ETLツールとは
ETLツールとは、企業内に点在するデータソースを抽出・収集し、データ活用やシステム間連携がしやすいように加工するツールです。抽出(Extract)、変換(Transform)、書き出し(Load)などのデータ処理を行うことから、略してETLと呼ばれます。ETLツールを活用することで、部門を横断したデータ連携基盤を容易に構築できます。
なお、ETLツールを活用したデータ分析は、主に以下の手順で実施されます。
- 1.データベースやクラウドサービスなどからデータを抽出する
- 2.抽出したデータを変換・加工する
- 3.DWH(データウェアハウス)に送出する
- 4.BIツールでデータを分析する
ETLツールの必要性
企業がデータ活用を進めるうえで、主に以下のような課題を抱えています。
- ●基幹システムやBIツールなど、複数のシステムやプラットフォームにデータが分散されているため、一元化が必要。
- ●保存されたデータ形式や文字コードがバラバラのため、使いやすい形式へデータ変換が必要。
- ●古いデータや不完全なデータ、重複したデータが存在する。分析の正確性や信頼性を高めるには、適切なデータのみ抽出が必要。
- ●ExcelやGoogleスプレッドシートなどを活用した手動による収集・加工では、時間とコストがかかるだけでなく、人的ミスのリスクも高まる。
- ●顧客データや機密情報を扱う場合、適切なアクセス制御やセキュリティ対策を整備したうえでデータ処理する必要がある。
これらの課題は、ETLツールの導入により解決できます。ETLの必要性は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ一読ください。
ETLツールのメリット
ETL導入により得られる具体的なメリットは、以下が挙げられます。
- ●自社に点在した情報を統合的に整理できる
- ●データ処理にかかるコストや時間を削減できる
- ●スケジュールにもとづいた定期的なデータ更新が可能になる
- ●分析のためのデータ品質を確保できる
- ●データ準備の時間が短縮し、データ分析までのスピードが向上する
ETLを活用すると、データ連携における業務効率や生産性が飛躍的に向上します。空いた時間で、分析結果を活かした業務改善や売上拡大に向けた施策検討など、よりコアな業務に注力できます。
ETLツールをお探しの方へ
この記事では、おすすめのETLツールを4つのタイプに分類し、価格や特徴などを比較しています。「すぐにツール選定に移りたい」という方は、以下の見出しをクリックして、詳しい製品情報をご覧ください。
また、おすすめ製品を一覧表で比較したい方は、以下の見出しからご確認ください。
▶【比較表】おすすめのETLツール一覧
ETLツールと周辺ツールの違いを比較
ETLの関連システムや類似システムに、DWH・BI・EAI・RPAがあります。それぞれの特徴を以下にまとめたので、データ活用を促進する参考にしてください。
システム |
特徴 |
活用例 |
ETL |
データの抽出・変換・格納処理を行う技術や仕組み。データを抽出し、扱いやすいフォーマットに変換して、DWHに書き出す。 |
・大量のExcelやスプレッドシートのデータ加工 ・各部署に散在するデータの統合 |
DWH |
さまざまなシステムからデータを集めて時系列に整理するデータベース。ETLによって抽出・加工されたデータを保管する。 |
・小売店におけるPOSデータの整理や保管 ・CRM内の顧客データ管理 |
BI |
企業に蓄積しているデータから、必要な情報を集約・分析し、経営判断を助けるツール。DWHに保存されたデータを分析し、可視化する。 |
・経営判断や売上シミュレーション ・顧客ニーズやトレンド把握などのマーケティング |
EAI |
さまざまなシステムのデータを連携する技術・仕組み。システム間のアプリケーションを統合し、データのやり取りを行う。 |
・基幹システムと業務システムとの連携 ・多拠点間におけるオンプレミスのデータ連携 |
RPA |
パソコン上のルーティン業務をロボットにより自動化するツール。 |
・請求書や経費の処理 ・データの収集や分析業務 |
各種ツールの詳しい内容は、以下で解説しています。
DWH:
DWH(データウェアハウス)システム7選比較!価格や選び方も紹介
BI:BIツールおすすめ21選を比較!人気ランキングや機能、活用例も紹介
EAI:【2024年版】EAIツール11選を比較!ETLとの違いも解説
RPA:【比較表】おすすめのRPAツール18選!価格相場や選び方も解説
ETLツールの機能
ETLツールには、主に以下の4つの機能があります。
機能 |
内容 |
データを紐づける機能 |
データが保存されている各種システムとETLツールを連携する機能。独自開発のシステムにも対応可能。 |
データを抽出する機能 |
連携したシステムやデータベースから、データを抽出・収集する機能。異なるフォーマットや場所で管理されているデータも一元化できる。 |
データを加工する機能 |
一定の規則に従いデータを変換・加工する機能。特定の文字の符号化や個人情報の秘匿化、行と列の入替など、目的に応じてさまざまな加工が可能。 |
データを出力する機能 |
変換・加工のプロセスで作成したデータファイルをDWHへ書き出す機能。DWHが有する「インポート命令」を利用すると、一度に大量データの高速処理が可能。 |
製品によって利用可能なETL機能は異なります。ETLへの理解を深めたい方は、製品の詳細を把握するためにも積極的に資料請求を活用してみてください。
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ETLツールのタイプ
この記事では、ETLを以下の4つのタイプにわけて紹介します。自社のニーズに適したタイプからツール選定すると、ミスマッチを防ぎやすくなります。
- ■国産タイプ
- 使いやすいUIで、直感的な操作性が特徴。日本企業に向けて開発されており、導入や運用支援も充実している。初めてETLツールを導入する企業や、プログラミング知識をもたない一般従業員の利用を想定している企業におすすめ。
▶代表的な国産ETLツールへジャンプ!
- ■海外製タイプ
- 世界中での導入実績をもち、多機能かつ拡張性の高さが特徴。クラウドベースやSNS、CRMなど、多種多様なデータソースとの統合が容易。ドキュメントやサポートが英語中心のため、グローバル企業や国際的なチームでの活用におすすめ。
▶代表的な海外製ETLツールへジャンプ!
- ■連携機能に強みのあるタイプ
- データ統合処理をGUIのみで作成できるなど、高い連携性が特徴。大規模データ処理やリアルタイム処理を得意とする。専門知識をもつIT人材がいない企業や、大容量データを高速処理したい企業におすすめ。
▶連携機能にすぐれたETLツールへジャンプ!
- ■分析機能を搭載するタイプ
- ETLの基本機能に加えて、DHWやBI機能をもつのが特徴。AIや機械学習を活用した高度な分析が可能な製品も多い。データ統合から分析まで一元化したい企業や、DWHやBI未導入の企業におすすめ。
▶分析機能をもつETLツールへジャンプ!
ETLツールの比較ポイント・選び方
ここでは、ETL選定時に着目すべき5つのポイントを紹介します。
- ●さまざまなシステムと連携できるか
- ●自社のデータ規模と処理ニーズにあっているか
- ●一般従業員でも操作できるか
- ●利用目的に見合った料金体系か
- ●手厚いサポートが受けられるか
さまざまなシステムと連携できるか
多様なデータベースやクラウドサービスとETL連携するには、より多くのアダプタ・コネクタをもつ製品が便利です。種類が豊富であれば、プログラミングの知識がなくてもスムーズにデータ連携が行えます。なかには、Office365やGoogleアナリティクス、X(旧Twitter)など100以上の種類を備えた製品もあります。
ただし、用意されているアダプタやコネクタの種類はツールごとに異なるため、既存システムとの連携アダプタが搭載されているかを確認しましょう。データ連携を加速するために重要なポイントです。
自社のデータ規模と処理ニーズにあっているか
ETLツールごとに対応可能なデータ量やパフォーマンスの特性は異なります。そのため、自社のデータ規模と処理ニーズにあったものを選びましょう。小規模データの場合、軽量で手軽なツールが適している一方、大規模データでは分散処理や並列処理に対応した拡張性の高いツールが求められます。
特にリアルタイム処理が必要な場合、バッチ処理に加えてストリーム処理機能をもつツールが有利です。また、クラウドやオンプレミスのどちらでデータを管理するかも考慮し、ツールの対応範囲を確認することが重要です。
一般従業員でも操作できるか
ETLツールを扱う部署や担当者は企業によってさまざまです。主にエンジニアや情報システム担当者が利用する企業もあれば、プログラミングスキルをもたない一般従業員の活用を想定している企業もあるでしょう。
ETLツールの効果を最大化するためには、利用者のITリテラシーに見合ったツール選定が大切です。これにより、データ連携における業務効率や生産性を大幅に改善できます。なお、無料トライアルの提供製品も多いので、導入前に操作感や使用感を確かめておくと安心です。
利用目的に見合った料金体系か
ETLツールの料金体系は、月額定額制と従量課金制が主流です。初期費用とランニングコストを総合的に検討し、よりコスト負担の少ないツールを選択しましょう。
小規模プロジェクトや試験的な運用では、コストを抑えた軽量ツールや無料版が適しています。一方で、大規模なデータ統合や複雑な処理を行う場合、エンタープライズ向けの高度な機能を備えたツールが必要となり、その分コストも高くなる傾向にあります。
また、料金プランにはデータ量や処理回数に制限がある場合も多く、自社の利用規模と一致しているか確認することが重要です。
手厚いサポートが受けられるか
ベンダーサポートは、ETLツール運用の成功を左右する重要なポイントです。ツール導入後の技術的なトラブルや運用上の疑問を迅速に解決できるよう、サポートの質と範囲を事前に確認しましょう。
製品によっては、専任のカスタマーサクセス担当者による導入設定支援のほか、作業代行が可能な場合も。また、24時間対応が付帯された有償サポートプランを提供している製品もあります。手厚いサポート体制は、大規模運用や重要なシステム構築において特に有用です。
なお、多くの海外製ツールでは英語によるサポートが一般的であるため、日本語対応が必要な場合は選択肢が限られます。自社のETL運用に必要なサポート提供が受けられるかどうかを確認してください。
【比較表】おすすめのETLツール一覧
おすすめのETLツールを一覧表にまとめました。2024年上半期において、ユーザーからの資料請求数が多かった製品を左から順番に紹介しています。また、ITトレンド編集部が調査し見えてきたETLツールの傾向もまとめているので、製品の比較・検討にお役立てください。
- ●約7割の製品がノーコード(ローコード)に対応。
- ●豊富なアダプタ・コネクタをもつ製品は3割ほど。データソースによってはオプション提供の場合もあるので、詳しい確認が必要。
- ●外部データソースとのAPI連携機能をもつ製品も少数だがある。
- ●ほとんどの製品がクラウド型で、約半数がオンプレミス型の提供も行っている。
- ●約半数の製品が無料トライアルを実施。評価版やデモを提供している製品もある。
- ●データ量や処理回数などが異なる複数の料金プランを提供している製品が多い。自社の規模やニーズにあわせて選択可能。
最新の人気ランキングが知りたい方は、以下のページをご覧ください。
▶代表的な国産ETLツール
わかりやすいUIとサポート体制に強みがある国産ツールを紹介します。
《Reckoner》のPOINT
- クラウド型ETLサービスの決定版‼100種以上のデータ連携先と接続
- データ連携作業の工数を大幅削減!プログラム作業不要で実現!
- 直感的なインターフェースで簡単操作!ドラッグ&ドロップで連携
2024年上半期ETLツールランキング第1位
株式会社スリーシェイクが提供する「Reckoner」は、クラウド型ETLサービスです。100種類以上のデータベースや、SaaSアプリケーションと接続できるのが強みです。データ連携はワークフローの作成のみで実装可能で、プログラミングも必要ありません。さらに、専門知識をもたない人でも、データの流れがひと目でわかるUIもポイントです。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯(14日間) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 情報処理、SI、ソフトウェア 10名未満
《TROCCO》のPOINT
- 開発・インフラ・人件費のコストやデータ統合作業工数を削減
- 分析リードタイムの短縮によりデータ活用がスピーディーに
- データ環境が整備されることで、データの民主化が促進
株式会社primeNumberが提供する「TROCCO®」は、データ基盤の運用・整備を自動化し、データ活用を迅速化するSaaSです。GUIを通じて簡単に設定からデプロイまでをカバーし、運用保守の負担を軽減します。初期費用不要のため、小規模導入がしやすく、約100種のコネクタにより多様なデータ連携も可能です。スピーディーで低コストなデータ基盤の構築をサポートし、インサイト獲得を促進します。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯ |
参考価格 |
初期費用無料 Starter:月額$459、Essential:月額150,000円 Advanced:月額300,000円 ※無料プランあり |
DataSpider Cloud
株式会社セゾン情報システムズが提供する「DataSpider Cloud」は、データの接続先が豊富なクラウド型ETLツールです。オンプレミスとのセキュアな連携を得意とします。日本製のため、半角カナや和暦の変換などにも対応。ノンプログラミングで処理が行えるのもポイントです。
おすすめ製品はまとめて資料請求が可能です。以下のボタンからご利用ください。
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▶代表的な海外製ETLツール
世界中で多くの導入実績がある海外製ツールを紹介します。
Talend Data Fabric
Talend株式会社が提供する「Talend Data Fabric」は、シンプルなETLツールから高機能なデータ統合プラットフォームまで、プランによって幅広い用途で使用可能です。データの高速処理が可能で扱いやすいのも特徴です。医療や金融、サービスなどさまざまな業界での導入実績があります。
PowerCenter
インフォマティカ・ジャパン株式会社が提供する「PowerCenter」は、拡張性にすぐれたデータ統合ソリューションです。オンプレミスデータの統合や、DWHの迅速な構築をサポートします。はじめての導入から本格的なエンタープライズ環境での導入まで、幅広く対応しています。
Precisely Connect(旧 Syncsort DMExpress)
株式会社アシストが提供する「Precisely Connect(旧 Syncsort DMExpress)」は、処理速度の速さと高性能を誇るETLツールです。独自の自動チューニング機能がデータ内容やシステムリソースにあわせた最適処理を実施。誰でも簡単に大量のデータを安定的に処理できます。
AWS Glue
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社が提供する「AWS Glue」は、サーバレスのデータ準備サービスです。ETLワークフローの実行に必要なデータ処理を自動化します。これにより、分析作業をスムーズにはじめられるでしょう。100以上のサービスが無料体験できるのも魅力の一つです。
▶連携機能にすぐれたETLツール
データの自動連携に強みをもつETLツールを紹介します。
《ASTERIA Warp》のPOINT
- 豊富なアダプターで様々なソースに対応
- ノーコードの簡単操作で様々な分析を高速に実現
- 1万社以上の導入実績と国内シェアNo.1の製品
アステリア株式会社が提供する「ASTERIA Warp」は、1万社以上の導入企業数を誇る国内トップシェアのデータ連携ツールです。複雑なデータの統合・連携・変換がノンプログラミングで実施できます。データ分析機能もあり、TableauやExcelへの出力も可能です。豊富な連携機能や変換機能を搭載しており、エンタープライズデータの統合基盤としてビッグデータ分析にも活用できるでしょう。
提供形態 |
オンプレミス / SaaS |
無料トライアル |
◯(クラウド版5日間、オンプレミス版30日間) |
参考価格 |
初期費用無料、月額30,000円~ |
いい点 情報処理、SI、ソフトウェア 100名以上 250名未満
改善してほしい点 情報処理、SI、ソフトウェア 1,000名以上 5,000名未満
《Cloud Data Integration》のPOINT
- ノンコーディングで高度な統合
- 管理ダッシュボードで状態を簡単に把握
- 高度なSpark処理により大量のデータを同時並行的に処理
インフォマティカ・ジャパン株式会社が提供する「Cloud Data Integration」は、大量データの自動処理が可能なソリューションです。AI(人工知能)であるCLAIREエンジンを搭載し、複雑なファイル構造でも適切に把握・処理します。Spark処理では、複数サーバでの同時対応が可能なため、短時間で大規模なデータ統合も実行できます。
提供形態 |
クラウド / ASP |
無料トライアル |
◯(30日間) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
いい点 情報処理、SI、ソフトウェア 1,000名以上 5,000名未満
改善してほしい点 不動産 750名以上 1,000名未満
BusinessSPECTRE
株式会社電通総研が提供する「BusinessSPECTRE」は、SAP ERP(SAP社のERPソフトウェア)のデータ連携に特化したETLツールです。独特なデータ構造をもつSAPのデータ解析エンジンを搭載し、ほかのシステムへの連携や分析レポートの作成などにデータを活用できます。
以下のボタンからETLツールの一括資料請求が可能です。効率よく比較検討をしたい方は、ぜひ活用ください。
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▶分析機能をもつETLツール
データ連携から分析までワンストップで実施できるETLツールを紹介します。
《IBM InfoSphere DataStage》のPOINT
- 各業界への豊富な導入実績!安心して利用できる!
- 高機能な処理エンジンで大量のデータもすばやく処理!
- IBMのデータプラットフォーム上での統合・分析が可能
日本アイ・ビー・エム株式会社が提供する「IBM InfoSphere DataStage」は、クラウドベースのデータ統合ソリューションです。ビッグデータに対応しており、リアルタイムでさまざまなデータの統合を行います。AIアプリケーションなどの複雑なデータ構造も開発可能です。また、並列処理およびロード・バランシング(負荷分散)を活用し、膨大なデータを高速で処理できます。
提供形態 |
オンプレミス / クラウド |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
RapidMiner
株式会社KSKアナリティクスが正規販売代理店として提供する「RapidMiner」は、世界で100万人以上の利用者数を誇る機械学習リーティングプラットフォームです。データ加工から評価、運用までを一つのプラットフォームで実行できます。日本語でのマニュアルサイトが用意されているほか、無償サポートもあります。
以下の記事では、無料で利用できるETLツールを紹介しています。コストを抑えて導入したい企業や、まずは試験的に導入したいと考えている企業は参考にしてください。
ETLツールの導入事例
ここでは、ETLツールを実際に導入した企業の事例を紹介します。ETL導入前の課題や導入後の成果を、ぜひ参考にしてください。
1,200時間超の工数削減(株式会社アテナ様)
株式会社アテナ様は、DM(ダイレクトメール)の発送代行をはじめとするダイレクトマーケティング分野のトータルアウトソーサーです。業務内容には、DMに貼り付けられた宛名ラベルや各種保険帳票の出力など、データを集積したうえで加工・編集するフローがつきものです。しかし、同社ではそのデータ処理を行う標準的なプラットフォームがなく、部門によって複数の環境が乱立していました。
そこで導入したのが一部事業で利用してきたETLツール「Waha! Transformer」です。社内の業務改善ツールとしてMicrosoft Azure上に「Waha! Transformer」を展開し、各部署の業務をヒアリングしたうえで担当チームにて仕組みを整備。
その結果、丸一日かかっていた収支帳票の作成業務が今ではボタン一つで作成できるように。わずか10か月間のプロジェクト活動で、年間1,200時間超の業務改善効果を生み出しました。
参考:Waha! Transformerとは?価格・機能・使い方を解説)|ITトレンド
データ処理時間が約40%削減(auコマース&ライフ株式会社様)
KDDIグループのECサイト運営を行うauコマース&ライフ株式会社様では、独自開発のオンプレ型ETLツールを活用していました。しかし、データ連携エラーが週に数回発生し、データ処理にも多くの時間がかかっていました。
クラウド型ETLツール「Reckoner」にリプレイス後、連携エラーがゼロに。エラーのたびに2~3時間をリカバリーに費やしていたため、月平均で15時間、年180時間程度の大幅な工数削減が実現。さらに、データ連携処理にかかっていた時間が大幅に圧縮され、約40%の作業効率化につながりました。
参考:Reckonerとは?価格・機能・使い方を解説|ITトレンド
以下の記事ではETLの活用例を紹介しているので、興味がある方はご覧ください。
まとめ
ETLツールを導入することでデータ変換・加工処理を自動化できるため、データ品質の向上やデータ処理業務の大幅な効率化が見込めます。データ管理体制やデータ基盤を構築し、データ活用を促進したい企業は、この機会にETLツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
下のボタンから各社製品資料の一括請求ができるので、ETLツールの比較・検討にぜひご活用ください。