ETLツールとは
ETLツールとは、データの収集・変換・加工プロセスを自動化するためのソフトウェアです。社内外に点在するデータソースから情報を集め、DWH(データウェアハウス)やデータ分析基盤に効率的に統合できます。データ抽出(Extract)、データ変換(Transform)、データ格納(Load)の頭文字を取って、「ETL」と呼ばれています。
無料ETLツールと有料ETLツールの違い
無料のETLツールと有料のETLツールでは、主に「料金」「機能」「サポート」において大きな違いがあります。それぞれのメリット・デメリットをもとに詳しく解説します。
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メリット |
デメリット |
無料ETLツール |
・無料で利用できるため、導入時の費用負担がない。 ・OOS(オープンソースツール)の場合、世界中の開発者コミュニティによる情報やプラグインが活用できる。 |
・有料製品と比べて機能が限定的で、大規模なデータ処理や複雑な要件には対応しにくい。 ・処理できるデータ量や回数などに制限をもつ場合もある。 ・英語によるサポートやマニュアル提供が多く、日本語のサポート対応は少ない。 ・適切なバージョンアップがなされていない製品もあり、長期的な運用に不安が残る。 |
有料ETLツール |
・直感的に操作できるUIで初心者でも扱いやすい。 ・高度な機能を搭載し、大規模なデータ量処理やエンタープライズレベルのニーズにも対応可能。 ・定期的なアップデートやベンダーからの技術サポートが提供されるため、トラブル発生時にも迅速に対応できる。 |
・導入や運用にコストがかかる。 ・多機能製品の場合、小規模なプロジェクトではムダなコストが発生しやすい。 |
この記事では、無料のETLツールとともに、無料で試せる有料のETLツールを紹介しています。「すぐにツール選定に移りたい」という方は、以下の見出しをクリックして詳しい製品情報をご覧ください。
無料ETLツールの選び方
フリーETLツールを導入する際に着目すべき3つのポイントを解説します。
利用者のスキルにあっているか
無料のETLツールを選ぶ際には、利用者の技術レベルに応じたツール選定が重要です。コードの記述が必要なツールの場合、プログラミングスキルが求められます。一方、ドラッグ&ドロップなどのノーコーディング型ツールは、非技術者でも直感的な操作が可能です。チームのスキルに合致した使いやすいツールを選びましょう。
コネクタの種類が豊富か
データ統合の運用負荷を軽減するには、データソースごとに異なるコネクタ(接続先)の種類も重要です。ツール導入にあたり、連携したい社内システムやクラウドサービスに対応したコネクタが用意されているかどうかを確認しましょう。コネクタが多様であれば、新しいデータソースが追加された際にも柔軟に対応できるので、さらに便利です。
必要なデータ処理能力があるか
特に大規模データやリアルタイム処理が必要な場合は、性能面も重要です。自社の求めるデータ量や処理速度に対して、十分に対応できるかどうかを確認しましょう。分散処理や並列処理など、無料ツールでも高い処理能力や拡張性を備えたものがあります。自社が求める要件を明確化し、選定基準に含めるとよいでしょう
以下のページでは、ITトレンドにおける資料請求ランキングを確認できます。最新の人気傾向も参考にして製品選定を進めたい方は、ぜひご覧ください。
▶無料ETLツールを比較
ここからは、無料で利用できるおすすめETLツールを紹介します。
《TROCCO®》のPOINT
- 開発・インフラ・人件費のコストやデータ統合作業工数を削減
- 分析リードタイムの短縮によりデータ活用がスピーディーに
- データ環境が整備されることで、データの民主化が促進
株式会社primeNumberが提供する「TROCCO®」は、データエンジニアリング領域をカバーした分析基盤構築・運用支援SaaSです。データ転送やデータマート生成といった基本機能にくわえ、ジョブ管理・データガバナンスなどの機能を搭載しています。フリープランでもすべてのコネクタが利用可能で、メールによるサポート対応もあります。
参考価格:初期費用無料
Starter:月額$459 Essential:月額150,000円 Advanced:月額300,000円
RapidMiner
株式会社KSKアナリティクスが正規販売代理店として提供する「RapidMiner」は、世界中での豊富な導入実績をもつ機械学習リーティングプラットフォームです。ドラッグ&ドロップの簡単操作で、データ収集・加工から高度な分析まで実施。フリー版では有料版と同じ機能が30日間利用でき、データ10,000行までは継続利用が可能です。日本語でのマニュアルが用意されているため、初めてETLツールを活用する企業でも安心でしょう。
参考価格:年額360,000円~
おすすめ製品はまとめて資料請求できます。以下のボタンよりぜひご利用ください。
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▶無料で試せる有料ETLツールを比較
次に、一定期間の無料トライアルが活用できるETLツールを紹介します。
《Reckoner》のPOINT
- クラウド型ETLサービスの決定版‼100種以上のデータ連携先と接続
- データ連携作業の工数を大幅削減!プログラム作業不要で実現!
- 直感的なインターフェースで簡単操作!ドラッグ&ドロップで連携
株式会社スリーシェイクが提供する「Reckoner」は、クラウド型のETLサービスとしてデータ連携を効率化し、企業のデータ活用を支援します。プログラミングを必要とせず、シンプルなワークフローの設定で直感的にデータを統合・抽出。さまざまなシステムにスムーズに転送します。複数のデータソースを簡便に接続し、エンジニア以外のユーザーもデータの流れを容易に理解できるUIが特徴です。14日間の無料トライアルを利用できます。
参考価格:ベンダーへお問い合わせください。
《Waha! Transformer》のPOINT
- 1,000億件のベンチマークが証明する大量データ高速処理性能
- ノーコードで簡単に構築できるシンプルな操作性
- 作り手が「欲しい!」と感じるデータ接続先とメンテナンス機能
株式会社ユニリタが提供する「Waha! Transformer」は、ノーコードで社内外のデータを自由に加工・連携できるETLツールです。大量データや複雑なレイアウトにも対応し、データ活用の普及を支援。いつでもどこでも誰にでもデータが提供され、業務や組織の活性化、DX推進に貢献します。クラウド対応やIoTデータ連携を強化し、より多くのユーザーが必要なデータを効率的に取得できます。無料トライアルは30日間です。
参考価格:4,500,000円~ ※月額利用料モデルもあり
《Quickwork Automation》のPOINT
- 誰でも使えるコード不要のユーザーインターフェイス
- リアルタイム取引金融機関採用の高度な処理能力
- 最新のグローバルセキュリティ、ISO27001・GDPRに準拠
株式会社アイアンドディーが提供する「Quickwork Automation」は、アプリ連携を容易にし、ワークフローの自動化を迅速に構築できるツールです。1,500以上のアプリにドラッグ&ドロップで接続し、API管理やAIによるデータ整形機能も搭載。音声データの自動データ化など業務効率化を支援します。30日間の無料トライアルが可能です。
参考価格:ベンダーへお問い合わせください。
以下の記事では、ITトレンド編集部おすすめのETLツールを特徴や機能などで比較しています。有料ツールも含めてより多くの製品情報が知りたい方は、ぜひご覧ください。
まとめ
無料で活用できるETLツールは、コストメリットの高さが特徴です。一方で、操作方法がわかりにくかったり、サポートが受けられなかったりするなど、デメリットも存在します。自社の利用要件やチームのスキルを加味し、必要に応じて有料ツールも含めて比較・検討するとよいでしょう。
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