1on1ツールとは
1on1ツールとは、「上司と部下」や「従業員同士」など、社内でのコミュニケーションをサポートするためのツールです。1on1ミーティングツールとも呼ばれています。
企業にとって、社員一人ひとりの生産性向上は重要な課題です。定期的な情報共有で個々が抱えるニーズや問題点を明らかにできれば、早急な対処も可能となるでしょう。
また従業員それぞれの満足度が向上すれば、離職率の低下にもつながるため、相手と向き合いじっくりとコミュニケーションをとれる1on1ミーティングは、非常に重要視されています。
1on1ツールを導入すれば、以下のような機能が利用できます。
- ●スケジュール機能
- ●トピックの事前共有機能
- ●会話の記録を保存する機能
- ●アンケート機能
1on1ミーティングは、実施する側の負担が大きくなりがちですが、ツールの利用で効率化が可能です。より成果を実感できるミーティングにしたいと思ったら、専用ツールの導入を検討してみるのがおすすめです。
1on1ツールの特徴やメリットについては、以下の記事でもくわしく解説しています。あわせてご覧ください。
1on1ツール無料版の特徴とは
1on1ツールのなかには、有料版以外に無料で利用をスタートできるものも少なくありません。「コスト0円で導入できる」という点に、惹かれる方も多いでしょう。無料版を利用する場合、特徴についてしっかりと頭に入れておきましょう。
まず、無料版1on1ツールのほとんどは、無料トライアルです。有料版への移行を前提にした、お試しプランと捉えてください。無料版と銘打ってはいても、現実的にずっと無料で使いつづけることは難しいでしょう。
無料で利用できる期間の目安は1週間~1か月ほどで、製品によって異なります。コスト削減のためというよりは、以下のような目的で導入するのがおすすめです。
- ●有料版を導入する前に機能や操作性について確かめておきたい
- ●有料版を比較検討するなかで、実際に使ってみて本格導入するツールを決定したい
無料版を活用すれば、より自社の状況に合ったツールを選択できるでしょう。
無料の1on1ツールを選択する際の注意点
先ほどお伝えしたとおり、1on1ツール無料版の多くは有料版への移行を前提としたものです。無料版を選択する際には、こちらを頭に入れて製品を決定する必要があります。選択時に確認したいポイントは以下の3つです。
機能が十分かどうか確認
1on1ツールは、全社員が利用する可能性のある製品です。十分なITスキルがない人でも問題なく使用できるかどうか、事前に確認しておきましょう。また、外国人従業員が在籍している場合、多言語対応が可能かどうかの確認も必要です。
使いにくいツールを導入してしまうと、「ツールはあっても結局ほとんど使われていない」といった事態に陥ってしまいます。
サポート性能を確認
1on1ツールには、それぞれミーティングをサポートするための機能が搭載されています。1on1ミーティングをよりよいものにするため、サポート性能にも注目してみてください。
例えば、ミーティングで話題になったトピックについてのデータ集計や分析が行えるトピック分析機能があれば、効率的なマネジメントが可能になるでしょう。また、過去の記録閲覧機能があれば、前回のミーティング内容をおさらいでき、より円滑なコミュニケーションがとれます。
何をどう話せばよいのかわからないといった場合は、会話サポート機能があると安心です。話したいトピックを事前に提案する仕組みがあれば、ただ時間を無駄にするような恐れもありません。
どういったサポート機能が搭載されているのかは、ツールによって異なります。比較検討時にはぜひ注目してみてください。
有料版へと移行した際のコストを確認
無料トライアルから有料版へと移行した場合、利用状況に応じた費用が発生します。1on1ツールでは、利用人数に応じて料金が変動するケースが一般的です。自社で利用した場合にいくらになるのか、無理なく負担できるかどうか、トライアル前に確認しておきましょう。
無料版導入前に情報を把握しておくことは、有料版移行時の負担軽減にもつながります。有料版に移行した際の費用については、各ツールの詳細資料やベンターの公式サイトなどで確認できるでしょう。気になるツールについては、ぜひ積極的に資料請求してみてください。
無料で利用開始できる1on1ツール
1on1ツールを無料で利用しはじめるなら、以下のツールに注目してみてください。それぞれの特徴を紹介します。
《HRBrain》のPOINT
- 1on1の実施内容を見える化。評価納得度の向上も実現
- シンプルなデザインですべての従業員が使いやすい
- 導入時の設定から導入後まで運用まで徹底したサポート体制を提供
タレントパレット
「タレントパレット」は、人事に必要な機能をオールインワンで利用できるタレントマネジメントシステムです。面談テーマを自由に設定し、メンバーのメンタルチェックやキャリアビジョン支援に役立てられるでしょう。
閲覧権限は項目単位で自由に設定できるため、あらゆる場面に対応可能です。無料トライアル期間については、問い合わせが必要です。
emochan
1on1の経験が浅い方や苦手意識がある方でも、手軽に利用できるよう工夫されているのが「emochan」の特徴です。トピック提案機能があり、気になるものを選ぶだけで、誰でも簡単に効果の高いミーティングを実現できます。
音声入力機能があるので、議事録はハンズフリーで自動作成されます。また、AIが要約し、わかりやすくまとめてくれるのも魅力です。無料トライアルも可能ですが、期間については要問い合わせです。
TeamUp
「TeamUp」はチームアップ株式会社が運営するクラウド1on1ツールです。トピックの事前提出機能や外部ツールとの連携機能で、より効果の高い1on1ミーティングを実現します。ファイル作成や予定調整など、ミーティングを定着化させるために必要な作業も一括設定で完了します。
また、ログごとに詳細な共有設定が可能なため、ブラックボックス化も防げるでしょう。15日間の無料体験を利用できます。
シナジーHR 面談
「シナジーHR 面談」は、人気の人事クラウドツール「シナジーHR」の運営元企業が運営するツールです。社内面談の内容管理と蓄積が可能です。面談内容の可視化により、対象者のコンディション確認にも役立てられます。
面談記録は一括で管理でき、共有先の詳細管理も可能。また、有料版に移行した際の料金体系が、「1ユーザー/月額400円」とわかりやすいのも魅力です。無料トライアル期間は14日間です。
Kakeai
株式会社KAKEAIが運営する、1on1支援ツール「Kakeai」。1on1ミーティングを実施する際に抱えがちな問題を、スマートに解決するための機能を多数搭載しています。話したいトピックや期待する対応について事前共有が可能で、上司への「対応のヒント」も提供されます。
蓄積されるフィードバックをもとに、AIやデータから改善策をつかめるでしょう。無料トライアル期間は14日間で、納得いくまで使用感を確認できます。
1on1ツールは有料版の利用を前提に資料請求してみよう
1on1ミーティングをサポートしてくれる1on1ツールは、社内のコミュニケーションを活性化させたいときにも有効です。無料で利用できるツールもありますが、その多くは有料版への移行を前提としたものです。
無料版を導入する前には、有料版についてもしっかりと比較検討しておきましょう。まずは資料請求をして、それぞれのツールのよりくわしい特徴を把握してみてください。