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CAEソフトの市場規模・動向【2026年版】

2026年10月20日 最終更新

CAEソフトの市場規模・動向【2026年版】

CAEソフトの市場の様子を、ITトレンドに掲載されている46製品と外部の公開データから分析しました。どんな製品が並び、市場がどう動いているかを紹介します。

目次

    CAEソフトの市場規模は?

    CAEソフトは、コンピューター上で製品の強度や流れ、熱などを解析し、設計を検証するソフトです。CAEソフトに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。CAEの主な利用先である企業の研究開発では、総務省統計局の調査によると、2024年度の企業の研究費は17兆4,303億円で、前年度比8.1%増でした。研究開発全体の規模を示す数字で、CAEソフトそのものの数字ではありません。

    出典:「2025年(令和7年)科学技術研究調査結果」(総務省統計局)(2026年10月19日に利用)

    ITトレンドには、CAEソフトとして46製品が掲載され、提供企業は26社です。現在、ITトレンドから資料請求できる製品はなく、46製品すべてが情報のみの掲載です。CAEの仕組みや導入のメリットについては、CAEとは?導入するメリット・デメリットを徹底解説をご覧ください。

    ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、CAEソフトの動きを見ていきます。

    ITトレンドに掲載されている主なCAEソフト

    まずは、ITトレンドに掲載されているCAEソフトを紹介します。製品ページの掲載内容は、どんな種類の製品があるかを知る手がかりです。

    ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のCAEソフトは構造解析の製品が46製品中13製品を占めます。ITトレンドから資料請求できる製品はまだなく、すべて情報のみの掲載です。構造解析に流体・熱解析の11製品が続き、複数の現象をまとめて解析する製品も並ぶ点が特徴です。

    次の図は、掲載されている主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。

    CAEソフトの用途別の製品マップ
    製品名提供企業資料請求製品の特徴
    SOLIDWORKS Simulationソリッドワークス・ジャパン株式会社情報のみ掲載有限要素解析でCADモデルを仮想的にテストする構造解析ツール。非線形解析にも対応。
    Ansys Mechanicalアンシス・ジャパン株式会社情報のみ掲載構造・熱・音響などの有限要素法解析を行うCAEソフト。CAD連携にも対応。
    MSCNastranエムエスシーソフトウェア株式会社情報のみ掲載構造の静・動解析や熱解析、構造最適化、疲労解析を一つのソルバーで行える。
    OptiStructアルテアエンジニアリング株式会社情報のみ掲載設計の初期段階で構造性能を予測し、軽量化や強度・剛性向上の最適化を行う。
    Particleworksプロメテック・ソフトウェア株式会社情報のみ掲載GPUによる高速計算で、水や油、粉体などの挙動をシミュレーションできる。
    Simcenter FlothermシーメンスEDAジャパン株式会社情報のみ掲載3D CADデータをもとに、電子機器の空気の流れや熱を解析する熱設計支援ソフト。
    Autodesk CFDオートデスク株式会社情報のみ掲載液体や気体の流れと熱伝達を解析。ローカルとクラウドを併用して計算できる。
    COMSOL Multiphysics®COMSOL AB情報のみ掲載複数の物理現象を組み合わせた解析を、モデル作成から評価まで一つの環境で行える。
    SIMULIAダッソー・システムズ株式会社情報のみ掲載構造・流体・電磁界などのマルチフィジックス解析で、試作前に性能や安全性を評価。
    Simcenter 3D softwareシーメンス株式会社情報のみ掲載構造や流体など多様な物理解析を単一環境で行える統合CAEプラットフォーム。

    ※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
    ※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。

    [分析]2026年のCAEソフト市場の3つの傾向

    ここでは、ITトレンドに掲載されている46製品の製品ページから、市場の傾向を整理します。

    1.構造解析と流体・熱解析が中心、専門分野の製品も

    掲載46製品のうち13製品は構造解析、11製品は流体・熱解析の製品です。ほかにも、機構解析や樹脂の成形、公差の解析など、特定の分野に絞った製品があります。3D TIMONは射出成形の樹脂流動を、3DCSは組立への公差の影響を解析します。解析したい現象ごとに、製品が細かく分かれていることがうかがえます。

    2.CAD連携や、複数の現象をまとめた解析を掲げる製品が多い

    製品ページでCADとの連携やCADデータの活用を掲げる製品は、46製品中16製品です。マルチフィジックスや連成解析など、複数の現象をまとめて解析できることを掲げる製品も12製品あります。GPUによる高速計算を掲げる製品も4製品あり、設計の途中で解析を素早く回したいニーズがうかがえます。

    3.1社が多くの製品を掲載、資料請求できる製品はまだない

    提供企業は26社で、アルテアエンジニアリングが14製品、アンシス・ジャパンが5製品を掲載しています。同じ会社が解析の分野ごとに製品を分けて掲載しており、製品数ほど提供企業は多くありません。ITトレンドから資料請求できる製品はまだなく、レビューもSOLIDWORKS Simulationの2件にとどまります。

    どれを選ぶべき?目的別のおすすめ

    ■部品や製品の強度・剛性を設計段階で確かめたい企業
    SOLIDWORKS Simulation / MSCNastran / OptiStruct
    ■液体や気体の流れ、電子機器の熱を解析したい企業
    Particleworks / Simcenter Flotherm / Autodesk CFD
    ■構造・流体・電磁界など複数の現象をまとめて解析したい企業
    COMSOL Multiphysics® / SIMULIA / Simcenter 3D software

    同じCAEソフトでも、扱える現象や解析の規模は製品ごとに大きく違います。どんな現象を、設計のどの段階で解析したいかを先に決めておくと比べやすくなります。

    掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点

    • ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
    • ●同じ会社の製品が多く並ぶため、提供企業ごとの製品の違いを確かめてから比べる
    • ●建築の構造計算や省エネ計算のソフトなど、製造業の設計解析とは用途の違う製品も同じカテゴリに並ぶ

    掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、解析したい現象や使っている3D CAD、計算に使える環境に合うかを軸に比較することが大切です。

    自社に合うCAEソフトを比較検討しよう

    この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、CAEソフトの市場の様子を紹介しました。気になる製品は製品ページや各社への問い合わせで情報を集め、自社の設計業務に合うかを確かめてみてください。

    以下の記事では、CAEソフトを解析手法別に比較し、選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

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