DWHシステムとは
DWH(データウェアハウス)とは、データ活用に特化したデータ保管庫を指し、一般的に時系列順に保存、整理された大量の統合業務データやその管理システムのことをDWHシステムと言います。
データの変遷がわかるよう履歴が残り、データの上書き更新が行われずに古いデータと最新のデータが一緒に蓄積されるのが特徴です。複数システムから集約されたデータを必要に応じて目的別に再構成し、データ分析や企業の重要な意思決定の際の資料作りに役立てられています。
よくBIツールやデータベースとの違いを疑問に持たれる方も多いですが、DWHシステムは以下の特徴が他ツールと大きく違う点といわれています。
- ●データの上書き更新をせず、変更の履歴が時系列で確認できる
- ●データを使用目的別ではなく、内容別に分類して保管する
DWHシステムの製品比較
DWHシステムについて詳しくわかったところで、早速製品を比較していきましょう。
dalma の比較ポイント
- データ活用の好循環を実現しデータドリブン経営を支援します
- あの情報どこだっけ?情報のプライバシーが心配…を解決!
- レガシーシステムからクラウド環境などあらゆる情報を一元管理
MBPジャパン株式会社が提供する「dalma」はサポートが充実したデータ・マネジメントプラットフォームです。経験豊富なエンジニアによって、データの活用やコンサルティングの支援が可能です。
データを蓄積・管理するサービスです。数万~数十万TPSの速度で処理できるため、処理結果をリアルタイムでビジネスに活用可能です。また、約30種類ものマーケティングツールと連携でき、社内で柔軟な情報分析・共有が実現します。
多くの機能を網羅的に備えたクラウド型のDWHシステムです。データの取得から統合、活用、分析までワンストップで対応します。導入支援や運用支援が充実しており、マーケティングやデータ分析の知識がない人にとって使いやすいのも特徴です。
AnalyticMart
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社が提供する「AnalyticMart」は1億件のデータを3秒で処理できる高性能データベースエンジンを持ちます。使い慣れたExcelでBIツールを利用できるのも便利でしょう。
Amazon Redshift
「Amazon Redshift」はアマゾンウェブサービスジャパン株式会社が提供しているクラウド型のDWHシステムです。クラウドDWHシステムの中では処理速度が速く、数万社の導入実績がある点からも安心して利用できるでしょう。
高速機関
株式会社高速屋が提供している「高速機関」は、サーバやPC上で使えるインメモリーSQLエンジンです。1億件、15GBを超える大量のデータを約4分で読み込みデータを整理できるほどの高速な分析処理ができます。データの検索や分析も速く、省リソースであることも魅力でしょう。
YDC SONAR
「YDC SONAR」は株式会社ワイ・ディ・シーが提供する製造業向けのデータ活用プラットフォームです。AI連携機能を搭載し、さまざまな予測モデルから予測値を算出します。また、構造化・非構造化データを紐づけて分析でき、ビッグデータの活用にも適しています。
Smart DWH
株式会社システムサポートによる「Smart DWH」はパブリッククラウドを活用して、最適なDWHシステムの構築をサポートするサービスです。スモールスタートで手軽に試してみたい方やオンプレミスのDWHシステムの課題を改善したい方に定評があります。
DWH の製品を調べて比較
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DWHシステムの選び方
DWHシステムを選ぶ際はどのような点に注目して選べばよいのでしょうか。
提供形態
DWHシステムにはオンプレミス型とクラウド型の製品があります。
オンプレミス型は、自社のサーバへソフトウェアをインストールし運用する形態です。すべて自社で管理できるため、セキュリティ上安全性が高い形態といえます。
一方、クラウド型はインターネットを通じてサービスを受ける提供形態です。導入に時間をかけずに、必要な機能だけを選んで使うことができるため、スモールスタートしたい企業に適しています。もちろん後から機能や容量の追加は可能です。
近年ではコストや拡張性、管理などに課題を感じ、クラウド型へ移行する企業が増えています。初期費用が抑えられることにより経営上層部の承認を得やすいほか、最近ではクラウド型DWHシステムのセキュリティ性も大幅に向上しているからです。導入前にそれぞれの特徴を知り、自社の運用に適しているか確認しましょう。
コストパフォーマンス
DWHシステムの導入目的は、蓄積されたデータをビジネスに活かし、売上を伸ばすことです。つまり、得られる売上以上のコストがかかっては意味がありません。そのため、どのくらいのコストがかかるのかよく考える必要があります。
オンプレミス型であれば、高額な初期費用に加え、管理するための人件費がかかるでしょう。一方、クラウド型は初期費用こそ安く済むものの、使い続ける以上は常にランニングコストを要します。
これらの費用と導入による利益を計算し、コストに見合ったメリットが得られる製品を選びましょう。
DWHシステムで重視すべき機能
DWHシステムを比較検討する際に、以下の機能をチェックしましょう。
画面の操作性
DWHシステムは社内の多くの従業員が利用するため、誰でも簡単に操作できることが重要です。
まずはインターフェースの操作性を確認しましょう。視覚的にわかりやすい、分析データを理解しやすいものが理想的です。導入前に体験できるものはまず使ってみて、操作性を確認しましょう。
データの処理速度
DWHシステムでは取り扱うデータの量が膨大であるため、処理速度は特に重視したいポイントの一つです。データの読み込み速度や分析時の反応速度について、事前に調べてみてください。製品を選定する際には、実際にそれぞれの処理速度をサンプルデータで確認しましょう。
容量の拡張性
DWHシステムに保存されるデータは、導入後も常に増加し続けていきます。そのため、やがて容量が足りなくなり、追加する必要が生じるでしょう。
その際に、どれほどスムーズに容量を拡張できるかは製品によって大きく異なります。システムの改修が必要なこともあれば、わずか数ステップで拡張できるケースもあります。
特にクラウド型であれば、プランを変えるだけで容量を増やせることも多いです。できるだけスムーズに拡張ができる製品を選びましょう。
BIツールとのデータ連携
DWHシステムは外部の基幹システムなど、多数のツールからデータを取り入れます。また、データの保管や分析時にもBIツールやETLなどと連携させて使うため、連携のしやすさが大切です。自社の既存システムや今後導入予定のシステムと、相性がよいDWHシステムを選定しましょう。
DWHシステムの導入によって、自社のデータを蓄積・活用
DWHシステムは大量のデータを高速で処理し、それをビジネスに活かすためのものです。つまり、どのような形で活用したいかによって、最適な製品は変わってきます。提供形態はコスパを含め、自社に合ったものを見つけましょう。