情報漏えいリスクに対して固めたい足元の印刷環境
IT化の進んだビジネス環境やオフィス内では、さまざまな情報が行き交い、さまざまな文書・書類が印刷されています。業務の進行に必須の印刷の過程でも当然、情報漏えいのリスクが潜んでいると言えます。
具体的なリスクを挙げると、たまたま書類が社外に流出してしまったために、機密情報や個人情報が漏えいしてしまったり、悪意のある第三者が書類を何らかの形で持ち出してしまったり、社内の人間が故意に情報を流出させる可能性も十分にありえます。「まさか」と思うような事態が現実に起こっており、社内の情報管理や文書管理は大きな関心を集めていると言えるでしょう。
そうした事態への対策の一つとして取り上げられるのが、印刷セキュリティ対策の導入です。セキュアプリントサービス(SPS)と呼ばれることもあります。今回はそのSPSのメリットについて、改めて紹介していきます。
情報漏えい対策としてのプリンティングソリューション
SPS導入のメリットがどこにあるのかと言えば、まず情報漏えいの防止、情報漏えい事故の発生確率を低減させられることでしょう。その中でも注目されるのは次のような点です。
- ・社内の印刷ネットワーク上の情報を盗聴される可能性を低減させられる
- ・特定の情報には特定の者だけが印刷できる権限管理で、不要な印刷を避けられる
- ・権限を持たない者が機密情報を含む書類を印刷して、社外に流出するリスクを抑制できる
- ・印刷を管理することで、社内の情報の行き来を制御できる
(※営業部に経理部の書類が紛れ込むなどの可能性を低減させられる)
- ・不正な文書複製を防止できる
これらのメリットをみれば、印刷セキュリティが情報漏えいや情報セキュリティ侵害の被害を防ぐための手段として、有効であることがよくわかります。
考えておきたい!もしもの時に役立つ印刷セキュリティ
SPSのメリットは情報漏えいや情報窃盗を防ぐだけではありません。それはSPSのメリットの一つの大きな側面ではありますが、万が一、情報漏えいが起きた場合にも重要な役割を果たします。
- ・印刷ログの取得で、誰が、いつ、どの書類を印刷したかを把握し、トレーサビリティを確保
- ・情報漏えい対策として十分な対策をしているという証明ができる
- ・コンプライアンス上、必要な説明責任を果たす助けの一つになる
上記のようなメリットが印刷セキュリティシステムの導入にはあります。つまり、業務の推進に支障を生じさせかねない書類にかかわる情報漏えいリスクの低減、説明責任の全う、そして、自社防衛の一つの手段として稼働するのが、印刷セキュリティシステムのメリットと言えます。