グローバル研修で扱う内容
語学だけを学べばよいわけではありません。まずは、どんな内容が扱われるのかを整理しましょう。
業務で使う語学力を学ぶ
一般的な会話ではなく、業務の場面に絞った内容が中心です。会議での発言、電話やオンラインでのやり取り、メールや資料の書き方などを扱います。自社の製品や業界で使う言葉を取り入れる形もあります。
読み書きと会話のどちらを重視するかは、業務によって変わります。取引先とのやり取りが文書中心なら、書く力を優先する判断もあります。実際にどの場面で困っているかを確かめてから内容を決めましょう。担当者への聞き取りが、その手がかりになります。
文化や商習慣の違いを学ぶ
語学が通じても、伝え方や進め方の違いで行き違いが生じることがあります。時間や納期に対する考え方、意見の伝え方、意思決定の進み方は国や地域によって異なります。こうした違いを知っておくと、相手の反応を理解しやすくなります。
ただし、国ごとに一つの型があるわけではありません。会社や個人によって違いもあります。決めつけずに確認する姿勢を学ぶことが、実務では役立ちます。研修でもその点が扱われているかを確かめましょう。相手に配慮しながら確認する言い方も、あわせて学べると役立ちます。
海外拠点とのやり取りに必要な進め方を学ぶ
現地の社員と一緒に働く場合、指示の出し方や報告の求め方も課題になります。時差があると、やり取りの回数も限られます。限られた機会で必要なことを伝える方法を学ぶ内容もあります。
赴任する社員向けには、生活面の準備や現地の制度に関する内容が含まれる場合もあります。対象者の立場によって必要な内容は変わるため、誰に何を学んでほしいのかを先に決めておきましょう。対象を絞れば、内容も具体的にできます。
グローバル語学研修を実施するメリット
研修の効果は、語学力が上がることだけではありません。業務の進み方や、人材の活用にも関わります。3つの角度から整理します。
特定の社員に頼らず業務を進められる
海外とのやり取りが特定の社員に集中していると、その人の不在で業務が止まります。担当できる人が増えれば、対応の幅が広がります。急な連絡にも、その場で応じられるようになります。
通訳を介する場合、費用と手配の時間がかかります。細かなやり取りをその場で進められないこともあります。自社の社員が直接話せる場面が増えれば、こうした制約を減らせます。ただし、重要な契約の場面では専門家に依頼する判断も必要です。
行き違いによるやり直しを減らせる
言葉の理解が不十分なまま進めると、依頼した内容と違うものができあがることがあります。文化の違いによる受け取り方のずれも、同じ結果を招きます。確認の仕方を学んでおけば、こうしたやり直しを減らせます。
ただし、行き違いの原因は語学力だけではありません。依頼の伝え方、資料の作り方、確認の手順など、複数の要因が関わります。研修とあわせて、業務の進め方そのものも見直す必要があります。
社員の挑戦の機会を広げられる
語学に不安があるために、海外に関わる業務を避けている社員もいます。学ぶ機会があれば、そうした業務に手を挙げやすくなります。会社としても、任せられる人材の幅が広がります。
ただし、研修を受けたからといって全員が海外業務を希望するとは限りません。本人の意向を確かめずに進めると、負担と受け止められる恐れがあります。何のための研修かを説明したうえで、参加を募りましょう。
実施する前に確かめたい注意点
研修は費用と時間を使う取り組みです。次の点を押さえたうえで検討しましょう。
身につくまでに時間がかかる
語学力は、短期間の研修だけで大きく変わるものではありません。継続して学ぶ機会と、実際に使う場面の両方が必要です。研修を受けた後に使う機会がないと、身につけた内容も薄れていきます。
そのため、期間と頻度を含めて計画を立てましょう。数か月にわたって続ける形や、日々の学習と定期的な指導を組み合わせる形もあります。研修の後に、実際に使う業務へつなげる道筋も考えておくことが重要です。
費用と参加者の時間を要する
料金は、参加する人数や期間、指導の形によって変わります。一対一の指導は効果を得やすい一方、費用は高くなります。集合で行う形は費用を抑えられますが、一人ひとりの水準に合わせにくくなります。
参加者が業務から離れる時間も、費用として考える必要があります。業務時間内に行うのか、時間外とするのかも決めておきましょう。時間外とする場合の扱いについては、労務の担当者に確認することが重要です。
効果を測りにくい
語学の試験の点数は測れますが、業務で使えるかどうかとは別です。会議で発言できるようになったか、メールを一人で書けるようになったかといった変化は、数値になりにくいものです。
そのため、何をもって成果とするかを事前に決めておきましょう。上司から見た行動の変化を確かめる、担当できる業務の範囲が広がったかを見るといった方法があります。数値化にこだわらず、具体的な変化を確かめる進め方が現実的です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品で比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でグローバル研修サービスの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
研修会社を選ぶときの確認項目
提供される内容は会社によって違います。内容の合わせ方と、実施の形、実施後の活用という3つの点から確認しましょう。
自社の業務にあわせられるかを確かめる
決まった内容をそのまま実施する形と、業務の場面にあわせて組む形があります。自社の取引先や扱う製品に関する言葉を取り入れられれば、実務で使いやすい内容になります。どこまで調整できるかを、見積もりの段階で聞いておきましょう。
参加者の水準に幅がある場合、どう扱うかも確かめる点です。事前に測って分ける形か、一人ひとりに合わせる形かで、進め方は変わります。講師の経験や、対象とする国や地域の知識についても尋ねてみましょう。
実施の形と続けやすさを確かめる
教室に集まる形、オンラインで行う形、動画で学ぶ形があります。拠点が分かれている場合や、時間の確保が難しい場合は、オンラインや動画の形が向きます。短い時間に分けて学べるかも、続けるうえで関わります。
学習の進み具合を確認できるかも確かめたい点です。誰がどこまで進んでいるかがわかれば、声をかける判断ができます。担当を1人に固定せず、複数人で状況を把握できる体制にしておくことも重要です。
実施後に使う機会を用意する
学んだ内容は、使わなければ薄れていきます。研修の計画を立てる段階で、その後にどんな業務で使ってもらうかも考えておきましょう。海外拠点との定例のやり取りに加わってもらう、資料の作成を任せるといった機会が考えられます。
社内で使える場をつくる方法もあります。決まった時間だけ外国語で話す機会を設ける、学んだ人どうしで振り返る場を持つといった取り組みです。研修会社にこうした支援があるかも、確認しておくとよいでしょう。
海外とのやり取りに備えるグローバル語学研修サービス
オンラインでの受講のしやすさや、実践的な会話練習を重視した語学研修サービスを紹介します。
Bizmates
- 業種・業界・職種・レベルに合わせたオリジナルカリキュラム
- 企業の目的や課題に合わせて、最適な研修計画を提供可能
- 研修の提案から導入後のフォローまでワンストップで対応
ビズメイツ株式会社が提供する「Bizmates」は、ビジネスシーンでの会話を想定したオンライン英会話の研修サービスです。実務に関わる場面設定でのレッスンを受けられるため、日常会話とは異なるビジネス特有の表現を練習できます。従業員ごとの受講状況を管理できる法人向けの仕組みも用意されています。
ALC Study Unlimited (株式会社アルク)
- 英語を中心とした多彩な学習コンテンツを提供。
- 幅広い英語学習ツールの定額使い放題サービス
- 多様なツールでインプットとアウトプット学習を両立
インソースのグローバル人材育成研修 (株式会社インソース)
- 異文化理解とグローバルマインドの醸成を支援。
- 海外事業適応やグローバルスキル育成の研修を提供。
- 講師派遣や公開講座など多彩な形式で学習機会を提供。
Gaba (株式会社GABA)
- レッスン日時や講師を自由に選択
- レッスン日時や講師を自由に選択可能
- ビジネス英会話から日常・旅行英会話、学生向けまで対応
グローバル語学研修に関するよくある質問
実施を考えるときによく寄せられる疑問をまとめました。社内で話し合う際の参考にしてください。
- Q1: どのくらいの期間で効果が出ますか?
- 出発点の水準と、目指す状態によって変わります。短期間で大きく変わるものではないため、数か月から年単位で計画する例が多くあります。実際に使う場面を用意することとあわせて考えましょう。
- Q2: 対象は誰にすべきですか?
- 海外とのやり取りが多い部署から始める方法があります。将来の赴任を見込む社員や、管理職を対象とする例もあります。何のために学んでほしいのかを決めてから、対象を選びましょう。
- Q3: 小規模な会社でも実施できますか?
- 少人数向けの実施やオンラインの講座に対応している会社もあります。人数が集まらない場合は、公開講座に派遣する方法もあります。実施できる最少人数を確認したうえで検討しましょう。
- Q4: 費用の助成を受けられる場合はありますか?
- 人材育成に関する国の助成制度が設けられている場合があります。対象となる条件や手続きは制度によって異なり、内容も改定されます。最新の要件を公的機関の情報で確かめ、社会保険労務士に相談しましょう。
まとめ
グローバル語学研修には、特定の社員に頼らず業務を進められること、行き違いによるやり直しを減らせること、社員の挑戦の機会を広げられることというメリットがあります。一方で、身につくまでの時間や費用、効果の測りにくさも押さえておく必要があります。まずは誰にどの場面で使ってほしいのかを決めましょう。資料請求を活用して比べてみてください。


