ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■提供形態別
- ブラウザで使うWebアプリ:ナレフルチャット
- スマートフォンのアプリ:ナレフルチャット
- チャットツールや業務アプリへの組み込み:Coo Kai ワークフロー、Agentforce、Agentforce IT Service
- ■主な業務別
- 調査や資料作成:ナレフルチャット
- 自社用エージェントの作成・開発:Agentforce、ナレフルチャット、AIエージェント開発支援
- 問い合わせ対応と社内ヘルプ:Jira Service Management、Agentforce IT Service、AItoChat
AIエージェントのアプリとは
AIエージェントのアプリは、質問に答えるだけでなく、目的の達成に向けて作業を進める点に特徴があります。通常のチャット型の生成AIアプリと何が違うのかを理解しておくと、業務で使う場面を考えやすくなります。
指示を受けて作業を進める仕組み
AIエージェントは、利用者から「競合の新製品を調べて表にまとめて」のような目的を伝えられると、必要な手順を自ら組み立てます。そのうえで、Web検索やファイルの読み込み、表計算の作成といったツールを順に使い、結果を確かめながら作業を進めます。
途中で情報が足りなければ追加で調べ直すなど、状況に応じて手順を変えられる点が特徴です。ただし、AIが判断を誤る可能性もあるため、結果を人が確認する前提で使うことが大切です。
チャット型の生成AIアプリとの違い
チャット型の生成AIアプリは、利用者の質問に対して文章で回答するのが基本です。資料の作成やデータの整理を進めるには、利用者が回答を受けて次の指示を出し、作業を1つずつ進める必要があります。
AIエージェントのアプリは、複数の手順をまとめて任せられる点が異なります。最近は、チャット型のアプリにエージェントとして動く機能が追加されるケースもあり、両者の境目は製品によって異なります。どこまでの操作を任せられるかは、製品ごとに確認しましょう。
AIエージェントアプリの主な提供形態
AIエージェントのアプリは、どこから使うかによっていくつかの提供形態に分けられます。形態によって、使える場所や扱えるデータ、導入の手間が異なるため、業務での使い方にあわせて選ぶことが大切です。
ブラウザで使うWebアプリ
Webアプリ型は、ブラウザからログインして使う形態です。端末にソフトを入れる必要がないため、導入の手間が少なく、社内の複数の部署で使い始めやすい点が利点です。
調べものや文書の作成など、Web上の情報やアップロードしたファイルを使う作業に向いています。一方で、社内ネットワークの中にあるシステムを操作させたい場合は、そのシステムと接続できる仕組みがあるかを確認する必要があります。
パソコンやスマートフォンに入れるアプリ
パソコン向けのアプリでは、端末内のファイルやアプリを操作対象にできる製品があります。例えば、手元の表計算ファイルを読み込んで集計したり、ブラウザを操作して情報を入力したりする使い方です。
スマートフォン向けのアプリは、外出先から指示を出し、作業の結果を確認する場面で使われます。端末内のデータにアクセスする分、どの範囲の操作を許可するかを設定し、社内で定めた端末管理のルールに沿っているかを確認しておきましょう。
チャットツールや業務アプリへの組み込み
社内で使っているチャットツールやグループウェア、CRM(顧客管理システム)などの業務アプリの中に、AIエージェントを組み込んで使う形態もあります。ふだん使う画面から呼び出せるため、新しいアプリを覚える負担が少なく、利用が定着しやすい点が特徴です。
業務アプリに標準で搭載されている場合と、外部のAIエージェントを連携させる場合があります。連携できる業務アプリの種類は製品によって異なるため、自社で使っているツールに対応しているかを確認しましょう。
AIエージェントアプリを業務で使う場面
AIエージェントのアプリは、複数の手順を組み合わせる業務で活用が検討されています。ここでは、業務での代表的な使い方を3つ紹介します。自社の業務のうち、手順が決まっていて繰り返し発生するものから当てはめて考えてみましょう。
調査と資料作成
市場や競合の情報を調べ、要点をまとめて資料にする業務は、AIエージェントに任せやすい作業の1つです。複数のWebサイトや社内の文書を読み込み、比較表や報告書の下書きを作るところまでを依頼できます。
ただし、AIが参照した情報が古い、または誤っている可能性があります。情報の出典を示せるアプリを選び、重要な数値や事実は担当者が元の情報で確認してから使いましょう。
社内システムを操作する定型業務
受注データを基幹システムに入力する、請求書の内容を確認して会計システムに登録するといった定型業務を、AIエージェントに任せる使い方もあります。手順が決まっている業務ほど、任せる範囲を決めやすくなります。
社内システムと接続するには、システム側が外部からの操作に対応している必要があります。誤った入力が起きた場合に備えて、登録前に人が確認する工程を入れるか、操作の記録を後から確認できるかもあわせて確認しましょう。
問い合わせ対応と社内ヘルプ
顧客や社員からの問い合わせに対して、FAQや社内規程を調べて回答案を作り、必要に応じて担当部署への引き継ぎまで行う使い方です。チャットツールに組み込んだアプリで、社員の質問に答える社内ヘルプとして使うケースもあります。
回答の根拠となる情報が古いと、誤った案内につながる可能性があります。参照する情報の更新を担当する部署を決め、AIで回答できない問い合わせを人に引き継ぐ流れも用意しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でAIエージェントの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
自社用のAIエージェントアプリを作る方法
既製のアプリでは自社の業務に合わない場合、自社用のAIエージェントのアプリを作る方法もあります。作り方は大きく2つに分けられ、社内の技術者の有無や、つなぎたいシステムの数によって選び方が変わります。
ノーコードの構築ツールで作る
ノーコードの構築ツールは、プログラミングをせずに、画面上で指示文や使うツール、参照するデータを設定してAIエージェントを作れるサービスです。業務部門の担当者でも、問い合わせ対応や資料作成など、手順が比較的単純な業務向けのエージェントを作れる場合があります。
作ったエージェントをチャットツールなどから使えるようにできる製品もあります。連携できるサービスの種類や、作成したエージェントを社内で共有する際の権限設定を確認しておきましょう。
開発基盤やAPIを使って開発する
複数の社内システムと連携させたい場合や、独自の画面を持つアプリにしたい場合は、開発して作る方法があります。AIエージェントの開発基盤や、AIモデルのAPI(外部から機能を呼び出す仕組み)を利用します。画面や処理の流れを自社の業務にあわせて設計できる一方で、開発や運用には技術者が必要です。AIモデルの利用料が使った量に応じてかかる場合もあるため、費用の見積もり方も確認しておきましょう。
社内に技術者がいない場合は、開発を支援する事業者に相談する方法もあります。運用開始後の改修や不具合への対応を誰が担うかも、あらかじめ決めておきましょう。
AIエージェントアプリを業務で使う前に決めること
AIエージェントのアプリは、自ら操作を行う分、チャット型のAIよりも業務への影響が大きくなる場合があります。社員が安心して使えるよう、利用を始める前に社内のルールを決めておきましょう。
アクセスできるデータと操作の範囲
AIエージェントに、どのデータの閲覧や、どのシステムの操作を許可するかを決めます。必要以上に広い権限を与えると、意図しないデータの変更や、本来見せるべきでない情報の読み込みが起こる可能性があります。
業務ごとに必要な範囲だけを許可し、送信や削除、支払いなど取り消しにくい操作は、人の承認を経てから実行する設定にしておくと安心です。設定できる範囲は製品によって異なるため、導入前に確認しましょう。
個人向けアプリの業務利用のルール
個人向けのAIエージェントアプリを、社員が独自の判断で業務に使うと、入力した社内情報の扱いを会社として把握できなくなるおそれがあります。入力したデータがAIモデルの学習に使われるかどうかは、アプリや契約プランによって異なります。
業務で使ってよいアプリと、入力してよい情報の範囲を決め、社内に周知しましょう。法人向けのプランでは、管理者が利用状況を確認できる機能を備えた製品もあるため、情報システム部門と相談しながら選ぶとよいでしょう。
使う場所で比べるAIエージェントアプリ一覧
この記事で紹介するAIエージェントを、使える場所と得意な業務の観点から一覧にしました。ブラウザやスマートフォンで使うものか、チャットツールの中で使うものかを見比べる際の参考にしてください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Jira Service Management | 社内外の問い合わせや申請をチケットで一元管理。AIエージェントがポータル上で質問に回答 |
| Coo Kai ワークフロー | Microsoft Teams上で申請・承認ができるワークフロー。AIによる文書の自動作成機能を搭載 |
| Agentforce | AIエージェントの構築から展開・管理までを一元化。従業員向けにはSlack上で使える |
| Agentforce IT Service | SlackやTeams上でAIがITの問い合わせや申請に対応し、難しい案件は担当者へ引き継ぐ |
| ナレフルチャット | 複数のAIモデルを切り替えて使える生成AI基盤。Webブラウザに加え、iOS・Androidアプリでも使える |
| AIエージェント開発支援 | 自社用AIエージェントの要件定義から実装・定着・運用までを支援する開発サービス |
| AItoChat | RAG技術とLLMを組み合わせたAIチャットボット。自社のナレッジベースをもとに回答を生成 |
| QURIOS AGENT | マルチデバイスに対応し、自然言語での対話や多言語対応を備えたAIサービス |
使う場所と任せる業務で選ぶAIエージェント
ブラウザやスマートフォンから使う製品、TeamsやSlackの中で動く製品、自社用のエージェントづくりの支援サービスを紹介します。
Jira Service Management
- 高機能で低価格なAI搭載サービス管理(ITSM)プラットフォーム
- AIが問い合せを自動解決。担当者の負担を減らし対応を大幅改善
- 社内資産を一元管理。インシデントや変更と紐づけ迅速に原因特定
アトラシアン株式会社が提供する「Jira Service Management」は、社内外からの問い合わせや申請、障害対応をチケットで一元管理するサービス管理プラットフォームです。AIエージェントがポータル上で利用者の質問に答え、チケットを起票せずに自己解決へ導きます。問い合わせ内容の要約や回答案の作成、チケットの振り分けもAIが支援し、AIで完結しない場合はライブチャットで担当者に引き継げる仕組みです。IT部門に加え、人事や総務など複数部門の窓口に使えます。
Coo Kai ワークフロー
- Coo Kai ワークフロー(AI機能搭載)
- 日本初のTeams認定などMicrosoft Teams連動のAzure Nativeアプリ
- Microsoftゴールドパートナー※MCPP最上位「Specialization」認定
株式会社ピーエスシーが提供する「Coo Kai ワークフロー」は、Microsoft Teams上で動くワークフローアプリです。Teamsの画面から申請や承認を行い、申請履歴や申請一覧も確認できます。AI機能(Copilot)を搭載し、申請に必要な文書の作成を支援します。スマートフォンのTeamsからも承認申請ができるため、外出の多い承認者がいる組織でも手続きを止めずに進めやすいでしょう。対象は従業員250名以上の企業で、250ID以上から利用できます。
Agentforce
- 信頼性の高いコンテキストでAIを強化
- 実績あるアプリとワークフローでビジネスを動かす
- 信頼できるAIエージェントを構築
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Agentforce」は、AIエージェントの構築からテスト、展開、管理までを一元的に行えるプラットフォームです。ローコード・ノーコードでエージェントを構築でき、顧客向けにはWebサイト上の会話、従業員向けにはSlack上で動くエージェントとして使えます。Salesforceのアプリケーションと連携し、既存のワークフローに組み込んで使える点も特徴です。ふだん使う業務アプリの中でAIエージェントを活用したい企業の候補です。
Agentforce IT Service
- 自律型の会話型AIがITヘルプデスク業務を自動化
- ITIL準拠の包括的なITサービス管理(ITSM)機能
- 人とAIのシームレスな連携とシステム統合
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Agentforce IT Service」は、ITヘルプデスク業務をAIで自動化するクラウドサービスです。SlackやTeams上でAIエージェントが社員の質問や各種申請に応じ、社内ナレッジを参照しながら一次対応から解決までを進めます。インシデント管理や変更管理などITIL準拠の運用にも対応し、複雑な障害は対話履歴の要約を添えて担当者へ引き継ぎます。チャットツールから呼び出せる社内ヘルプを整えたい場合に検討しやすい製品です。
ナレフルチャット
- ChatGPTなど複数モデルを用途に応じて切替可能
- プロンプト自動生成と共有でノウハウが組織に蓄積(特許取得済)
- 社内ドキュメント連携AIエージェントを簡単構築
CLINKS株式会社が提供する「ナレフルチャット」は、PCのWebブラウザとiOS・Androidのアプリ版から使える法人向けの生成AIプラットフォームです。ChatGPTやGemini、Claudeなど複数のAIモデルを用途に応じて切り替えられます。Web検索(Deep Research)やスライド作成、議事録の文字起こしと要約に対応しており、調べものから資料の下書きまでを同じ画面で進められます。目的別のAIエージェントを作成し、社内で共有する機能も備えています。
AIエージェント開発支援
- 要件定義から実装・運用まで一気通貫で支援
- 作って終わりにしないための、定着の体験設計
- ツールは中立に選定!運用代行も内製化も選択可能
株式会社スニフアウトが提供する「AIエージェント開発支援」は、自社用のAIエージェントづくりを要件定義から実装、現場への定着、運用まで支援するサービスです。「こんなことを自動化したい」という段階から相談でき、まず小さく試作して実際のデータで効果を確かめてから本開発に進みます。作り方は、Difyなどのローコードツールや、Claude・ChatGPT・Geminiなどの中から内容にあわせて選定。運用代行と、内製化に向けた伴走支援のどちらにも対応しています。
AItoChat (メディアリンク株式会社)
- RAGとLLMを統合した新世代AIチャットボット
- 電話問い合わせを最大54%削減。
- AI型に移行し運用負荷を軽減
QURIOS AGENT (株式会社ワントゥーテン)
- 10年以上のAI技術と独自LLMを搭載
- 3種のAI(キャラクター、アシスト、レコメンド)を提供。
- KADOKAWAの「AI書店員」に採用実績あり
まとめ
AIエージェントのアプリは、指示を受けたAIが手順を考え、ツールを使いながら作業を進めるアプリです。Webアプリやデスクトップアプリ、チャットツールへの組み込みなど提供形態によって、扱えるデータや導入の手間が異なります。調査や定型業務、問い合わせ対応など任せたい業務を決め、権限や利用ルールを整えてから使い始めましょう。自社の業務にあうAIエージェントを比べるために、資料請求を活用してください。

