CDNとは
CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)は、インターネット上でコンテンツを効率的に配信するためのシステムです。多くのサーバーを地理的に分散配置し、ユーザーの最も近いサーバーからコンテンツを配信することで、読み込み速度の向上やサーバー負荷の軽減を実現します。
これにより、ウェブサイトのパフォーマンスが向上し、ユーザーエクスペリエンスが改善されます。
無料版と有料版の違い
CDNシステムには無料版と有料版のシステムがあります。無料版のCDNでは、基本的なコンテンツ配信機能が提供されます。コストをかけずにCDNの基本的なサービスを利用できるのが魅力です。しかし、機能面では制限が多く、セキュリティや高度なカスタマイズオプションなど、進んだ機能は制限されることが一般的です。
有料版のCDNでは、無料版に比べて高度なセキュリティ機能、高速化技術、カスタマイズオプションなどが充実しています。大規模なサイトや、セキュリティとパフォーマンスを重視する企業にとって、有料版はより適しているといえます。
無料版を試してみて、必要に応じて有料版への移行を検討するのがよいでしょう。
一部無料で利用できるCDN
無料トライアルなど、一部または全部無料で利用できるCDNのおすすめ製品をまとめました。各種システムの基本情報と注意点を確認できるので、CDN選びの参考にしてください。
Amazon CloudFront
Amazon CloudFrontは、Amazon Web Services(AWS)が提供するCDNサービスです。世界中の数百のエッジロケーションを通じてコンテンツを配信し、高いパフォーマンスとセキュリティを提供します。トラフィックの暗号化やアクセス制御によりセキュリティを向上させ、DDoS攻撃を防御するAWS Shield Standardも利用可能です。
Amazon CloudFrontの無料利用枠には、1TBのデータ転送と1000万件のHTTPまたはHTTPSリクエストが含まれています。
Fastly
Fastly Incが提供する「Fastly」は、エッジコンピューティングを活用したCDNサービスで、高速なデータ処理と高品質な動画配信を実現可能です。特にコントロール性と信頼性に重点を置いています。30日間の無料トライアルを提供しており、はじめてCDNを導入する際にも適しています。
CDNetworks
株式会社シーディーネットワークス・ジャパンが提供する「CDNetworks」は、シンガポールに本社を置くCDNサービスです。200以上の配信拠点を持ち、特にアジアの国々での利用が多いサービスで、中国やロシアにも対応しています。無料トライアル期間は他のサービスに比べ2週間と短いですが、配信拠点が多いため、高速で配信できるのが魅力の一つです。
Netlify
株式会社デジタルキューブが提供する「Netlify」は、主に静的なコンテンツの配信に特化したCDNサービスです。独自ドメインの使用やCDNが標準で提供され、公開されるすべてのウェブサイトやコンテンツはHTTPSに対応しています。個人利用範囲内では基本無料ですが、データ転送量に上限があります。
CDNを無料トライアルから試してみよう
無料でトライアルできるCDNは、手軽に基本的な機能を利用できるのがメリットです。しかし、有料版と比べてカスタマイズ性やセキュリティ能力が劣る可能性もあるため、ビジネスのニーズに応じて有料のCDNサービスを検討してみるのがおすすめです。
最適なCDNを選ぶためには、無料と有料のサービスを比較検討し、ビジネスの要件に合わせた選択を行っていきましょう。 以下のボタンから各社製品の一括資料請求も可能なため、比較検討にお役立てください。