較して確認することをおすすめします。
- Q2:クラウド型とオンプレミス型ではどちらが安いですか?
- 一般的にクラウド型は初期費用を抑えやすく、オンプレミス型は初期費用が高額になりやすい傾向があります。ただし月額費用や長期的な運用コストは施設の状況によって異なるため、総額で比較することが重要です。
- Q3:見積もりを取る際に注意する点はありますか?
- 基本料金に含まれる機能の範囲と、オプションとして別途発生する費用を分けて確認することが重要です。契約期間や解約条件も含めて、複数社の見積もりを比較検討しましょう。
まとめ
PMSシステムの価格は、客室数や導入形態、機能の範囲によって幅があり、料金体系も月額固定制や客室数連動制などさまざまです。基本料金に含まれる費用とオプション費用を区別し、契約条件まで含めて比較することが、自施設に合ったシステムを選ぶうえで重要です。見積もりの内訳を丁寧に確認しながら、価格と機能のバランスが取れた製品を検討してみてください。

