クラウド型ETLツールのメリット
クラウド型のETLツールには、以下のようなメリットがあります。オンプレミス型とクラウド型、どちらの導入形態を選べばよいのかお悩みの方は参考にしてください。
- ●拡張性が高い
- ●ローコスト(費用・人的リソース)
- ●短期間での導入が可能
クラウド型のETLツールは、クラウドサーバを利用するため導入が容易です。ストレージ容量やコンピューティング能力、処理できるデータ量などに不足を感じた場合でも、契約を変更すれば簡単に拡張が可能です。また、初期費用の負担が少なく、月額料金も従量課金制であるケースが多いため、コストが抑えられます。運用・管理をベンダーが担うため、エンジニアの負担削減や業務効率化にもつながるでしょう。
【比較表】クラウド型ETLツール一覧
この記事で紹介しているクラウド型ETLツールの一部を比較表にまとめました。製品の詳細情報については、のちほど紹介しています。
おすすめのクラウド型ETLツールを比較
ここからは、各製品の概要や独自の強みをわかりやすく解説します。気になる製品は「+資料請求リストに追加」ボタンを選択し、後でまとめて資料請求も可能なので、製品選定にぜひご活用ください。
《Waha! Transformer》のPOINT
- 1,000億件のベンチマークが証明する大量データ高速処理性能
- ノーコードで簡単に構築できるシンプルな操作性
- 作り手が「欲しい!」と感じるデータ接続先とメンテナンス機能
ITトレンド年間ランキング2023(ETLツール) 1位
株式会社ユニリタが提供するETLツール「Waha! Transformer」は、大容量のデータを高速に処理できるデータ連携・統合システムです。1999年の提供開始から、経済界や公共団体、医療や教育機関などで利用された実績をもちます。
社内だけではなく、社外にも点在する情報にも対応し、レイアウトのデータ加工に対応するなど複雑な業務処理も得意です。クラウドとあわせてオンプレミスやパッケージソフトでの提供も行っています。参考価格は4,500,000円~です。
《Reckoner》のPOINT
- クラウド型ETLサービスの決定版‼100種以上のデータ連携先と接続
- データ連携作業の工数を大幅削減!プログラム作業不要で実現!
- 直感的なインターフェースで簡単操作!ドラッグ&ドロップで連携
ITトレンド年間ランキング2023(ETLツール) 3位
株式会社スリーシェイク提供の「Reckoner」は、ワークフローの作成のみでデータ連携の実装が可能なETLサービスです。ノーコードでデータ連携できるうえ、作業の流れがひと目でわかるUIのため、非エンジニアでも簡単に操作を行えます。
データ連携処理にかかる時間を約40%削減した事例もあり、工数削減やスピード感を重視する企業に最適でしょう。なお、同社はSRE(サイト信頼性エンジニアリング)を得意としているため、セキュリティ面でも安心です。参考価格はベンダーへお問い合わせください。
《ASTERIA Warp》のPOINT
- 豊富なアダプターで様々なソースに対応
- ノーコードの簡単操作で様々な分析を高速に実現
- 1万社以上の導入実績と国内シェアNo.1の製品
ITトレンド年間ランキング2023(ETLツール) 4位
アステリア株式会社提供のETLツール「ASTERIA Warp」は蓄積された膨大で煩雑なデータの統合に対応しており、ビッグデータの管理や分析におすすめのです。さまざまなソースに対応しているので、既存のシステムや業務フローを変更せずに、データ変換や連携を実現します。
GUI定義による処理に対応し、連携や変換機能が豊富なため、修正や処理の拡張もしやすいでしょう。初期費用無料・月額30,000円からの豊富な料金プランが用意されているため、活用方法に最適な運用が可能です。
《Quickwork Automation》のPOINT
- 誰でも使えるコード不要のユーザーインターフェイス
- リアルタイム取引金融機関採用の高度な処理能力
- 最新のグローバルセキュリティ、ISO27001・GDPRに準拠
「Quickwork Automation」は、株式会社アイアンドディーが提供するAPI連携ツールです。コード不要のドラッグ&ドロップUIを使用して1,500以上のアプリケーションを統合し、自動化されたワークフローを数分で構築できます。
統合・API管理・会話管理の3つの機能にくわえ、ワンクリックによるAPI変換や安全な共有機能を搭載しています。また、複数チャネルにわたるリアルタイムチャットワークフローの構築が可能です。参考価格は月額3,000円~です。
《Cloud Data Integration》のPOINT
- ノンコーディングで高度な統合
- 管理ダッシュボードで状態を簡単に把握
- 高度なSpark処理により大量のデータを同時並行的に処理
インフォマティカ・ジャパン株式会社が提供する「Cloud Data Integration」は、データの種類やパターン、クラウド・オンプレミスを問わず大量のデータを処理できるソリューションです。人工知能を活用することで、複雑なデータ構造の把握から適切な処理モデルの推測までを自動化できます。1度解析をすると、あらゆるデータ構造も把握し最適なデータ利用が実現します。
さまざまなデータのタイプやパターンであっても、多彩なコネクタに対応しているため、パーティショニングやエラー処理なども可能です。参考価格はベンダーにお問い合わせください。
《IBM InfoSphere DataStage》のPOINT
- 各業界への豊富な導入実績!安心して利用できる!
- 高機能な処理エンジンで大量のデータもすばやく処理!
- IBMのデータプラットフォーム上での統合・分析が可能
日本アイ・ビー・エム株式会社が提供する「IBM InfoSphere DataStage」は、IBM Cloud Pak for Dataで利用できるETLツールです。小売・エネルギー・ヘルスケア・自治体・教育機関など、業界を問わず幅広く導入されています。
並列処理やロードバランシングなど高機能な処理エンジンの搭載で、大量データの高速処理が可能です。また、オンプレミスでの導入にも対応しており、価格はオンプレミスとクラウド(Enterprise・ Enterprise Plus)で異なります。参考価格はベンダーにお問い合わせください。
ここまで紹介した製品は、以下のボタンから一括資料請求(無料)できます。さっそく製品の比較検討を行いたい方はぜひご活用ください。
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Talend
Talend社が提供しているETLツール「Talend」は、プランによって、AWSやGoogle Cloud Platformといったクラウドプラットフォームを利用可能です。さらに、ビッグデータ統合機能の追加や処理リソースの追加も自在で、システムの変更に柔軟に対応します。無償試用版では、データ統合・ビッグデータ・データ準備機能などを利用可能です。
AWS Glue
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社による「AWS Glue」は、サーバレスのクラウド型ETLサービスです。データの抽出・変換コードが自動生成されるため、業務コストを大幅に削減できます。コードの編集・デバッグ・テストなども容易です。複数の業務を並列して進められるなど、高品質なスケジュール機能も搭載されています。
Azure Data Factory
日本マイクロソフト株式会社提供の「Azure Data Factory」は、直感的な操作でプロジェクトを作成できるフルマネージド型のサーバレスデータ統合ソリューションです。従量課金制のため、状況に応じたリソース追加・削除が可能です。なお、HIPAA・HITECH・ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27018・CSA STARの認定を受けています。
Oracle Data Integrator Cloud
Oracle社提供の「Oracle Data Integrator Cloud」は、クラウドベースのETLサービスです。取得したデータをそのまま利用できるため、新たに変換用データの作成が不要です。また、OracleのPaaSと統合していますが、Oracle以外のサービスとも連携できます。試用版も用意されているので、導入を検討しやすいでしょう。
Integrate.io
「Integrate.io」は、Integrate.io Incが提供するデータウェアハウス統合プラットフォームです。使用者に応じて柔軟なカスタマイズができるよう、コードなしやローコードのオプションが用意されていたり、サポートが充実していたりと初心者に手厚いのが特徴です。無料トライアルが可能なため、導入前に使用感を確認して検討ができるでしょう。
以下の記事では、ITトレンド編集部おすすめのETLツールを比較して紹介しています。クラウド型以外にも、オンプレミス型やパッケージソフトなどのETLツールも比較しておきたいという方は、あわせて参考にしてください。
ETLツールの選び方
ETLツールは、導入後の運用や使い方についてもイメージして製品を選ぶことが大切です。自社に最適なクラウド型ETLツールを導入するためのポイントを紹介します。
システムの操作性を確認する
ETLツールはデータ連携ツールとして活用できるほか、自社内のデータ活用を促したり、BIツールによるデータ分析が行えるように加工したりと、多機能なツールです。そのため、操作を覚えるまでに時間がかかる場合もあるでしょう。また、データベース・SQL・システム設計などの基本知識がない状態では使いこなすのは難しく、初心者にとっては操作のハードルが高い製品もあります。
ETLツールを導入する際には、デモや無料トライアルで使い方を事前に確認するなどして、操作性に問題がないか・社内で対応できる人がいるかなど確認することをおすすめします。
機能とコストバランスを見極める
ETLツールは製品によってデータの抽出機能がないものや、必要でないデータの収集まで行うものもあります。搭載機能が多い製品や高度な機能を搭載している製品は高額になる傾向にあるため、注意が必要です。不要な機能を多く搭載している製品では費用対効果が見合わなくなる場合もあるので、自社に必要な機能を洗い出し、コストバランスを意識して製品を選定するとよいでしょう。基本機能にくわえ拡張機能の料金などを、導入前に資料請求やベンダーへの問い合わせで確認しておくのがおすすめです。
なお、ITトレンドで問い合わせの多い製品の最新ランキングも参考にしてください。
クラウド型ETLツールでデータ品質を向上させよう
クラウド型のETLツールは比較的安価で導入できる・拡張性が高いなどのメリットがあります。コストを抑えてETLツールを導入したい、今後の機能拡張も見据えて製品を選定したいと考えている方は、クラウド型ETLツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
下のボタンからETLツールの各社製品資料を一括請求できるので、ETLツールの比較検討にぜひお役立てください。