Cloud Data Integrationとは
近年、ビジネスにおけるクラウドサービスの重要性は上昇の一途をたどっています。ところが、各システムに保存されているデータが分断され、相互に活用するのが難しいのが、ビジネスを加速する際の壁となっていました。
そこで、Cloud Data Integrationはデータ統合サービスとしてシステム間にある壁を取り払います。クラウド・オンプレミスを問わないのはもちろん、データの種類やパターン、形式にも関係なく、迅速かつ高精度で処理します。
Cloud Data Integrationの強み
Cloud Data Integrationの大きな特長として、CLAIRE™エンジンの存在があります。これはCloud Data Integrationを含むインフォマティカのクラウド統合サービスで広く使われている人工知能です。
Cloud Data Integrationにおいては、ファイル構造を理解し、適切な処理モデルを自動的に推測する役割を担います。データを分析ツールや各種業務システムで活用しやすくなり、ビジネスの効率を高めます。
具体的な機能は以下のとおりです。
◇パーサー自動作成
パーサー作成を自動化する機能を搭載しています。パーサーとは、ファイルの構文解析を行い人間が使いやすいようにデータを整えるプログラムのことです。
◇非標準・非リレーショナル形式のデータ処理
IoTデバイスやログファイルなど、多様な形態のデータを活用しやすくします。
◇データ構造の把握と活用
1度の解析でデータの構造を把握し、利用したい要素や解析の結果を出力します。
◇リレーショナルデータへの変換
非リレーショナルデータを、リレーショナル構造へ変換し、活用性を高めるパーサーを自動作成します。
◇Informatica Cloudで利用
上述した機能で作成したパーサーは、Informatica Cloudのワークフローでシームレスに使えます。
Cloud Data Integrationでできること
Cloud Data Integrationを使うとどのようなことができるのでしょうか。
◇どこでもデータ統合タスクを実行
Cloud Data Integrationはサーバレス環境あるいはSpark処理を使用し、大規模なクラウドデータ統合を行います。Spark処理とは、複数のサーバで同時並行的に処理を行い、短時間で結果を得るフレームワークのことです。迅速なデータ処理により、ビジネスの俊敏性を向上させます。
◇コードレスな統合
すぐに使えるデータ統合変換を備えたマッピングデザイナーを使用可能。複雑なデータ統合ロードも、ノンコーディングで簡単に構築できます。
◇大量のデータ取り込み
クラウドやオンプレミスの環境から、データストア・データウェアハウスへ適合するファイル形式で大量のデータを取り込めます。
◇多様なコネクタ
Cloud Data Integrationではさまざまなコネクタを利用できます。データタイプやパターンに対応し、パーティショニングやエラー処理など高度な機能を使えます。
◇高度な統合タスク
構築済みのタスクウィザードを使用することで、専門知識がなくても簡単に統合タスクを実行できます。
◇データ構造把握
先述した人工知能CLAIREを使うことで、複雑なファイルの構造を把握し、適切な処理モデルを自動的にはじき出します。