物流代行を探すとき、運賃や保管料だけで決めていませんか?
EC事業の成長に伴い、自社での出荷対応が追いつかなくなると、多くの事業者が物流代行の利用を検討します。比較の際に見られやすいのは、配送運賃、保管料、対応可能な作業内容、出荷スピードなどです。もちろん、これらはどれも重要です。
ただ、物流代行を選ぶときに同じくらい重要なのが、倉庫側のWMS(倉庫管理システム)と、自社の受注管理やECカートがきちんとつながるかどうかです。
物流代行というと「発送作業を外部に任せること」と考えがちですが、EC事業をしている皆様が本当に減らしたいのは、発送作業だけではなく、受注から出荷までにかかる全てのバックヤード業務であるはずです。さらに、出荷や在庫管理の精度も高め、顧客満足度も向上させたいはずです。そのためには、単に倉庫を見つけるだけでなく、WMSまで含めてEC物流の運用全体を視野に入れる必要があります。
物流代行業者の選定において、「WMS」を見落としてませんか?
WMSを考慮せずに物流代行業者を決めると、ECの受注データを倉庫側に渡す作業などで想定外に手作業が残ってしまい、期待していたほど業務効率化が進まない場合もあります。
特に起こりやすいのは、次の3つです。
1. 受注データの加工や倉庫への出荷指示が手作業になり、土日対応も発生しやすい
自社のECカートやOMSと、倉庫側のWMSがスムーズにつながっていない場合、毎日決まった時間に受注データを出力し、CSVを加工して、倉庫へ送る運用が発生します。
この状態では、発送作業そのものは倉庫に委託できても、社内では出荷指示を作るための事務作業が残ります。さらに、土日祝日に出荷対応する場合でも、データ連携が自動化されていなければ、担当者が休日に出荷指示データを送る必要があります。
つまり、「受注データの加工」「倉庫への連携」「土日の対応」は別々の問題ではなく、出荷指示の流れが自動化されていないことから起きる同じ課題です。WMSとOMSがきちんと連携していれば、受注から出荷指示までを自動で流しやすくなり、日々の手作業も休日対応も減らしやすくなります。
2. 出荷ステータスがすぐ分からず、返品やキャンセル対応が遅れやすい
返品や交換、キャンセルなどが一定発生してしまうECにおいて、顧客満足度を高めるためにも「いまその注文がどの状態なのか」という出荷ステータスがすぐわかることも重要です。しかし、WMSとの連携が弱いと、出荷準備中なのか、すでに出荷済みなのか、止められる状態なのかがリアルタイムで把握しづらくなります。
その結果、返品依頼、キャンセル依頼、配送先変更、出荷停止などの問い合わせが入ったときに、まず倉庫へ電話などで確認しなければならず、対応に時間がかかります。WMSとOMSが連携していれば、注文と出荷の状況をスムーズに把握できるようになり、返品やキャンセルなども早期に対応できるようになります。
3. 実在庫とEC上の在庫を合わせにくく、販売機会や在庫管理の精度に影響する
もう一つ見落とされやすいのが、在庫の一致です。EC上では販売可能に見えていても、実際の倉庫在庫とズレていれば、売り越しや出荷遅延の原因になります。逆に、倉庫に商品が入庫しているのにEC上の在庫反映が遅ければ、販売機会を逃すことにもつながります。
WMSとOMSが連携していれば、倉庫で入庫が行われたタイミングでEC上の在庫へ反映させやすくなります。これにより、実在庫と販売在庫のズレを減らしやすくなり、在庫精度の向上が期待できます。
また、入荷予定や販売開始タイミングを踏まえた運用もしやすくなるため、予約販売のような販売方法にも対応しやすくなります。OMSだけで管理しようとすると難しい領域でも、WMSとの連携があることで、より現実的に運用しやすくなります。
本当に比較すべきなのは「倉庫の条件」だけではなく「データの流れ」
物流代行の比較では、どうしても運賃、保管料、対応作業、出荷スピードといった目に見えやすい条件に注目しがちです。しかし、実際に導入後の満足度を左右するのは、日々のデータの流れがどれだけ無理なく回るかです。
発送作業を外注できても、社内で毎日データを加工し、手動で倉庫へ送り、問い合わせのたびに状況を確認し、在庫ズレを調整しているようでは、期待していたほど業務負荷は下がりません。重要なのは、受注から出荷までの流れがつながっていて、なるべく人手を介さずに運用できることです。
LOGILESSが候補に入りやすい理由
こうした観点で見ると、WMSまで含めて考えたいEC事業者にとって、LOGILESSは候補に入りやすいサービスです。
LOGILESSは、OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)が一体型になったシステムです。別途WMSを導入・契約する必要がなく、当然ですがWMS単体での使用料金も発生しません。ECの受注から出荷までの一連の業務効率化を目指すのであればLOGILESSがおすすめです。また、全国400以上の拠点から希望の条件に合う倉庫を無料で紹介するサービスも提供しています。
数ある物流代行業者から自身に最適なパートナーを見つけ、さらにシステムも選定するとなると頭が痛くなる方も多いかと思いますが、LOGILESSであれば、OMSとWMS、さらには物流代行業者まで全てセットで自社に最適な物流体制を組むことができるため、ぜひご検討ください。
物流代行会社を選ぶ前に確認したい3つのポイント
物流代行を比較する際は、次の3点を確認しておくことが大切です。
1. 自社の受注管理やECカートと、倉庫側のWMSが無理なくつながり、出荷指示まで自動化できるか
倉庫によっては、自社で利用しているWMSを前提としていたり、連携方法が限定されていたりする場合があります。そのため、CSV加工や手動送信が必要なのか、それとも注文条件に応じて自動で倉庫へ指示が流れるのかを事前に確認しておくことが重要です。ここが整っていないと、日々の手間や休日対応が残る可能性があります。
2. 出荷ステータスをどの程度リアルタイムに把握できるか
返品、キャンセル、配送先変更、出荷停止などの問い合わせにどれだけ素早く対応できるかは、WMS連携の質によって大きく変わります。注文ごとの現在地がすぐ分かるかどうかは、顧客対応のスピードに直結します。
3. 実在庫とEC上の在庫の精度を高くできるか
入庫タイミングの反映、売り越し防止、予約販売のしやすさなどは、販売機会と運用品質に関わる重要な論点です。WMSとOMSが連携していれば、倉庫での入出庫情報をEC側へ反映しやすくなり、在庫精度を高めやすくなります。
物流代行業者とWMSを選定する上で確認したいこと
どの物流代行サービスや倉庫を選ぶ場合でも、契約前にテスト環境での確認は欠かせません。確認したいのは、「連携できるか」ではなく、実際の業務がどこまで手作業なしで回るかです。
たとえば、通常受注だけでなく、キャンセル、同梱、出荷停止、予約販売、欠品対応など、例外処理を含めて確認しておくことが重要です。受注データがどのように流れ、どのタイミングで倉庫に指示が渡り、出荷後の情報や在庫情報がどう返ってくるのかを事前に見ておくことで、稼働後の手戻りを防ぎやすくなります。
まとめ:物流代行の比較では、発送だけでなく「手作業をどこまでなくせるか」を見る
物流代行を選ぶとき、運賃や保管料、倉庫の対応範囲を確認することはもちろん大切です。ただし、それだけでは十分ではありません。EC事業をしている皆様が本当に求めているのは、発送作業を外注することだけでなく、受注から出荷までにかかる全てのバックヤード業務をできるだけなくし、精度も高めることだからです。
そのためには、倉庫に何を任せられるかだけでなく、受注データ、出荷指示、出荷ステータス、在庫反映といった一連の流れが、WMSを通じてどこまでつながるかを見ておくことが重要です。物流代行を比較する際にWMSまで含めて確認しておくことで、単に発送を委託するだけでなく、日々の手作業そのものを減らし、より安定したEC運用を実現しやすくなります。
FAQ
Q. 物流代行を選ぶとき、なぜWMSの確認が必要なのですか?
A. 倉庫での作業品質だけでなく、受注データの処理、出荷指示、出荷状況の確認、在庫反映まで含めて、日々の運用負荷と精度を左右するためです。
Q. 物流代行に委託しても手作業が残ることはありますか?
A. あります。受注データの加工、出荷指示データの送信、休日の対応、問い合わせ時の状況確認などが社内に残るケースがあります。
Q. WMSとOMSが連携すると、在庫管理にはどんなメリットがありますか?
A. 倉庫での入庫や出荷の情報をEC側へ反映しやすくなるため、実在庫と販売在庫のズレを減らしやすくなります。売り越し防止や予約販売の運用にも役立ちます。

