採用サイトとツールの役割
選び方を見る前に、何のためのサイトなのかを押さえておきましょう。
採用サイトが担う役割
採用サイトとは、応募を検討している人に向けて、事業の内容、働く環境、募集の条件を伝えるためのサイトです。求人媒体の掲載では伝えきれない内容を、自社の判断で載せられる点が特徴になります。
求人媒体を見た人が、応募の前に詳しい情報を確認しに来る場面も想定されます。掲載する内容によって、応募する側が自社を理解したうえで判断できるかが変わります。応募数を増やすだけでなく、認識のずれを減らす役割も持ちます。
一般的なCMSとの違い
Webサイトを作る仕組みとしては、汎用のCMSでも採用ページを用意できます。ただし、募集する職種ごとの情報の管理や、応募の受け付けと管理は、別に用意する必要があります。
採用サイト作成ツールでは、求人情報を項目として管理し、応募のフォームや応募者の管理までを一つの仕組みで扱える構成が中心です。採用に特化している分、担当者が扱いやすい設計になっている一方、サイト全体の自由な作り込みには向かない場合もあります。
支持される理由として挙げられる要素
広く選ばれている製品には、共通して語られる特徴があります。三つに分けて確認します。
専門知識なしで更新できる作り
採用の情報は、募集の状況にあわせて頻繁に変わります。そのたびに制作を依頼する運用では、費用と時間がかかり、掲載が古いまま残る要因にもなります。
人事部門の担当者が自分で更新できる作りは、多くの製品で重視される要素です。募集の追加や締め切りの変更、社員紹介の記事の追加を画面から行える構成が該当します。実際に更新を担う人が扱えるかを、試用の機会に確かめておきましょう。
応募までの導線と応募者の管理
サイトを見た人が応募に進めるかは、フォームの設計に左右されます。入力の項目が多すぎれば途中で離脱し、少なすぎれば選考に必要な情報が集まりません。
スマートフォンから入力しやすいか、履歴書の添付に対応するかも確認点です。応募を受け付けた後、選考の状況を管理し、応募者へ連絡できる機能を備えた製品もあります。応募から選考までを一つの仕組みで扱えるかは、担当者の負担に関わります。応募を受け付けた際に担当者へ通知が届くか、返信の履歴を残せるかもあわせて確認しておきましょう。対応の遅れは辞退につながる要因になります。
求人媒体や検索サービスとの連携
求人の情報を検索できるサービスに掲載されるための対応を備えた製品もあります。サイトに載せた募集の情報が、こうしたサービス経由でも見つかる状態を作れます。
利用している求人媒体との連携が可能な製品もあります。同じ内容を複数の場所へ入力する手間を減らせる点が利点です。ただし、対応している媒体やサービスの範囲は製品によって差があるため、現在利用しているものを伝えて確認しましょう。
人気の情報をどう読むか
公開されている評価や実績をどう扱うかを、二つの観点から整理します。
導入実績や評価の前提
導入実績や利用者の評価は、集計の対象と基準によって内容が変わります。どの規模や業種の企業を対象としているか、どのような条件で集めた評価かによって、示される内容も変わります。
また、実績が多い製品が自社に適するとは限りません。大量に採用する企業と、年に数名を採用する企業では、求められる機能が異なります。数値そのものより、どのような企業がどのような目的で使っているかという情報のほうが判断の材料になります。
自社の条件に照らす見方
まず、年間の採用予定人数、募集する職種、更新を担う担当者の状況を整理します。そのうえで、公開されている事例のなかから条件が近いものを探すと、実際の見通しを立てやすくなります。
評価の内容も、どの点についてのものかを確認しましょう。デザインの自由度への評価と、更新のしやすさへの評価では、意味する内容が異なります。自社が重視する部分に関する評価かを見極めることが、情報を活かす前提になります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品で比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で採用サイト作成ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
導入前に整えておきたいこと
ツールを選ぶ前に、社内で決めておきたい事項を二つ挙げます。
掲載する内容と更新の担当
どのような情報を載せるのかを整理します。事業の説明、募集する職種の内容、働く環境、選考の流れ、社員の紹介といった要素が候補になります。用意する内容によって、必要な準備の量が変わります。
写真や社員へのインタビューを掲載する場合は、その取材と作成にも時間がかかります。公開後に誰が更新するのかも、この段階で決めておきましょう。担当者が他の業務と兼任する場合は、割ける時間を見積もっておく必要があります。
応募者情報の取り扱い
応募のフォームで受け取る情報は、個人情報として扱う必要があります。取得の目的を明示し、その範囲で利用することが前提になります。
保管される場所、閲覧できる担当者の範囲、保存する期間もあわせて整理しておきましょう。通信の暗号化や、管理画面への接続を保護する設定も確認が必要です。具体的な取り扱いは、社内の個人情報保護の担当や法務部門に確認しながら進めることをおすすめします。
採用サイト作成ツールの選び方
ここまでの内容を踏まえ、製品を選ぶ際の確認事項を整理します。
採用規模と職種の整理
最初に、年間の採用予定人数と、募集する職種の数を整理します。新卒と中途の両方を扱うのか、拠点ごとに募集を分けるのかによって、必要な構成が変わります。
あわせて、想定する応募数も整理しましょう。応募者数に応じた料金体系を採る製品もあり、規模の想定は費用の試算に関わります。今後の採用計画も含めて伝えておくと、あうプランの提案を受けやすくなります。
必要な機能と既存システムとの連携
求人情報の管理、応募フォーム、応募者の選考管理、求人検索サービスへの対応といった機能のうち、必要なものを整理します。実際に使う範囲に絞って比較しましょう。
すでに採用管理システムを使っている場合は、連携できるかが確認点になります。応募者の情報を手作業で移し替える運用では、件数が増えるほど負担が生じます。利用しているシステムや求人媒体の名称を伝えて、対応の可否を確かめておきましょう。
費用とサポート範囲の確認
料金は、月額制、初期の制作費と月額の組み合わせ、募集件数によるプラン分けなど、製品によって考え方が異なります。デザインの作り込みを依頼する場合は、その費用も別に見込む必要があります。
サポートについては、どこまで対応してもらえるのかを具体的に確かめます。操作方法の案内にとどまるのか、掲載内容の相談や制作の支援まで含まれるのかは製品ごとに差があります。公開後の更新を誰が担うかとあわせて検討しましょう。
採用サイト作成ツールを紹介
採用サイト作成ツールは、サイト作成や求人情報の管理、応募者管理など、製品によって対応する機能が異なります。自社の採用目的や運用体制を踏まえて、各ツールの特徴を確認しましょう。
iRec
- お手頃価格で、会社の魅力伝わる効果的な採用サイトが完成
- 【専門知識不要】いつでもだれでも簡単にサイト更新できる
- 応募者管理・Indeed自動連携・求人管理など便利な機能も充実
アイレック株式会社が提供する「iRec」は、採用サイトの作成と応募者管理をあわせて扱えるツールです。テンプレートを使ったページ作成に対応しており、専門知識がなくても採用サイトを立ち上げやすい構成になっています。応募状況の管理もあわせて行えます。
Tours
- 360度空間を歩き回り企業文化を体験的に伝達
- クリック操作で社員紹介やクイズを組み込める
- バーチャル見学からシームレスにエントリーへ誘導
株式会社Toursが提供する「Tours」は、360度の映像で職場の様子を体験できるバーチャルオフィスツアーサービスです。採用サイトに組み込むことで、文章だけでは伝わりにくい働く環境や社風を求職者に届けやすくなります。
Airワーク採用管理 (Indeed Japan株式会社)
- 求人作成から応募管理まで、採用業務を一括管理。
- テンプレートで採用ホームページを簡単に作成・公開。
- Indeed連携や有料オプションで求人掲載先を拡大。
SHIRAHA (株式会社HAB&Co.)
- 多種多様な業界に対応したテンプレート
- YouTube動画やインタビュー記事など豊富なコンテンツに対応
- SHIRAHA以外の求人媒体にも登録可能
採用サイト作成ツールに関するよくある質問
導入を検討する担当者から寄せられることの多い質問と回答をまとめました。
- Q1: 導入実績の多い製品を選べば安心ですか?
- 集計の対象や基準によって数値は変わり、多く使われていることが自社への適合を意味するわけではありません。採用規模や募集職種が近い企業の事例を探し、どのような目的で使っているかを確認するほうが判断に役立ちます。
- Q2: 汎用のCMSで作る方法とどちらがよいですか?
- サイト全体を自由に作り込みたい場合はCMS、採用の情報管理と応募の受け付けを一つで扱いたい場合は採用向けの製品が候補になります。更新を担う担当者の状況とあわせて判断しましょう。
- Q3: 求人媒体があれば採用サイトは不要ですか?
- 媒体では伝えきれない内容を自社の判断で載せられる点に意味があります。媒体を見た人が詳しい情報を確認しに来る場面も想定されます。両者を併用し、役割を分ける進め方が一般的です。
- Q4: 公開までにどのくらいの期間がかかりますか?
- 掲載する内容の準備状況によって幅があります。制作の作業より、原稿や写真の用意と社内の確認に時間がかかることが多くあります。採用活動の開始時期から逆算し、各工程の締め切りを決めて進めましょう。
まとめ
採用サイト作成ツールで評価される要素としては、専門知識なしで更新できる作り、応募までの導線と応募者の管理、求人媒体や検索サービスとの連携が挙げられます。ただし導入実績や評価は集計の前提によって変わるため、自社の採用規模と募集職種に照らして読むことが求められます。掲載する内容と更新の担当、応募者情報の取り扱いを整えたうえで、必要な機能と費用を比べて選びましょう。


