データベースセキュリティの市場規模は?
データベースセキュリティ製品は、データベースへのアクセスの監視や暗号化などで機密データを守る製品です。データベースセキュリティに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。同じく情報漏えいを防ぐ分野では、JNSAの調査で国内のDLP(情報漏えい対策)製品の市場は2023年度に528億5,900万円と推定されました。前年度比21.8%増で、2025年度は651億2,200万円と予測されていますが、データベースセキュリティそのものの数字ではありません。
出典:JNSA「2024年 国内情報セキュリティ市場調査報告書」
ITトレンドには、データベースセキュリティ製品として7製品が掲載され、提供企業も7社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは2製品で、残る5製品は情報のみの掲載です。データベースセキュリティ製品の選び方については、注目のデータベースセキュリティの選び方とは?をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データベースセキュリティの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なデータベースセキュリティ製品
まずは、ITトレンドに掲載されているデータベースセキュリティ製品を紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のデータベースセキュリティ製品はアクセスの監視・監査やリスクの可視化を担う製品が7製品中5製品を占めます。資料請求ランキングの1位はコンサルティングサービスのSCS評価制度対応コンサルティング、2位は暗号化製品のD.AMO DEです。監視・監査の製品に、暗号化の製品とコンサルティングのサービスが加わる顔ぶれです。
次の図は、掲載されている7製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| SCS評価制度対応コンサルティング | 株式会社ピーエスシー | できる(1位) | SCS評価制度への対応を、ガバナンス整備や証跡管理、CSIRT構築まで一貫して支援する。 |
| D.AMO DE | ペンタセキュリティ株式会社 | できる(2位) | OSSデータベース向けの暗号化製品。アクセス制御や監査ログもあわせて導入できる。 |
| Impervaデータ・セキュリティ | 株式会社Imperva Japan | 情報のみ掲載 | オンプレミスとクラウドのデータを保護し、継続的な監視と分析で情報漏えいを防ぐ。 |
| PISO | 株式会社インサイトテクノロジー | 情報のみ掲載 | システム性能を落とさずにアクセスログを取得する、複数のデータベースに対応した監査ツール。 |
| AegisWall | NHN テコラス株式会社 | 情報のみ掲載 | サーバー・データベースの特権IDのアクセス管理と、操作ログの監視・記録を行う。 |
| IBM Security Guardium | 日本アイ・ビー・エム株式会社 | 情報のみ掲載 | データ・リスクの視覚化や管理の統合で、データ保護を支援するソリューション。 |
| Oracle Audit Vault and Database Firewall | 日本オラクル株式会社 | 情報のみ掲載 | データベースの監視・監査・不正アクセス防止で、セキュリティ強化とコンプライアンス対応を支援。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているデータベースセキュリティ製品は、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のデータベースセキュリティ市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている7製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.監視・監査とリスクの可視化を担う製品が中心
掲載7製品のうち5製品は、データへのアクセスの監視や監査、リスクの可視化を担う製品です。PISOはアクセスログの取得を、AegisWallは特権IDの管理と操作ログの監視を打ち出しています。誰がいつデータに触れたかを記録し、不正を見つける用途が中心といえます。
2.暗号化やコンサルティングなど、守り方の違う製品も
D.AMO DEは、データベースそのものを暗号化する製品です。暗号化にアクセス制御と監査ログを組み合わせ、一つのパッケージで導入できる点を掲げています。SCS評価制度対応コンサルティングは、ガバナンス整備やCSIRT構築まで支援するサービスです。
3.資料請求できるのは2製品、レビューもまだ少ない
ITトレンドから資料請求できるのは、ランキングに入るSCS評価制度対応コンサルティングとD.AMO DEの2製品です。レビューは情報のみ掲載の2製品に1件ずつと少なく、導入後の評価を比べられる段階にはありません。提供企業も7社が1製品ずつで、製品ページの内容から候補を見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■データベースへのアクセスや操作を記録・監視したい企業
- PISO / AegisWall / Oracle Audit Vault and Database Firewall
- ■データのリスクを可視化し、まとめて管理したい企業
- Impervaデータ・セキュリティ / IBM Security Guardium
- ■データベースの暗号化や、セキュリティ対策の体制づくりから進めたい企業
- D.AMO DE / SCS評価制度対応コンサルティング
同じデータベースセキュリティでも、記録・監視で不正を見つける製品と、暗号化でデータそのものを守る製品では役割が違います。自社のデータベースの種類と、守りたいデータの範囲を先に整理しておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●資料請求ランキングに入るのは2製品で、レビューも2件と少ない
- ●製品のほかにコンサルティングのサービスも並ぶため、ツールを入れるのか体制づくりを頼むのかを分けて比べる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、自社で使っているデータベースや、求められる監査への対応に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うデータベースセキュリティ製品を比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データベースセキュリティ製品の市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、データベースセキュリティツールを比較し、選ぶ際の注意点も紹介しています。あわせてご覧ください。

