WANの市場規模は?
WANは、企業の拠点どうしのLANを結ぶ広域のネットワークです。総務省の評価レポートによると、法人向けのIP-VPNと広域イーサネットは、それぞれ60~70万回線の同程度の規模で推移しています。近年は、広域イーサネットの方が伸びが大きいとされています。回線の数を示すもので、金額ベースのWANの市場規模そのものの数字ではありません。
出典:総務省「電気通信事業分野における競争状況等の調査及び評価(令和7年度)評価レポート」
ITトレンドには、WANとして6製品が掲載され、提供企業も6社です。現時点でITトレンドから資料請求できる製品はなく、6製品すべてが情報のみの掲載です。WANの概要や仕組みについては、WANとは?概要から仕組みまで解説!をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、WANの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なWAN
まずは、ITトレンドに掲載されているWANのサービスを紹介します。掲載製品の顔ぶれは、このカテゴリにどんな種類のサービスがあるかを知る手がかりです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のWANは法人向けのインターネット接続回線が6製品中4製品を占めます。現時点では、ITトレンドから資料請求できる製品はありません。通信速度や品質を打ち出す回線と、拠点やクラウドをつなぐネットワークのサービスが並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている6製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 光ビジネスアクセスNEXT | 株式会社 USEN ICT Solutions | 情報のみ掲載 | 最大1Gbpsの専有型の回線で、SLAを標準搭載した法人向けインターネット回線。 |
| フレッツ光ネクストビジネスタイプ | 東日本電信電話株式会社 | 情報のみ掲載 | 最大概ね1Gbpsの高速通信で、接続する端末の台数に制限がない。 |
| フレッツ光クロス | 株式会社インターネットイニシアティブ | 情報のみ掲載 | 上り下りとも最大約10Gbpsの、高速なインターネット接続サービス。 |
| NUROBiz | ソニービズネットワークス株式会社 | 情報のみ掲載 | NUROアクセス 10G/2Gの回線と、AWSのマネージドサービスを提供。 |
| CloudEnterpriseNetwork | アリババクラウド・ジャパンサービス株式会社 | 情報のみ掲載 | 異なるリージョンやクラウド、オンプレミスをつなぐグローバルな接続サービス。 |
| KDDIWideAreaVirtualSwitch2 | KDDI株式会社 | 情報のみ掲載 | ネットワークの構築・統合・分離をオンデマンドで行え、最低利用期間がない。 |
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
[分析]2026年のWAN市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている6製品の製品ページから、市場の傾向を整理します。
1.通信速度を打ち出す法人向けの回線が中心
掲載6製品のうち4製品は、法人向けのインターネット接続回線です。4製品のうち2製品は最大10Gbps級、2製品は最大1Gbps級の通信速度を掲げています。光ビジネスアクセスNEXTは、回線の専有やSLAの標準搭載など、安定性を打ち出しています。
2.拠点やクラウドをつなぐネットワークのサービスも
残る2製品は、拠点やクラウドをつなぐネットワークのサービスです。CloudEnterpriseNetworkは、異なるリージョンやクラウド、オンプレミスの環境を統合します。KDDIWideAreaVirtualSwitch2は、ネットワークの構築や分離をオンデマンドで行えます。拠点の増減やクラウドの利用に応じて、柔軟に組み替えたい需要がうかがえます。
3.資料請求できる製品はなく、レビューもまだない
現時点で、ITトレンドから資料請求できる製品はありません。6製品ともレビューはまだなく、導入後の評価を比べられる段階にはありません。提供企業は6社で、1社が1製品ずつを掲載しています。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■拠点のインターネット回線を、速さや安定性を重視して選びたい企業
- 光ビジネスアクセスNEXT / フレッツ光ネクストビジネスタイプ / フレッツ光クロス / NUROBiz
- ■複数の拠点やクラウド環境を、まとめてつなぎたい企業
- CloudEnterpriseNetwork / KDDIWideAreaVirtualSwitch2
同じWANのカテゴリでも、回線そのものとネットワークのサービスでは役割が違います。必要な通信速度と、つなぎたい拠点やクラウドの範囲を先に整理しておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●6製品ともレビューがまだなく、導入後の評価を比べる材料がない
- ●インターネット接続回線とネットワークのサービスでは役割が違うため、同じWANとして単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類のサービスがあるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、拠点の数や通信量、クラウドの使い方に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うWANを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、WANの市場の様子を紹介しました。気になる製品は製品ページで掲載内容を確かめ、自社のネットワーク環境に合うかを比べてみてください。

