貿易管理システムの市場規模は?
貿易管理システムは、輸出入の書類作成や進捗、原価などを一元管理し、貿易業務を効率化するシステムです。貿易管理システムに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。
利用先となる輸出入の規模は、財務省の貿易統計で確認できます。2025年の日本の輸出額は110,400,455百万円で、前年比3.1%増でした。輸入額は113,330,099百万円(同0.5%増)で、輸入が輸出を上回りました。貿易の規模を示す数字で、貿易管理システムそのものの数字ではありません。
出典:財務省貿易統計「報道発表 令和7年分(確々報)」(2026年3月12日)
ITトレンドには、貿易管理システムとして4製品が掲載され、提供企業も4社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る3製品は情報のみの掲載です。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、貿易管理システムの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主な貿易管理システム
まずは、ITトレンドに掲載されている貿易管理システムを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の貿易管理システムは輸出入の業務や書類を一元管理する製品が4製品中3製品を占めます。資料請求できるのはランキング1位のPORTNeTの1製品で、レビューも6件あります。書類の管理に加えて、販売管理や為替リスクの管理まで、製品ごとに範囲が分かれる点が特徴です。
次の図は、掲載されている4製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| PORTNeT | ヒューマンリソシア株式会社 | できる(1位) | 書類作成や進捗、原価計算を一元管理。インボイス制度や複数通貨にも対応。 |
| EX-TRADE | 株式会社コデックス | 情報のみ掲載 | 見積・受発注から入出荷、請求まで、貿易と国内取引をまとめて管理できる。 |
| ShipPass | 株式会社クロスリーチ | 情報のみ掲載 | 受注から輸出書類までを一元管理。商品ラベルや賞味期限の管理にも対応。 |
| TRADOM | トレーダム株式会社 | 情報のみ掲載 | AIの為替相場予測で為替リスクを可視化し、ヘッジ方針の検討や予約管理を支援。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている貿易管理システムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の貿易管理システム市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている4製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.貿易業務の一元管理が中心、扱う範囲は製品ごとに違う
掲載4製品のうち3製品は、輸出入の業務や書類を一元管理する製品です。PORTNeTは原価計算まで、EX-TRADEは見積から請求までの販売管理まで、ShipPassは商品ラベルや賞味期限の管理まで扱います。同じ貿易管理でも、どこまでを1つのシステムで扱うかが製品ごとに違います。
2.為替リスクの管理にAIを使う製品も
TRADOMは、AIによる為替相場の予測をもとに、海外取引の為替リスクを可視化します。為替予約や外貨建て取引の状況をクラウドで一元管理でき、書類や業務の管理とは別の面から貿易を支えます。PORTNeTも複数通貨への対応を掲げており、為替の扱いが選ぶときの観点の1つになっています。
3.資料請求できるのは1製品、レビューもPORTNeTだけ
ITトレンドから資料請求できるのは、PORTNeTの1製品です。レビューもPORTNeTの6件だけで、ほかの3製品にはまだありません。提供企業は4社で、製品ページの内容から各製品の範囲を見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■輸出入の書類作成や進捗、原価をまとめて管理したい企業
- PORTNeT / ShipPass
- ■貿易と国内取引の販売管理をまとめて行いたい企業
- EX-TRADE
- ■海外取引の為替リスクを管理したい企業
- TRADOM
同じ貿易管理システムでも、書類や業務の管理、販売管理、為替の管理と、担う範囲は製品ごとに違います。貿易業務のどこに一番手間がかかっているかを先に整理しておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●レビューは1製品の6件だけで、ほかの製品と評価を比べられない
- ●為替リスクの管理など、書類管理とは役割が違う製品も含まれるため、単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、扱う取引の種類や通貨、今使っている会計・販売管理システムとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う貿易管理システムを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、貿易管理システムの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の貿易業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、貿易管理システムを比較し、選び方や導入メリットも紹介しています。あわせてご覧ください。

