DWHシステムとは
DWH(データウェアハウス)とは、データ活用に特化したデータ保管庫を指し、一般的に時系列順に保存、整理された大量の統合業務データやその管理システムのことをDWHシステムといいます。
データの変遷がわかるよう履歴が残り、データの上書き更新が行われずに古いデータと最新のデータが一緒に蓄積されるのが特徴です。複数システムから集約されたデータを必要に応じて目的別に再構成し、データ分析や企業の重要な意思決定の際の資料作りに役立てられています。
DWHシステムは以下のような点において、BIツールやデータベースなどの類似システムと違いがあります。
- ●データの上書き更新をせず、変更の履歴が時系列で確認できる
- ●データを使用目的別ではなく、内容別に分類して保管する
以下の記事では、DWH(データウェアハウス)とデータベース・データマート・BIツールとの違いについて、詳しく解説しています。
関連記事
watch_later
2023.01.17
DWH(データウェアハウス)とは?要件・活用事例まで詳しく解説
続きを読む ≫
DWHシステムの製品比較
ここからは、おすすめのDWHシステムについて比較・紹介します。掲載製品については、無料で資料請求できるので、比較のうえ自社にあうものを検討してください。
《SOFIT Super REALISM》のPOINT
- データレイク構築には、大福帳ファイル作成の超高速化が必要!
- データアーティストを支える、ノーコード開発、アドホック処理!
- データ活用までのデータ準備(収集、可視化、整備)を瞬時に処理!
日本ソフト開発株式会社が提供する「SOFIT Super REALISM」は、国際特許取得技術を用いたインメモリ型超高速データ処理システムです。ノンプログラミングで、誰でも簡単に活用でき、基幹システムに影響もありません。またインメモリ+64bitの超高速処理が可能で、急ぎのデータ処理にも迅速に対応できます。国内大手航空会社に導入実績があるのも、安心のポイントでしょう。
AnalyticMart
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社が提供する「AnalyticMart」は1億件のデータを3秒で処理できる高性能データベースエンジンを持つデータ分析フレームワークです。使い慣れたExcelでBIツールを利用できるのも便利でしょう。
Amazon Redshift
「Amazon Redshift」は、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社が提供しているクラウド型のDWHシステムです。クラウドDWHシステムの中では処理速度が速く、数万社の導入実績がある点からも安心して利用できるでしょう。
Azure Synapse Analytics
Microsoft社提供の「Azure Synapse Analytics」は、データ統合・DWH・ビッグデータ分析を一つにまとめた無制限の分析サービスです。超高速のデータ分析が可能で、コードなしで活用可能。サーバーレスでも、専用オプションを利用の場合でも、T-SQL・KQL・Python・Scala・Spark SQL・.Net などの言語を選択できます。
YDC SONAR
「YDC SONAR」は株式会社ワイ・ディ・シーが提供する製造業向けのデータ活用プラットフォームです。AI連携機能を搭載し、さまざまな予測モデルから予測値を算出します。ノンプログラミングで活用でき、作成された予想モデルは更新履歴はもちろん、保存・呼び出しが可能。計測自動制御学会主催の学会賞・新製品開発賞受賞の実績もポイントです。
Smart DWH
株式会社システムサポートによる「Smart DWH」はパブリッククラウドを活用して、最適なDWHシステムの構築をサポートするサービスです。スモールスタートで手軽に試してみたい方や、オンプレミスのDWHシステムの課題を改善したい方に定評があります。
DWHシステムの選び方
DWHシステムを選ぶ際には、「提供形態」や「コスト」などに注目する必要があります。詳しく見ていきましょう。
提供形態
DWHシステムには、オンプレミス型とクラウド型の製品があります。
オンプレミス型は、自社のサーバへソフトウェアをインストールし運用する形態です。すべて自社で管理できるため、セキュリティ上安全性が高い形態といえます。
一方、クラウド型はインターネットを通じてサービスを受ける提供形態です。導入に時間をかけずに、必要な機能だけを選んで使えるため、スモールスタートしたい企業に適しています。もちろん後から機能や容量の追加は可能です。
近年ではコストや拡張性、管理などに課題を感じ、クラウド型へ移行する企業が増えています。初期費用が抑えられることにより経営上層部の承認を得やすいほか、最近ではクラウド型DWHシステムのセキュリティ性も大幅に向上しているからです。導入前にそれぞれの特徴を知り、自社の運用に適しているか確認しましょう。
コストパフォーマンス
DWHシステムの導入目的は、蓄積されたデータをビジネスに活かし、売上を伸ばすことです。つまり、得られる売上以上のコストがかかっては意味がありません。そのため、どのくらいのコストがかかるのかを導入前に確認しておく必要があります。
オンプレミス型であれば、高額な初期費用に加え、管理担当者の人件費がかかるでしょう。一方、クラウド型は初期費用こそ安く済むものの、使い続ける以上は常にランニングコストが発生します。
これらの費用と導入による利益を計算し、コストに見合ったメリットが得られる製品を選びましょう。
DWHサービス の製品を調べて比較
製品をまとめて資料請求!
資料請求フォームはこちら
資料請求した製品の比較表が無料で作成できます
\ DWHサービス の製品を調べて比較 /
製品をまとめて資料請求!
資料請求フォームはこちら
資料請求した製品の比較表が無料で作成できます
\ DWHサービス の製品を調べて比較 /
製品をまとめて資料請求!
資料請求フォームはこちら
資料請求した製品の比較表が無料で作成できます
DWHシステムで重視すべき機能
DWHシステムを比較検討する際に、以下の機能をチェックしましょう。
画面の操作性
DWHシステムは社内の多くの従業員が利用するため、誰でも簡単に操作できることが重要です。
まずはインターフェースの操作性を確認しましょう。視覚的にわかりやすく、分析データを理解しやすいものが理想的です。導入前に無料トライアルを提供している製品もありますので、操作性を確認してみましょう。
データの処理速度
DWHシステムでは取り扱うデータ量が膨大であるため、処理速度は特に重視したいポイントの一つです。データの読み込み速度や分析時の反応速度については、事前に調査しておくことが大切です。また製品を選定する際には、実際にそれぞれの処理速度をサンプルデータで確認しましょう。
容量の拡張性
DWHシステムに保存されるデータは、導入後も常に増加し続けます。そのため、やがて容量が足りなくなり、追加の必要性が出てくるでしょう。
その場合、スムーズに容量を拡張できるかどうかは製品によって大きく異なります。システムの改修が必要なこともあれば、わずか数ステップで拡張できるケースもあります。
特にクラウド型であれば、多くの場合プランの変更のみで容量を増やせます。後々の利便性を考慮して、できるだけ拡張しやすい製品を選びましょう。
BIツールとのデータ連携
DWHシステムは外部の基幹システムなど、多数のツールからデータを取り入れます。また、データの保管や分析時にもBIツールやETLなどと連携させて使うため、連携のしやすさが大切です。自社の既存システムや今後導入予定のシステムと、相性がよいDWHシステムを選定しましょう。
DWHシステムの導入によって、自社のデータを蓄積・活用
DWHシステムは大量のデータを高速で処理し、それをビジネスに活かすためのものです。製品選定の際には、提供形態やコストパフォーマンスなどに注目することがポイントです。また操作性や処理速度、連携性などにおける機能面もチェックし、自社に最適な製品を見つけましょう。