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無料のBIツール9選!有料製品との違いや注意点、オープンソースBIも紹介

無料のBIツール9選!有料製品との違いや注意点、オープンソースBIも紹介

社内データを分析し適切な経営判断に導くBIツールには、無料で利用できるものや、オープンソースソフトウェアもあります。しかし、無料のBIツールにはどのような機能や特徴があるのかわからず、導入を悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、無料で利用できるBIツールとオープンソースのBIツールを紹介します。有料製品との違いや導入する際の注意点も解説するので、製品検討時の参考にしてください。各社製品の一括資料請求も可能なため、複数製品をじっくり比較したい方はぜひご利用ください。

この記事は2025年11月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次
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    無料で活用できるBIツール

    BIツール(BIソフト)は、データ分析や可視化を支援するソフトウェアです。蓄積されたデータをグラフやチャートで視覚的に表現できるデータ可視化ツールとしても活用されます。まずは、無料で利用できるBIツールを紹介します。

    Looker Studio (グーグル合同会社)

    《Looker Studio》のPOINT
    1. Googleのサービスに散在するデータを一元化
    2. 自由度の高いカスタマイズ機能で意思伝達を円滑化
    3. 共同編集機能でチームワークを強化

    グーグル合同会社が提供している「Looker Studio」は、さまざまなデータの取り込みができ、各種グラフや画像・テキストなど好きな形での可視化・レポートの共有が可能です。ただし、無料版ではシステム内の計算をはじめとするデータ加工はできないため注意してください。

    Power BI Desktop (日本マイクロソフト株式会社)

    《Power BI Desktop》のPOINT
    1. データモデリングツールで簡単にモデル化
    2. モバイル端末でも使用可能
    3. AIにより発見しづらいインサイトを掘り出せる

    「PowerBI Desktop」は、日本マイクロソフト株式会社が提供している無料版のBIツールです。社内にあるさまざまなデータを取り込んで加工し組み合わせることで、グラフや対話型レポートを作成します。有料版では、ダッシュボードの公開やチームでの共同作業も可能です。

    Zoho Analytics

    ゾーホージャパン株式会社が提供している「Zoho Analytics」は、さまざまなデータを統合・分析し、視覚的に捉えられる図表をオンラインで共有できます。ビジネス指標の追跡や、トレンド把握、未来予測など多角的な観点からダッシュボードを作成できるほか、AIを活用した分析も可能です。無料プランは、ユーザー数が2ユーザーまでと制限があります。

    どのBIツールも、グラフ作成機能(棒グラフ・円グラフ・ヒートマップなど)を活用することで、複雑なデータも視覚的に把握しやすくなります。

    オープンソース(OSS)のBIツール

    BIツールにはオープンソースで提供されているものがあります。オープンソースとは、Web上に無償で公開されているソフトウェアのことです。費用をかけず自由にカスタマイズできるのがメリットです。ここでは、オープンソースのBIツールを紹介します。

    Grafana

    Grafana Labsが提供している「Grafana」は、すでに使用しているシステムで得た情報をグラフやダッシュボードにまとめることができます。データを収集する機能はないため、既存システムとの連携が必要になります。ビッグデータ系のデータベースやNoSQLをサポートし、監視ソフトウェアのデータを扱えることが最大の特徴です。表示が日本語化されていない点を考慮のうえ利用しましょう。

    Metabase

    Metabaseプロジェクトが提供している「Metabase」は、社内で利用している各種データベースで利用でき、さまざまな切り口でグラフ形式での表示が可能です。SQLなどデータベースの知識がない担当者でも活用できるインターフェースのため、データの検索や分析を行いやすいでしょう。

    Kibana

    Elastic社が提供している「Kibana」は、Elasticsearchで得たデータを可視化するツールです。使用できるグラフの種類が豊富で、フィールドをドラッグ&ドロップするだけで瞬時にプレビューが表示されるなど、直感的な操作が可能なツールです。

    Graylog

    Graylog,INCが提供している「Graylog」は、社内に散在するログを集約して分析・可視化します。対応しているログの種類は幅広く、古いソフトウェアから新しいものまで対応できます。ログの高速検索も行えるため、必要な情報を迅速に入手可能です。株式会社デージーネットが日本語マニュアルを公開しています。

    Redash

    Redash社が提供している「Redash」は、幅広いデータベースに対応しているOSSです。容易にダッシュボードを作成でき、分析しやすいのが特徴です。既存システムとの連携もしやすいため、世界中で利用されています。表示は英語です。

    Apache Superset

    Apache Software社が提供している「Apache Superset」は、MySQLなどのさまざまなデータソースを活用できます。折れ線グラフや円グラフ、扱いやすいダッシュボードもあり、視認性に優れた分析結果を出力可能です。表示は部分的に日本語化されています。

    無料BIツールと有料BIツールの違い

    BIツールの無料製品と有料製品の違いは、活用できる機能の豊富さとサポート体制にあります。無料BIツールには、利用人数や搭載機能に制限があることが多く、商用利用や高度なデータ活用には物足りなさを感じる場合があります。

    また、オープンソース型の無料BIツールは、最低限の機能にとどまるケースもあり、必要な機能を拡張するには自社での開発・設定が必要になることもあります。こうした理由から、無料BIソフトを一時的に導入した後、より機能が充実した有料製品へ切り替えるケースも少なくありません。

    一方、有料のBIツールには、豊富なデータ連携機能や複雑な分析を支える高機能なグラフ作成機能、さらにはデータマイニングなどの高度な処理機能が備わっている製品もあります。サポート体制が充実しており、トラブル時や運用面でも安心して活用できるのが特徴です。

    利用規模や必要な機能・サポートを考慮し、無料ツールと有料ツールをよく比較して検討するのがおすすめです。資料請求や無料トライアルを活用して、自社に最適なBIツールを選びましょう。

    無料BIツールが向いている企業・向いていない企業

    無料BIツールは、企業の規模や目的によって向き不向きがあります。まずは無料で始めたい企業に適したケースがある一方で、データ量や運用体制によっては無料版では不十分な場合もあります。ここでは、その違いをわかりやすく整理します。

    ■無料BIツールが向いている企業
    • ・小規模チームやスタートアップで、まずはデータ分析を試したい企業
    • ・扱うデータ量が多くなく、レポート閲覧者も限られている企業
    • ・高度な連携機能を必要とせず、単体での分析で十分な企業
    • ・社内に簡易的なカスタマイズ・管理ができる人材がいる企業
    • ・コストを抑えて業務改善を進めたい企業
    ■無料BIツールが向いていない企業
    • ・大規模データを扱い、複数部署で横断的な分析を行う企業
    • ・多様なデータソース連携やリアルタイム分析が必要な企業
    • ・ユーザー権限管理・アクセス制御が重要な企業
    • ・運用サポートやSLAが必要な企業
    • ・データ活用を組織全体で本格的に推進したい企業

    ITトレンドで人気のおすすめBIツール

    ITトレンドで資料請求のお問い合わせが多かった有料のBIツールを紹介します。

    Tableau Desktop

    株式会社セールスフォース・ジャパン
    《Tableau Desktop》のPOINT
    1. スプレッドシートやAWSなどさまざまなソースと接続
    2. 統計的処理もドラッグアンドドロップで可能
    3. マッピング機能でデータを地図上に表示

    株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Tableau Desktop」は、ドラッグ&ドロップ操作でデータを可視化できるBIプラットフォームです。クラウドやオンプレミスのデータに接続し、高速な分析とリアルタイムな探索を実現。組み込みAIによる予測モデリングで、より納得感のある意思決定を支援します。

    TROCCO®

    株式会社primeNumber
    《TROCCO®》のPOINT
    1. 開発・インフラ・人件費のコストやデータ統合作業工数を削減
    2. 分析リードタイムの短縮によりデータ活用がスピーディーに
    3. データ環境が整備されることで、データの民主化が促進

    株式会社primeNumberが提供する「TROCCO®」は、データ転送・ジョブ管理・データマート生成などを一元化し、分析基盤の運用を自動化するSaaSです。約100種のコネクタと連携でき、低い学習コストで構築・保守が可能。全コネクタ利用可能で毎月4時間の処理枠付きの無料プランもあり、手軽にデータ基盤を試せます。

    Domo

    ドーモ株式会社(代理店:NDIソリューションズ株式会社)
    《Domo》のPOINT
    1. データ活用を実現するために必要な機能をオールインワンで提供
    2. SaaS型BI国内市場NO.1!※高い顧客満足度を獲得!
    3. モバイル標準対応なのでデータを元に迅速なアクションを促進可能

    ドーモ株式会社(代理店:NDIソリューションズ株式会社)が提供する「Domo」は、データの統合から可視化、共有までをワンストップで行えるクラウド型BIプラットフォームです。1,000以上のコネクタで多様なデータを集約し、専門知識がなくてもビジネスユーザーが扱える操作性を備え、組織のデータ活用と迅速な意思決定を支援します。

    WebQuery

    株式会社システムコンサルタント
    《WebQuery》のPOINT
    1. 【導入実績 6,400件】幅広い業種・業務で活用中!
    2. 【安全にデータ公開】金融機関200社以上/銀行70行以上の導入実績
    3. 【手厚いサポート】純国産!納得・満足するまでサポート!

    株式会社システムコンサルタントが提供する「WebQuery」は、ブラウザ上で直感的にデータを検索・分析できるツールです。項目選択と条件設定だけで必要なデータを抽出でき、リアルタイム情報の参照やCSV・Excelへの柔軟な出力も可能。SQL不要の操作性で幅広い業務に対応し、自動実行やアクセス制御、監査ログにより安心して利用できます。

    軽技Web

    富士電機ITソリューション株式会社
    《軽技Web》のPOINT
    1. 導入が低コストで、ユーザが簡単に欲しいデータを自ら入手できる
    2. レポートや定型帳票を簡単に作成・共有。業務を大幅に効率化
    3. 帳票の自動作成、異常データの自動検知で、業務の自動化を推進

    富士電機ITソリューション株式会社が提供する「軽技Web」は、社内の膨大なデータをユーザ部門が使える情報として提供するBIソリューションです。Excel帳票やレポート形式で必要な情報を取得でき、ドリルダウン分析やグラフ表示にも対応。専門知識がなくても簡単にデータ検索ができ、権限設定によりセキュアに情報を活用できます。

    以下の記事では、ITトレンド編集部がおすすめするBIツールを紹介しています。タイプごとに特徴や機能など比較しているので、導入を検討したい方はぜひ参考にしてください。

    関連記事 【一覧表】BIツールおすすめ比較25選!人気ランキング・満足度・機能・選び方も紹介

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    BIツールを導入する際の注意点

    BIツールを導入する際には、いくつかの注意点があります。知っておけば思わぬ導入の失敗を避けられるでしょう。ここでは、BIツール導入時にチェックしておくとよい点について詳しく解説します。

    運用体制の整備が必要

    BIツールの導入目的が不明確だったり、自社内で運用体制の整備やルールの周知ができていなかったりすると、導入しても活用されなくなる場合があります。

    BIツールの目的は「既存データを統合・分析して、経営の意思決定をスムーズに行う」ことですが、企業によって活用するデータの種類や求める結果は異なります。導入目的を明確にし運用体制を想定したうえで、自社に必要な機能やサポート体制があるツールを選ぶとよいでしょう。運用開始後に体制やルールを定期的に見直すことも重要です。

    また、オープンソースのBIツールは、自社で構築から運用まで行う必要があります。操作に専門知識が必要なシステムの場合、運用するリソースを確保できなければ、構築の途中段階で頓挫する可能性もあるでしょう。人材確保やプロジェクトチームの設立もあわせて検討するのがおすすめです

    既存システムとの連携可否

    BIツールは自社内のさまざまな業務システムのデータを活用し、分析・出力するツールです。既存システムと連携ができなかったり、既存システムから出力したデータフォーマットに対応していなかったりすると、導入してもツールの活用は困難になるでしょう。資料請求やベンダーへの問い合わせを活用し、自社のシステムとの連携可否や対応フォーマットを確認してから導入するのがおすすめです

    分析や操作のしやすさ

    BIツールは製品によって、必要とされる専門知識の量やレベルが異なります。そのため、実際にBIツールを活用する従業員を想定してツールを選ぶことが重要です。チーム内で従業員の知識レベルに差がある場合や、全く知識のない現場の従業員一人ひとりがBIツールを活用する場合は、分析や操作をサポートする機能やサービスに強みがある製品を導入するとよいでしょう。

    BIツールは導入目的にあわせてよく比較しよう

    BIツールの導入を成功させるには、導入目的にあった機能や特徴をもった製品を選ぶことが重要です。コストだけでなく、導入・運用に関わる従業員のスキルやベンダーのサポートなど総合的に考慮し、有料製品と比較しながら検討するのがおすすめです。

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    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「無料のBIツール9選!有料製品との違いや注意点、オープンソースBIも紹介」というテーマについて解説しています。BIツールの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
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