BIツールを特徴別にわけて比較!
下記のように特徴別にBIツールを分類しました。使う部署や人物、対象データなどを、具体的に想定し、自社の目的に合った機能が備わっているもの選びましょう。
- ■データの分析に特化したBIツール
- ■操作性とレポートに優れたBIツール
- ■連携機能に優れたBIツール
- ■集計・データ管理に強いBIツール
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■データの分析に特化したBIツール
BIツールは基本的に分析機能を持ち合わせていることがほとんどです。その中でも特にデータの分析に特化したBIツールを紹介していきます。
Yellowfin の比較ポイント
- 「なぜそれが起きたのか」を伝えるSmartなBI!
- 重要なデータの変化を見逃さず、自動で検出・分析・通知します
- オンプレ、クラウドのどちらでも導入可能
2020年BIツール年間ランキング第1位
Yellowfin Japan株式会社が提供する「Yellowfin」は、売上や在庫数などの重要なデータの変化を捉え、原因まで自動特定可能なBIツールです。Google AnalyticsやSalesforceなどのサービス、アプリケーションに接続しデータを分析することも可能です。
「2020年Gartner Magic Quadrant」には7年連続で選出され、IT分野において世界的に評価されています。
- 「Yellowfin」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS
- 無料トライアル:ー
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、タブレット対応
Qlik Sense の比較ポイント
- 拡張知能によりすべてのデータをすべての人に
- マルチデバイス・グローバル対応!
- お客様ビジネス価値向上を実現!
2020年BIツール年間ランキング第3位
「Qlik Sense」は株式会社ビジネスブレイン太田昭和が提供しています。データの関連性を見つけ情報を紐付けする独自の連想技術と、手動操作と機械識別を組み合わせ効果を高める拡張機能を用いることで、大量のデータをすばやく検索・集計し、的確な分析ができるBIツールです。
また、Excel・ODBC準拠DB、HTMLや外部のオープンデータの中から複数のデータソースを関連付けて一つに統合し分析します。
- 「Qlik Sense」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / クラウド
- 無料トライアル:-
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、タブレット対応
Dr.Sum の比較ポイント
- 導入企業6,400社超!全社で利用できるBIプラットフォーム
- 10億件のデータも1秒台で高速集計
- 専門知識を必要とせずに誰でも使える
2020年BIツール年間ランキング第4位
ウイングアーク1st株式会社が提供する「Dr.Sum」は、社内外のデータをリアルタイムで処理できるデータベースエンジンを核とした集計・分析プラットフォームです。高度なデータ処理能力と直感的な操作が可能なレポート作成機能で、IT部門担当はデータベースの運用のみで業務が済むようになり、データの分析・出力は現場で行えるようになります。
また、10億件のデータを1秒で集計できるインメモリエンジンにより飛躍的な速さでデータを集計し、大容量のデータを収容することも可能です。
- 「Dr.Sum」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / クラウド
- 無料トライアル:ー
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード
株式会社YKプランニングが提供する「bixid(ビサイド)」は、過去実績をベースに、企業会計をサポートする経営分析・計画策定クラウドツールです。毎月の経営状況を確認する機能を多数搭載し、月次ごとのキャッシュを一目で把握可能。通信暗号化や保存データ暗号化など、高度なセキュリティー体制で安心です。
- bixid(ビサイド)の製品情報
- 提供形態:クラウド / SaaS
- 無料トライアル:ー
- 価格:9,800円 ~
- 主な対応機能:
レポート、ダッシュボード、プランニング、タブレット対応
株式会社日立システムズが提供する「Dr.Sum EA/MotionBoard」は、独自開発された集計エンジン「Dr.Sum EA」と直感的にダッシュボードを作成できる「MotionBoard」の2製品をセット提供しています。
Excelに対応したインターフェースで、データの出力だけでなく取り込みも可能です。高速集計機能とデータの扱いやすさから人気も高く、国内で高いシェア率を誇ります。
- 「Dr.Sum EA/MotionBoard」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / クラウド
- 無料トライアル:-
- 価格:250,000円~
Dr.Sum EA(オンプレミス):1,000,000円(最少構成=同時ログイン数3)~
MotionBoard(オンプレミス):1,000,000円(最少構成=5ユーザライセンス)~
MotionBoard with Dr.Sum EA(クラウド):250,000円(最少構成=5ユーザ90日間利用)~
- 主な対応機能:
レポート、ダッシュボード、タブレット対応
■操作性とレポートに優れたBIツール
続いて、利用するにあたって操作性が高く、見やすいレポートを作成できるBIツールを紹介します。
Actionista! の比較ポイント
- マニュアルいらずで、誰でも自由にデータ分析ができる!
- サーバーライセンスのみ、全社員で活用できる!
- 純国産、開発からサポートまでメーカー対応!
2020年BIツール年間ランキング第2位
「Actionista!」は株式会社ジャストシステムが提供するBIツールです。誰でも簡単に操作できるUIとテンプレートで、導入後マニュアルいらずで使えます。Webブラウザ上でデータの取り込みから分析、結果の出力まで行うことが可能です。また、開発・販売・サポートは一貫してジャストシステム社が提供しているため、ワンストップで安心して導入できます。
- 「Actionista!」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / パッケージソフト / アプライアンス
- 無料トライアル:ー
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、タブレット対応
MotionBoard の比較ポイント
- あらゆるデータソースと接続し、リアルタイムに可視化
- ノンプログラミング で、誰でも簡単にダッシュボードを作成可能
- ExcelやIoTデータ等、複数・様々なデータソースに対応
2020年BIツール年間ランキング第5位
ウイングアーク1st株式会社が提供する「MotionBoard」は、ノンプログラミングかつマウス操作だけで簡単に使えるBIダッシュボードです。大量のデータもインメモリ技術で高速化処理し、ビジネスチャットと連携して状況が変化した際にアラートを飛ばすことが可能です。また、30種もの豊富なラインナップからチャートを選ぶことができ、データを組み合わせてさまざまな分析もできます。
- 「MotionBoard」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / クラウド
- 無料トライアル:ー
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、プランニング、タブレット対応
MotionBoard Cloud の比較ポイント
- あらゆるデータをリアルタイムに集計・可視化
- 地図機能など、30種類以上の豊富なチャートで思い通りに表現
- すぐに使える業務・業種別テンプレート
ウイングアーク1st株式会社が提供する「MotionBoard Cloud」は、データ集計から高度な分析まで叶えるクラウド型のBIダッシュボードです。Salesforceなどのさまざまなクラウドサービスとも相性がよく、入力環境を変えずに情報の集計や可視化ができるのが一番の魅力でしょう。もちろんExcelやCSVファイル、各種データベースにも対応しています。
地図機能や3Dマップなど豊富なチャート搭載で、思いのままにダッシュボードを構築できる、自由度の高さも魅力です。
- 「MotionBoard Cloud」の製品情報
- 提供形態:クラウド
- 無料トライアル:別途お問い合わせ
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、データマイニング、プランニング、タブレット対応
日本オラクル株式会社が提供している「Oracle Analytics Cloud」は、ユーザー主体でデータの取り込みやレポート、ダッシュボード作成が行えるよう作られたクラウド型サービスです。Excelデータから、大容量のデータベースを活用した分析まで幅広く対応しています。
また、分析結果の共有や機械学習機能による予測分析も可能です。利用目的に応じて分析機能のカスタマイズが行えるのも魅力でしょう。
- 「Oracle Analytics Cloud」の製品情報
- 提供形態:クラウド
- 無料トライアル:-
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、タブレット対応
軽技Web の比較ポイント
- 導入が低コストで、ユーザが簡単に欲しいデータを自ら入手できる
- レポートや定型帳票を簡単に作成・共有。業務を大幅に効率化
- 帳票の自動作成、異常データの自動検知で、業務の自動化を推進
富士電機ITソリューション株式会社が提供している「軽技Web」は、データベース構築の手間なく誰でも使いこなすことのできるセルフサービスBIです。100名以上の中規模から大規模企業向けの製品です。
Excelで毎月作成しているようなレポートや定形帳票も簡単に作成し、社内で共有できます。また、ユーザー権限の設定や制御により安全にデータを活用できるのも魅力のひとつでしょう。
- 「軽技Web」の製品情報
- 提供形態:パッケージソフト / クラウド
- 無料トライアル:ー
- 価格:1,980,000円~
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、タブレット対応
Data Knowledge の比較ポイント
- 全社員でデータ活用を行いたい企業
- ニーズの変化に対応できるデータ活用環境を整えたい企業
- 非定型帳票の対応にお困りな企業
株式会社クロスユーアイエスが提供する「Data Knowledge」は、情報システム部門に頼ることなく、全社員が各自でデータ活用を行えるBIツールです。プログラム開発不要でデータや帳票の作成ができます。社内で作成されたデータが共有されるだけでなく、加工方法や出力方法など、そのデータを作成するに至ったプロセスも公開されます。さらにナレッジ検索も容易で、ナレッジを評価することも可能です。
- 「Data Knowledge」の製品情報
- 提供形態:パッケージソフト
- 無料トライアル:ー
- 価格:500,000円
- 主な対応機能:
レポート、ダッシュボード、タブレット対応
Tableau
Tableau Softwareが提供する「Tableau」は、専門知識不要で、データの探索と管理を簡単に行えるBIツールです。直感的なインターフェイスを持ち、ドラッグ&ドロップ操作だけで、データのビジュアル化を素早く行えるのが特徴です。世界中で導入実績があり、ノウハウを共有できるコミュニティがあるので、スキルアップも可能です。
■連携機能に優れたBIツール
ここからは、他システムとの連携機能に優れたBIツールを紹介します。
MotionBoard Cloud for Salesforce
MotionBoard Cloud for Salesforce の比較ポイント
- 様々なデータとの連携と、最適な形式でのレポート出力
- 多種多様なビジュアライズで次の打ち手を明確化
- Salesforceのオブジェクトや基幹システムのデータを統合・可視化
ウイングアーク1st株式会社が提供する「MotionBoard Cloud for Salesforce」は、Salesforceを利用している企業におすすめのBIツールです。SalesforceのタブにMotionBoardを埋め込むことでAPI連携し、リアルタイムでデータを収集します。このほか主要なデータベースやExcelファイルにも対応し、データ統合により予実管理の効率化が期待できるでしょう。
また、モバイルからもダッシュボードや分析結果を確認でき、外回りの多い営業担当者も支援します。
- 「MotionBoard Cloud for Salesforce」の製品情報
- 提供形態:クラウド
- 無料トライアル:ー
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、データマイニング、プランニング、タブレット対応
株式会社日立システムズが提供する「QlikView」は、自由な切り口でデータ分析を行い、圧倒的スピードで結果表示可能なインメモリ型のBIプラットフォームです。連想技術によって重複データを排除して容量を圧縮し、メモリ上で処理することで高速なレスポンスを実現します。
Google MapsやSAP(R) と連携してより高度な分析を行えます。SNSで分析結果の共有も可能で、メンバー同士で意見交換するといった使い方もできます。
- 「QlikView」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / パッケージソフト / サービス
- 無料トライアル:ー
- 価格:3,880,000円
(最小構成でのライセンス価格、およびライセンス保守価格の合計)
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、データマイニング、タブレット対応
TIS Marketing Canvas データ統合・利活用プラットフォームサービス
TIS株式会社が提供する「TIS Marketing Canvas データ統合・利活用プラットフォームサービス」は、クラウド、オンプレミス環境問わず、さまざまな情報を統合し、マーケティングに活かせるセルフサービス型データ分析ツールを構築できます。
専門知識・スキル不要で直観的にデータを操作が可能。統合された顧客データに基づき、AIを駆使しながら新たな潜在顧客セグメントを可視化します。
■集計・データ管理に強いBIツール
ここからは、レポーティングやダッシュボードの作成よりも、データの管理や整理・集計が得意なBIツールを紹介します。データ管理にお困りの企業におすすめです。
MicroStrategy 2021 の比較ポイント
- あらゆるユーザーのニーズに応える統合BIプラットフォーム
- 独自のデータコンシューマー向け機能で組織全員の生産性を向上
- BI業界のテクノロジーリーダー
マイクロストラテジー・ジャパン株式会社が提供する「MicroStrategy 2020」は、ダッシュボードや定型帳票、セルフサービスBIをはじめ、さまざまな機能を搭載したBIプラットフォームです。
計算ロジックやフィルタ定義などを一元管理し、共通定義をもって分析することができ、データガバナンスの強化が可能です。また分析対象となるデータ量には制限がなく、数十人程度の少人数から、外部の関係者を含めた数十万人規模までと、利用規模が幅広いのも魅力でしょう。
- 「MicroStrategy 2020」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / クラウド / SaaS
- 無料トライアル:-
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、データマイニング、プランニング、タブレット分析
Sactona の比較ポイント
- 費用対効果に優れ、短期間で導入可能
- エクセルだから誰でも自由にデータ分析ができる!
- 既存の報告書をそのままの形で活用可能
アウトルックコンサルティング株式会社が提供する「Sactona」は、予算管理や予算編成などの経営管理機能が充実したエンタープライズシステムです。データ入力・データ管理・データ閲覧の3つのシンプルな構成から成り、各部署が簡単に入力できるため管理部門の業務を効率化します。
また、Microsoft社のテクノロジーに準拠して開発が行われており、Excelを利用するため既存の業務フローを大きく変えずに導入できるでしょう。
- 「Sactona」の製品情報
- 提供形態:オンプレミス / クラウド
- 無料トライアル:-
- 価格:別途お問い合わせ
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、プランニング
Power BI
Microsoftが提供する「Power BI」は、専門知識不要で集計したデータをグラフィカルに表示できるたセルフサービスBIツールです。Excel、PowerPoint、Dynamics 365、Salesforceなどと連携してインサイトを分析し、意思決定を促します。また、機密度分類とデータ損失防止機能により、セキュリティを維持しながらデータを有効活用できます。
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アルテリックス・ジャパン合同会社が提供する「Alteryx Designer」は、データ分析準備の作業をワークフローに置き換え、作業を効率化できるセルフサービスBIツールです。「コードフリー」「コードフレンドリー」のため、データサイエンティストだけでなく業務部門の社員も活用できます。
ビッグデータの高度な統計分析を行い、それを最適な形で可視化することでビジネスに確信をもたらします。さらに販売地域やロジスティクスなどの地理・空間分析にも対応可能です。
- 「Alteryx Designer」の製品情報
- 無料トライアル:ー
- 価格:650,000円~
- 主な対応機能:
OLAP分析、レポート、ダッシュボード、プランニング
BIツールとは
BIツールとは、Business Intelligenceの略で、社内でシステムごとに分散している大量のデータを収集して分析するためのツールです。BIシステムと呼ばれることもあります。
帳票データや報告書などを作成する際、集約された膨大なデータから必要な情報のみ取り出して分析し、データとして見やすいようグラフなどを用いて可視化するため、経営層の意思決定や、各事業部のマーケティング分析、計画作成などに役立てられます。
近年、現場からの情報をスピーディーに分析して経営に生かすため、BIツールを導入する企業も増えています。
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BIツールの機能
BIツールには、主に4つの機能があります。
- ■レポーティング
- 日々蓄積する企業内の膨大なデータを、見やすく分かりやすくグラフなどで表示する機能です。売上の管理や、KPIの管理などさまざまな目的で活用されます。「ダッシュボード」機能を利用して、複数のデータをより視覚的に確認することもできます。
- ※KPIとはKey Performance Indicatorの略で、「重要業績評価指標」のこと。
- ■OLAP分析
- Online Analytical Processing(オンライン分析処理)の略で、問題がある指標に対して要因を掘り下げ、検証を支援する機能です。通常、データを多次元的に分析するには、専門家の知識を必要としますが、この機能を利用することで、分析の初心者でも、簡単に次元に沿った切り出しを行う「スライス分析」や次元に沿った展開と集約を行う「ドリル分析」などが可能になります。
- ■データマイニング
- さまざまなデータから関係や傾向を探索するための機能です。アンケート結果の集計で使われる「クロス分析」や、2つのデータの関係性の強さを数値化する「相関分析」、結果と要因の数値関係を調べる「回帰分析」などの分析手法を使います。仮説を立てなくともデータ間の法則などを発見してくれます。
- ■プランニング
- 過去実績の分析と、その分析をベースにしたシミュレーションを実行し、計画の根拠を確認することを支援する機能です。経営層の意思決定の大きな味方になります。
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話題の「セルフサービスBI」とは
セルフサービスBIとは、DWHや基幹システム、CSVなどの多様なデータソースを「データを見たい人」が自ら分析できるBIツールのことです。
従来のBIツールは、エンジニアやIT部門、ベンダーにデータ整理・分析を依頼して、レポートとして受け取っていました。しかし、レポートを受け取るまでに時間がかかってしまったり、想定していた分析内容ではなかったり、という課題がありました。
セルフサービスBIは、データを見たい人自身が複数のデータソースから選び分析を行うことで、従来のBIが抱えている課題を解決します。近年では、ほとんどのBIツールがセルフBIに対応し、現場のユーザーも活用できるようにサポートや教育体制が充実しています。
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BIツールの注意点
あらゆるデータを分析して可視化できるBIツールですが、よくある問題としては、導入後に使用されなくなってしまうことです。BIツールを導入して満足してしまう場合もありますが、なぜ使用されなくなるのか、その理由と注意するべきポイントについて解説します。
目的が曖昧になっている
BIツールは多くの機能を備えているからこそ、利用目的が曖昧であれば、何から手を付ければよいかわからず、うまく活用できないことがあります。BIツールを導入するにあたり、どこの部署の誰が、何のために導入するのかを明確にしておきましょう。
また、導入後も利用する機能や分析すべきデータをあらかじめ決めておき、活用イメージを具体的にしておくことも大切です。
使いこなすことそのものが難しい
BIツールは、操作が簡単といっても初めて使うツールになるため、使い方がわからなければユーザーは離れてしまいます。
自社で活用するためには、導入後の教育が重要になります。ベンダーが開催しているセミナーやユーザー会などに参加して、使用方法や活用方法を習得する必要があります。ユーザーが利用できるようになって初めてデータを活用することができます。導入後はしっかりと教育期間をとってツールの定着をさせましょう。
BIツールの選定ポイント
BIツールを導入するにあたって、まず誰がどのように活用するのかという要件をしっかり定めましょう。要件定義をしたうえで、製品を比較するポイントは以下の項目です。
- ■提供形態
- ■必要な機能
- ■既存のIT環境
- ■コスト
- ■分析・操作
- ■サポート
提供形態はクラウドか?オンプレミスか?
提供形態は大きく分けて、クラウドとオンプレミスの2つがあります。
クラウド型BIツールは、インターネット上で利用できるため、データをリアルタイムで更新できることや外出先からでも接続できることがメリットです。また、サーバ構築が不要で、短期での導入やスモールスタートが行えるのも魅力でしょう。スマートフォンやタブレットに対応している製品も多くあります。
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2021.02.02
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オンプレミス型BIツールは、サーバの構築や連携が必要になりますが、業務形態や規模、独自ルールなどに応じた柔軟なカスタマイズが自在です。また、インターネットに接続していないため、クラウドに比べるとセキュリティが高いでしょう。初期費用はクラウド型よりもかかりますが、ランニングコストは抑えることができます。
既存のIT環境で対応可能か?
BIツールはデータ分析ツールであるため、基本機能はデータの分析と出力です。また、基幹システムや販売管理システムなどの業務系システムに蓄積されているデータは、所在もフォーマットもバラバラであることが多く、直接分析に利用できません。したがって、社内データをBIツールで活用するためには、ETLツールなどでデータの書き出し・変換処理を行ってからデータウェアハウス(DWH)にデータ統合する必要があります。
ツールの中にはETLやDWHも一緒に提供されている場合もありますが、導入前に必ず自社のIT環境を確認しておきましょう。
コストは提供形態やライセンスによって変動
コストは提供形態やプランによって異なります。ユーザー数に応じて変動する製品が多くありますが、クライアントフリーやサーバライセンス型など、ユーザー数に制限がないプランの製品もあります。この場合はデータ量によって変動することが多いです。
BIツールの費用は提供形態やライセンスによってさまざまですが、月数万円~数百万円までかなり幅広いと言えるでしょう。ツールの保守・運用やサポートにも費用がかかることがあるので、事前によく確認しておきましょう。
分析・操作は誰がするのか?
誰が分析するのかを想定しましょう。例えば、現場の一人一人が活用するという場合はより簡単に操作ができる製品をおすすめします。また、セルフサービスBIであっても、「誰でもできる範囲」がデータソースをつなげるところからなのか、ダッシュボードを作成できるところからなのかはツールによって定義が異なります。
無料トライアルなどを使って、実際に試してみることをおすすめします。
サポート体制は充実しているか?
近年では、サポートや教育体制を整えているベンダーも増えてきました。利用者同士のコミュニティがある製品もあり、意見交換を行うことでツールの活用の幅を広げられます。
初めてBIツールを使う、または多くの社員に活用してほしいという場合は、サポートの充実度も選定ポイントの一つになります。
目的にあったBIツールを導入しよう!
BIツールは多種多様なデータを分析・可視化することができますが、使い所がわからなかったり、使いづらかったりすると全く機能しないツールとなってしまいます。情報で溢れているこの時代にデータを上手く活用できないことは、企業にとって致命傷になる可能性もあるでしょう。自社にあったBIツールを選定し、効果的なデータ活用を行いましょう。