ITトレンド編集部厳選!クラウド型ETLツール
まずはクラウド型ETLツールについて、製品の簡単な概要と独自の強みをわかりやすく紹介します。
Qanat2.0 の比較ポイント
- データの入出力は、アイコンと線で結ぶだけで簡単に設計可能
- 関数を知らなくても直感的な操作で簡単にデータ変換が可能
- スケジューリング機能によって業務の自動化を実現
「Qanat2.0」は、JBアドバンスト・テクノロジー株式会社が提供しているデータ連携ツールで、クラウドのほか、オンプレミスやパッケージソフトとしても導入できます。さまざまなデータをノンプログラミングで他のシステムへデータ変換し連携可能です。
Waha! Transformer の比較ポイント
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績
- ビジネス変化に対応する抜群の構築スピード・高いメンテナンス性
- 日本の現場にマッチした日本語・中国語・英語のデータ加工処理
株式会社ユニリタが提供するETLツール「Waha! Transformer」は、大容量のデータを高速で処理できます。10億件のデータ処理実績を持ち、複雑な業務処理も得意です。クラウドとあわせてオンプレミスやパッケージソフトでの提供も行っています。
Boomi の比較ポイント
- ワークフロー導入の迅速化
- 連携作業の構築
- 組織のコラボレーションの向上
「Boomi」はデル・テクノロジーズ株式会社が提供するクラウドベースのローコード統合プラットフォームです。マスターデータとの連携のハブとなったり、アプリケーション開発におけるワークフローの自動化を行ったりと多彩な側面を持ちます。
ASTERIA Warp の比較ポイント
- 豊富なアダプターで様々なソースに対応
- ノーコードの簡単操作で様々な分析を高速に実現
- 8,000社以上の導入実績と国内シェアNo.1の製品
アステリア株式会社提供の「ASTERIA Warp」はビッグデータの管理・分析におすすめなETLツールです。既存のシステムを変更せずに、システムを構築できます。GUI定義による処理に加え、拡張機能も用意されています。ノウハウや経験が豊富な製品を利用したい方におすすめです。
まだまだある!クラウド型ETLツール
引き続きクラウド型ETLツールをみていきましょう。
Talend
Talend社が提供しているETLツール「Talend」は、プランによって、AWSやGoogle Cloud Platformといったクラウドプラットフォームを利用できます。さらに、ビックデータ統合機能の追加や処理リソースの追加も自在で、システムの変更に柔軟に対応します。無償試用版では、データ統合・ビッグデータ・データ準備機能などを利用可能です。
Talend Open Studio
「Talend Open Studio」はTalend社によるオープンソースクラウドで、サポートや機能追加がない代わりに無料で利用できます。ビッグデータ向けのツールやマスタデータ管理ソフトウェアなど、用途に応じた複数の製品が用意されており、汎用的なデータ管理が可能です。
AWS Glue
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社による「AWS Glue」はサーバーレスのクラウド型ETLサービスです。データの抽出・変換コードが自動生成されるため、業務コストを大幅に削減できます。コードの編集・デバッグ・テストなども容易です。複数の業務を並列して進められるなど、高品質なスケジュール機能も搭載されています。
Azure Data Factory
「Azure Data Factory」は日本マイクロソフト株式会社提供のフルマネージド型のサーバーレスデータ統合ソリューションです。直感的な操作で、プロジェクトを作成できます。従量課金制のため、状況に応じたリソース追加・削除が可能です。なお、HIPAA・HITECH・ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27018・CSA STARの認定を受けています。
Oracle Data Integrator Cloud
Oracle社による「Oracle Data Integrator Cloud」はクラウドベースのETLサービスです。取得したデータをそのまま利用できるため、新たに変換用のデータを作成する必要はありません。また、OracleのPaaSと統合していますが、Oracle以外のサービスとの連携も可能です。試用版も用意されているので利用しやすいでしょう。
Xplenty
「Xplenty」はXplenty社によるクラウド型のデータ統合プラットフォームです。使用者に応じて柔軟なカスタマイズができるよう、コードなしやローコードのオプションが用意されていたり、サポートが充実していたりと初心者に優しいのが特徴です。14日間の無料トライアルが可能ですので導入前に使用感を確認できるでしょう。
クラウド型にこだわらず、もっと多くのETLツールを見たい方は、以下の記事も参考にしてください。
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2021.01.07
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ETLツールの選び方
自社に最適なクラウド型ETLツールを導入するために、選び方のポイントを見ていきましょう。
システムを操作しやすいか
ETLツールは多機能なため、操作を覚えるまでに時間がかかります。また、全く知識がない状態ではほぼ使えないため、初心者ほど操作が困難です。そのためETLツールを導入する際にはデモや無料トライアルで使い方を事前に確認するなどして、操作性に問題がないかみておくことをおすすめします。
データベース・SQL・システム設計などの基本知識を習得すれば、高機能なETLシステムでも構築可能です。削除や変換といった、データ修正の操作性も確認しましょう。
自社データを効率よく処理できるか
自社内にあるデータをただ集めるだけのサービスでは、導入するメリットがありません。
特にビッグデータは膨大なデータの塊ゆえに、不要な情報も多いです。そのため、ただデータを集めるだけでは必要な時に必要な情報を抽出・管理できず、せっかく集めたデータも無駄になります。
ETLツールの中にはデータの抽出機能がなかったり、必要でないデータの収集まで行うものがあります。そのようなツールは導入後に収集・分析機能を追加する必要があり、コスト面の負担が大きくなるでしょう。
最初からデータ抽出に優れたETLツールであれば拡張が不要です。つまり、自社データを有効活用するには、機能とコストのバランスがとれたETLツールを選ぶ必要があります。
クラウド型のETLツールを導入し、効率よく運用しよう!
クラウド型のETLツールによってデータが一元管理されることで、必要な情報の抽出・利用が容易になります。
ある程度の工程を自動化できるため、業務コストを減らすことにもつながります。導入の際はシステムが操作しやすく、自社データを効率良く処理できるサービスを選びましょう。
それぞれの製品特徴を踏まえて、自社に最適なツールを導入してください。