RPAツールとは
RPAとは「Robotic Process Automation」の略であり、直訳すると「ロボットによる業務の自動化」です。基本的には誰でもできるような単純作業をロボットの活用により自動化し、業務の効率化を図ります。
まずは、RPAの仕組みや得意とする業務など、ツールの基本知識について解説します。さらに、ツール導入にあたって価格相場も紹介するので参考にしてください。
RPAツールの仕組み
RPAツールは、業務手順を記したシナリオを構築すると、「ロボット」がツール内で動き回り、自動的に作業を行う仕組みです。この「ロボット」とは、コンピュータ内におけるソフトウェア型の仮想ロボットのことを指します。
従来は専門知識が必要不可欠でしたが、現在はノーコードRPAも登場し、普段の作業をパソコンに記憶させるだけで誰でも容易に業務のRPAを構築できるようになりました。
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【比較表】おすすめのRPAツール一覧
RPAツールで対応できる主な業務
RPAツールは、業界業種問わずさまざまな分野で導入されており、業務効率化を後押ししています。RPAツールで対応できる業務の一例を紹介します。
- ■売上管理
- ・取引先のリストを読み取り、売上データから請求書のPDFを自動で発行する。
- ・メールの宛先を自動で選択し、請求書のPDFを添付して送信する。
- ■受注管理
- ・商品価格や在庫数に変動があった場合、自動で数値を更新する。
- ・受発注データを自社の基幹システムへ転記する。
- ■調査・分析
- ・SEOにおけるサジェストキーワードリストの作成や競合調査を行う。
- ・SNSなどから自社製品の口コミや意見を収集する。
- ■営業
- ・問い合わせへの自動返信や営業への通知、データ記録などを行う。
- ・見積書や請求書、提案書、レポートなどを作成する。
- ■在庫管理
- ・在庫管理システムやエクセル内の在庫数を取得し、通知する。
- ・在庫数が適正在庫を下回った場合は、自動で発注書を作成し送付する。
- ■勤怠管理
- ・勤怠データを自動集計するほか、給与の自動計算にも対応できる。
- ・クラウド型の場合は、法改正時に自動でアップデートされる。
RPAツールの価格相場
RPAツールを実際に導入する前に、価格相場をチェックしてみましょう。費用の内訳としては、初期費用やランニングコスト、保守・運用費用があります。
初期費用は、事務手続きや初期設定、操作方法の解説などが含まれます。現在の初期費用相場としては10万円~50万円ほどです。さらに新規にパソコンを購入する場合で10万円未満、サーバを構築する場合で20万円程度が必要になるでしょう。
ランニングコストは、ツールによってさまざまですが、低コストなもので月額5万円~10万円、高機能なものであれば月額10万円以上が相場です。そのほか、ツールの保守・運用をベンダーに委託する場合は、別途費用が発生します。
以下の記事では、RPAツールの基本概要や仕組みについて解説しています。あわせてご覧ください。
RPAツールのタイプ
多種多様なRPAツールがリリースされていますが、この記事では以下のタイプに分類しています。なお、▶をクリックすると、タイプ別の製品紹介にジャンプします。
- ▶はじめての導入におすすめのRPAツール
- ・管理画面が見やすくシンプルなUIで直感的に操作できる。
- ・マニュアルやプログラミングなどの専門知識不要で利用できる。
- ▶手厚いサポートに定評のあるRPAツール
- ・専属担当者によるフォローが受けられる。
- ・自動化業務の洗い出しや新規シナリオの作成サポートが受けられる。
- ▶小規模スタートが可能なRPAツール
- ・パソコン1台から利用を開始できる。
- ・1ライセンスからはじめて、将来的には規模の拡大にも対応できる。
- ▶他システム・基幹業務との連携が得意なRPAツール
- ・さまざまなAPI連携に対応している。
- ・メール連携ができる。
RPAツールについてはこちらから資料請求(無料)も可能です。複数製品をじっくり比較したい方はぜひご利用ください。
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RPAツールの導入メリット
RPAツール導入により、業務効率化や人件費削減の効果が期待できます。また作業を自動化すれば、人為的ミスの削減や生産性の向上などのメリットもあるでしょう。以下で詳しく解説します。
業務効率が上がる
例えば、売上管理において日次で集計を行う場合、各店舗の情報をデータベースに登録し、情報を転記する手間が生じます。日次業務であれば作業完了まで退勤できず、時間的にも精神的にも負担がかかるでしょう。
RPAは日々の単純業務を自動化するため、大幅な作業時間の短縮につながります。また、RPAツールにはAIと連携可能なものがあり、人間では対応できないほどの大量データを迅速に処理できる製品もあります。
人件費を削減できる
人間に代わって作業を行うRPAを導入すれば、人件費削減にもつながります。作業に携わっていた人員を減らせるだけでなく、それに付随してフォローやダブルチェックなどの人員も削減できます。
また、一度のシナリオ作成で自動化ロボットを開発できるため、従業員の採用コストや教育コストなども不要になるでしょう。RPAの導入には費用がかかりますが、人件費と比較すれば格安といえます。
人為的ミスを削減できる
人間による手作業では、誤入力や見落としなどの人為的ミスを100%削減することは難しいでしょう。とくに大量データを処理する場合、疲れやストレスに比例してミスが増える可能性もあります。
RPAは、シナリオどおりに正確に処理するためヒューマンエラーを回避します。ロボットなので、長時間の連続稼働時にも処理スピードが低下することはありません。RPA導入により、ミスなく迅速な作業処理が実現します。
24時間稼働で生産性が向上する
RPAは夜中や休日問わず作業ができます。そのため作業処理日数も減り、スケジュールの短縮が期待されるでしょう。
さらに24時間稼働により、人間では対応できない量の作業が処理できれば、生産性の向上が見込めます。またRPAの稼働によって、空いたリソースをクリエイティブな業務や経営戦略の立案といった付加価値の高い業務に充てられるでしょう。
RPAのメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
RPAツールの比較・選定ポイント
RPAツール比較の際には、自社の解決したい課題や導入目的を明確にし、機能やコスト、動作形態に着目してみましょう。また操作性や拡張性、サポート体制の充実度もチェックポイントです。それぞれ詳しく見てみましょう。
導入目的に応じた機能を洗い出す
RPAツールで、どのような業務を自動化したいのかをあらかじめ明確にし、必要な機能を洗い出しましょう。例えば、単純な転記作業だけを自動化したいのであれば、シンプルで使いやすく、導入コストを抑えられる製品が適しています。
複数のシステムにまたがって作業を自動化したい場合は、多くのツールに連携可能な製品が望ましいといえます。また、それぞれの機能は、専門知識不要で直感的に操作できるものがおすすめです。無料トライアルや体験デモを通じて、操作性を確認しておきましょう。
費用対効果を算出する
RPAツールの導入には、ライセンス料や初期費用、サポート費用などのコストが発生します。ライセンス料が比較的リーズナブルなクラウド型で月額数万円から、自社サーバで運用するオンプレミス型では年額百万円以上かかる製品もあります。導入費と人件費を比較した場合、どのくらいのコスト削減効果があるのかを算出し、費用対効果が得られる製品を選びましょう。
利用シーンにあわせた動作形態のRPAを選ぶ
RPAツールは、デスクトップ型・サーバ型・クラウド型の3つのタイプに分けられます。違いは次のとおりです。
タイプ |
特徴 |
利用シーン |
デスクトップ型 |
・パソコン1台に対して、デジタルレイバー1台が導入される ・一つひとつのパソコン内で働き、作業を自動化する |
・小規模で導入したい場合 ・担当者レベルで管理したい場合 |
サーバ型 |
・デジタルレイバーがサーバ内で働き、業務を横断した一括管理が可能 ・サーバ内で働くため、大量のデータ管理ができる |
・今後、大規模展開したい場合 ・業務を横断した一括管理をしたい場合 |
クラウド型 |
・デジタルレイバーがWebブラウザなどのクラウドサーバ内で働く ・ほかの作業と並行して進められる |
・Web上の作業を自動化したい場合 ・導入コストを抑えたい場合 |
複数のタイプに対応できる製品も増えていますが、タイプごとに特徴や強みが異なるため、自社の目的や規模に沿った製品を選びましょう。より詳しい違いについては以下の記事で解説しています。
ロボット共有のしやすさを確認する
RPAでは、複数の端末やユーザーが共有して使用できる「フローティングライセンス」を提供している場合があります。パソコンごとにライセンスをインストールして利用する形式に比べ、人数分のライセンスを購入する必要がないためコスト削減にもつながります。また、作成したロボットをほかの端末で共有できれば、ロボット開発の手間が省けるでしょう。
サポート体制をチェックする
はじめてRPAツールを導入する場合や、複数ロボットを稼働させたい場合には、RPAの自動化業務の洗い出しからシナリオ開発まで、きめ細かいサポートが得られれば作業の手間が省けます。
さらに、利用方法が学べるセミナーやトレーニングなどを提供している会社もあるので、活用してみるとよいでしょう。それでも、社内に対応可能な従業員がいなかったり、運用に不安があったりする場合は代行サービスを活用するのも一手です。
RPAツールの選定ポイントや基準について、さらに深く知りたい方は以下のページをご覧ください。
【比較表】おすすめのRPAツール一覧
ITトレンド編集部がおすすめするRPAツールを一覧表で紹介します。気になる製品は、緑の「+リストに追加」ボタンでカート追加しておき、まとめて資料請求が便利です。
導入製品にお悩みで、ひとまず最新の人気製品から検討してみたいという方は、以下のランキングも参考にしてください。
▶はじめての導入におすすめのRPAツール
マニュアルやプログラミングの知識がなくてもすぐに操作できるなど、はじめてRPAツールを利用する人でも扱いやすい製品を紹介します。無料トライアルを実施している製品も多いので、RPAを使いこなせるか不安のある企業は、導入前に利用して操作性を確かめてみるのもおすすめです。
《RoboTANGO(ロボタンゴ)》のPOINT
- 録画機能でパソコン上で操作するだけで簡単にRPAの作成が可能
- 低価格なのに1ライセンス複数のPCで利用できる。
- Excel、システム、チャット・メールへの転記に強い
スターティアレイズ株式会社が提供する「RoboTANGO(ロボタンゴ) 」は、フローティングライセンスを採用したRPAツールです。単月契約が可能なほか、業務量にあわせて都度ライセンスの発行を調整できるため、自社に適したコスト管理や運用が実現します。また必要に応じて、ライセンスとリモートレクチャーのセットプランや導入支援サービスも用意されています。
提供形態 |
オンプレミス |
無料トライアル |
〇(3週間) |
参考価格 |
初期費用100,000円、月額50,000円 |
改善してほしい点 その他 1,000名以上 5,000名未満
NEC Robotic Desktop Automation Solution
製品・サービスのPOINT
- 簡単にロボットを作れるので、小さい現場業務にも活用OK!
- 動作速度や動作再現性が高いため、運用保守の負荷も軽減!
- インターネットに接続されていない環境でも利用可能!
NECソリューションイノベータ株式会社が提供する「NEC Robotic Desktop Automation Solution」は、画像認識型と比べて、高速動作と再現性に優れたデスクトップ型RPAツールです。マウス操作が主体でロボット作成に手間がかからず、初心者でも簡単に扱えます。また、ツールの提供だけでなく、導入から運用保守まで、RPAのライフサイクルにあわせたサービスも用意されています。
提供形態 |
パッケージソフト / サービス |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
いい点 情報処理、SI、ソフトウェア 50名以上 100名未満
改善してほしい点 情報処理、SI、ソフトウェア 50名以上 100名未満
製品・サービスのPOINT
- 100%お客様のみでロボを作成・管理することがゴールです
- 弊社の知見をもとに厳選したRPAをご提案させていただきます
- IT特化の弊社だからこそ「RPA」に留まらないご提案ができます
ニスコム株式会社が提供する「RPAロボアシスタントサービス」は、高機能RPA「UiPath」を用いて、シナリオ作成から運用、サポートまでを一貫して任せられるサブスクリプション型サービスです。月額契約のため、お試し導入も可能です。利用期間も自由に設定できるので、コストに無駄がないのもメリットでしょう。
提供形態 |
サービス |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 人材サービス 100名以上 250名未満
《MinoRobo》のPOINT
- 日本語のシンプルな画面を採用し、誰でも簡単に操作できる
- 「オブジェクト認識」で画面操作の再現性も高い精度で実現
- 国産ならではの導入後の迅速な手厚いサポート体制
SCSK Minoriソリューションズ株式会社が提供する「MinoRobo」は、端末にインストールするだけで使用可能なデスクトップ型RPAです。パソコン1台から導入可能です。マウス操作のみでシナリオを作成し、テストを経て実装します。また、無償で操作方法のセミナーを開催しているので、導入に不安のある企業にもおすすめです。
提供形態 |
パッケージソフト |
無料トライアル |
◯(1か月) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Robo Worker》のPOINT
- 誰でも簡単に使え、専門知識不要でシナリオ作成可能
- 単純作業削減!業務スピードUP!業務効率化で生産性も向上
- 24時間365日ロボットによる高速自動処理で人件費削減
レカムDXソリューションズ株式会社が提供する「Robo Worker」は、RPAとAI機能を組み合わせ、高度な判断も含めた業務自動化を実現する進化型AI‐RPAです。業務内容変更におけるシナリオ修正も、AIによる自動作成で大幅な効率化が期待できるでしょう。さらに、動作停止などのエラーが生じた場合でも、AIによる自動応答が可能です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯(最大60日間) |
参考価格 |
基本プラン:月額80,000円 |
いい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 10名未満
改善してほしい点 情報処理、SI、ソフトウェア 10名以上 50名未満
《batton》のPOINT
- 【97%】のお客様に導入を継続いただいています!
- スマホのようなUIで【誰でも簡単に】ロボットが作成できます!
- 1ライセンス購入で【PCへのインストールは無制限】です!
株式会社battonが提供する「batton」は、誰でも簡単に使いやすいIT初心者向けのRPAツールです。スマホのようなUIで直感的に操作でき、マニュアルも必要ありません。1ライセンスで複数のパソコンに無制限でインストールできるため、コスト面も魅力です。ロボット作成が面倒な方のために、経理や総務、集計分析などさまざまな場面で活用可能なメニューを提供しています。
提供形態 |
オンプレミス / パッケージソフト / SaaS |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
月額148,000円〜(税込み) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
いい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 10名以上 50名未満
改善してほしい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 10名以上 50名未満
▶手厚いサポートに定評のあるRPAツール
ここからは、サポート体制にも定評のあるRPAツールを紹介します。専門知識をもつ従業員がおらず、導入に不安のある企業におすすめです。
製品・サービスのPOINT
- ナビに沿って業務シナリオが作成できるフローナビゲーション機能
- パソコンの画面上で行った操作を記録できるスマート操作レコード
- 不揃いなデータを成形してくれるKeyデータベース
株式会社キーエンスが提供する「ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズ」は、人事や総務に加え、経理や営業、生産管理など幅広い業務に対応したRPAツールです。複雑で高度な計測もワンクリックで完了するなど、簡単操作が特徴です。無償の伴走サポートが提供されており、電話やメールのほか、Web面談やeラーニング受講などで運用を支援します。
提供形態 |
パッケージソフト |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
初期費用無料、月単位で契約 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
いい点 食品、医薬、化粧品 250名以上 500名未満
改善してほしい点 人材サービス 10名以上 50名未満
《ロボパットDX》のPOINT
- 現場で作成するために開発されたRPAであり作成が容易
- 導入企業には専属の担当者がつき、個別にサポート
- コスト削減だけでなく、DX推進サービスを提供
株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供する「ロボパットDX」は、画像認識機能を採用したRPAツールです。専属担当者とカスタマーサクセスチームによる導入促進サポートを無料で利用できます。1か月のトライアル期間中もサポートも同様で、自動化可能な業務の洗い出しやアドバイスが受けられます。
提供形態 |
オンプレミス / クラウド |
無料トライアル |
〇(1か月) |
参考価格 |
実行専用版:月額40,000円/ライセンス フル機能版:月額120,000円/ライセンス |
改善してほしい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 100名以上 250名未満
《OCEVISTAS》のPOINT
- 1ヶ月間の無料トライアルで事前に試せる!
- プログラミング知識不要、日本語対応でロボットの作成が容易!
- チャットサポート、ナレッジ等の充実したサポート体制!
株式会社大崎コンピュータエンヂニアリングが提供する「OCEVISTAS」は、従業員数100名以上の企業に対応するプログラミングレスRPAです。パソコンの稼働を邪魔することなく、バックグラウンド処理が実行できます。デスクトップ型・サーバ型にかかわらず、段階的なスケールアップが可能です。使い方のセミナーやハンズオントレーニング、テクニカルサポートサポートなど支援サービスも充実しています。
提供形態 |
オンプレミス |
無料トライアル |
〇(1か月) |
参考価格 |
OCECISTAS mini:最低利用価格年額900,000円~ OCEVISTASLite/Lite+:最低利用価格年額1,500,000円~ OCEVISTAS Basic:月額600,000円~ |
いい点 情報処理、SI、ソフトウェア 100名以上 250名未満
改善してほしい点 素材 250名以上 500名未満
《pengu》のPOINT
- 知識や経験が無くてもRPA導入を成功に近づける、それがpenguです
- penguでは、RPAに加えて、OCR/ETLもセットになっています!
- とにかく現場の人が簡単に使える!RPAです
オムロン株式会社が提供する「pengu」は、OCR・ETL・RPAの3種類の自動化ツールをセットで提供しているサービスです。RPAでは、データのダウンロードやアップロード、メール送信などさまざまな業務を自動化できます。OCRで紙媒体を正確にデータ化できるほか、ETLによる高度なエクセル集計も可能です。また、業務にあわせた専用教材を作成し、SEによるマンツーマンのサポートが受けられるのもポイントでしょう。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ベーシックプラン:年額500,000円/ライセンス プレミアムプラン:年額740,000円~/ライセンス |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
▶小規模スタートが可能なRPAツール
パソコン1台からスタートできたり、少人数のチームで活用したりと、小規模から利用できる製品を紹介します。比較的リーズナブルな製品が多いので、費用を抑えて導入したい企業におすすめです。
《Power Automate Desktop》のPOINT
- 学習不要?!いつもの業務を自動記録!レコーダー機能搭載
- 操作の流れが一目瞭然!専門用語最小限の日本語ベースの編集画面
- Microsoft365やその他クラウドサービスとも簡単に連携可能!
株式会社アシスタントが提供する「Power Automate Desktop」は、データ転送やワークフローなどの日常的なタスクを、デスクトップから自動化できるRPAツールです。デスクトップとWebの操作を単一のフローで記録し、自動化します。ハンズオンセミナーや実用操作研修、人材育成サービスなど、運用・導入サービスが充実している点もポイントです。
提供形態 |
クラウド |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
Power Automateプレミアム:月額1,875円/ユーザー Power Automateプロセス:月額18,750円/ボット |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 機械、重電 100名以上 250名未満
《WinActor》のPOINT
- パソコン1台からのミニマムスタートで導入が簡単
- 時間がかかる大量の処理を行いたいときにぴったり
- RPA技術者検定保有者による勉強会を定期的に開催
スターティアレイズ株式会社が代理店として提供する「WinActor」は、複数パターンを組み合わせたロボット作成方式と、既存の手順に沿って作成するフローチャート方式によって、複雑な業務処理に対応可能です。パソコン1台から導入でき、情報システム部門やエンジニア部門が主導でプロジェクトを進める場合におすすめです。
提供形態 |
パッケージソフト |
無料トライアル |
〇(1か月) |
参考価格 |
実行専用版:年額248,000円/ライセンス フル機能版:年額908,000円/ライセンス |
《Robo-Pat》のPOINT
- ご契約は1ヶ月ごと!初期費用も必要ありません
- ロボ作成が簡単!パソコンを使える方であればロボ作成ができる!
- PCに直接インストールするのでネットに繋がなくても使用可能!
スターティアレイズ株式会社が代理店として提供する「Robo-Pat」は、現場での使いやすさを重視したスタンドアロン型のRPAツールです。専門知識が不要なため、現場担当者でも簡単にロボットを作成し運用できます。パソコンに直接インストールするため、ネット接続なしで利用可能です。また、1ライセンスで複数のパソコン端末に導入できます。
提供形態 |
パッケージソフト |
無料トライアル |
〇(1か月) |
参考価格 |
実行版:月額40,000円/ライセンス フル機能版:月額120,000円/ライセンス |
いい点 その他製造 1,000名以上 5,000名未満
改善してほしい点 その他製造 1,000名以上 5,000名未満
《QueenBOT RPA》のPOINT
- 膨大な単純作業の時間短縮とミスの削減が可能!
- 年間400時間分の業務の自動化の成功事例!
- 標準価格30万/年(税別)~の価格破壊なサーバー型のRPAです!
SBI AntWorks Asia株式会社が提供する「QueenBOT RPA」は、低コストのサーバ型RPAツールです。ユーザー指示のもとに稼働する有人ロボットと、無人の端末で稼働する無人ロボットの実行環境は、どちらも同一ライセンスで利用できます。年額30万円のライセンス料金には、バージョンアップや日本語での問い合わせ対応、製品研修なども含まれます。
提供形態 |
オンプレミス |
無料トライアル |
◯ |
参考価格 |
初期費用無料、最低利用価格年額300,000円(開発環境✕1、実行環境✕1) |
《おまかせRPA》のPOINT
- 操作しやすいGUIにより、プログラミングせず業務の自動化が可能
- 特別な環境構築は不要!RPAをインストールしてすぐに利用できる
- 導入から運用までNTT東日本におまかせ!
東日本電信電話株式会社が提供する「おまかせRPA」は、導入実績豊富な純国産RPA「WinActor」を採用した業務効率化ツールです。1ライセンスから利用可能で、段階的に自動化範囲を拡大できます。独自の遠隔サポートや訪問サポートも用意されているため、導入に不安のある企業にもおすすめです。
提供形態 |
SaaS / サービス |
無料トライアル |
ー(※有償トライアルあり) |
参考価格 |
2か月トライアル版:165,000円(税込み)/ライセンス・60日 実行版:月額22,000円(税込み)/ライセンス フル機能版:月額82,500円(税込み)/ライセンス |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 電気、電子機器 5,000名以上
▶他システム・基幹業務との連携が得意なRPAツール
特に大企業は業務システムを複数利用している場合が多く、システム数に比例して処理するデータ量も増加します。ここからは複数のロボットをまとめて管理したい企業や、他システムとの連携機能を重視したい企業におすすめのRPAツールを紹介します。
《AUTORO》のPOINT
- ブラウザでロボット起動が可能!ノーコードで業務を自動化!
- 様々なツールやサービスとのコネクションが充実!
- 5分で回答するサポート体制!フローの代理構築も可能です。
オートロ株式会社が提供する「AUTORO」は、Google Chromeを開くだけでスタート可能なクラウド型RPAプラットフォームです。ソフトウェアのインストールが不要なため、利用端末にかかわらず手軽にスタートできます。他部門・多人数での同時アクセスや、他システムとの連携しやすさも魅力の一つです。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
〇(2週間) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
いい点 電気、電子機器 250名以上 500名未満
改善してほしい点 情報処理、SI、ソフトウェア 500名以上 750名未満
《Yoom》のPOINT
- RPA・AI・API・OCRを利用して、幅広い業務の自動化が可能に
- 直感的な操作で誰でも簡単に導入
- 導入しやすい価格設定
Yoom株式会社が提供する「Yoom」は、RPA・AI・API・OCRを組み合わせて、幅広い業務の自動化が可能です。データ入力から書類発行、メール対応、社内通知、SaaS間の情報連携まで、Yoom一つで簡単に自動化できます。Chromeの拡張機能から、既存ツール内でワンクリックで起動できるのも特徴です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
〇(14日間) |
参考価格 |
ミニ:月額9,600円〜/月の無料タスク数3,000回 チーム:月額24,000円~/月の無料タスク数10,000回 サクセス:月額48,000円〜/月の無料タスク数30,000回※無料プランあり |
《コピロボ》のPOINT
- ノーコードで開発、何故なら特許を持っているから!
- 自動化で業務時間の大幅短縮!
- 簡単だから、マクロからも解放、誰でもすぐ使える!
株式会社NSDが提供する「コピロボ」は、エクセルの集計作業を自動化できるクラウド型RPAツールです。クラウドストレージBoxにエクセル帳票をアップするだけで、集計業務が完了します。オプションにて、メール添付されているエクセル帳票を自動で集計する連携サービスも利用可能です。
提供形態 |
クラウド |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《UiPath Platform》のPOINT
- SaaSやIaaS/PaaS、オンプレミスといった多彩な導入形態に対応
- ISO 27001認証を取得するなど高度なセキュリティを確保
- 分析ツールでRPAの導入効果を測定可能
UiPath株式会社が提供する「UiPath Platform」は、AIによる高度な作業のRPA化と、効果分析にも対応しているプラットフォームです。ノーコードでRPAを開発し、万全なセキュリティ環境で活動ログやライセンスを管理できます。他システムと連携すれば、複雑な業務の自動化も実現するでしょう。
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / SaaS / ASP |
無料トライアル |
◯(60日間) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 自動車、輸送機器 5,000名以上
RPAツールの導入手順
では実際にどのような流れでRPA導入を進めていけばよいのか、具体的なフローを解説します。
1.導入目的や数値目標の設定
社内でRPAツール導入を推進するプロジェクトチームを立ち上げ、解決したい課題や目的、効果を明確にしましょう。何のために導入し、どの業務でどれくらい効果を得たいのか、現状を把握したうえで具体的な数値を設定しましょう。目的や目標が明確なほど、次に行う業務選定やツール選定も適切かつスムーズになります。
2.自動化したい業務の選定
次にRPAツールで自動化したい業務の選定を行います。前提としてRPAツールは誰でもできるような単純作業を得意としていますが、人による判断が必要な業務やルール変更・追加が頻発する業務には適していません。不向きな業務に導入すると、工数が増えたり業務効率が低下したりする恐れがあるので注意しましょう。
RPA化する業務が決定した後は、手順や作業内容を洗い出し、フローを可視化させます。無駄や重複している作業がないか、順序は効率的かなどを見直し、自動化させる部分を見極めましょう。
3.製品の選定
自社の課題解決や目標実現につながるRPAツールを選びましょう。実際に使ってみなければ判断しづらい場合は、無料トライアルの活用をおすすめします。また、初期費用と運用費用を合算し、自動化による費用対効果と見合っているかも算出しましょう。
▶RPAツールの比較・選定ポイントをもう一度見たい方はこちら!
4.運用ルールの整備
RPAツールは、業務内容やルール変更に伴う再設定など、メンテナンスが必要不可欠です。また、システム障害などが起こる可能性もゼロではありません。迅速に対処できるよう、対応部署や担当者を決め、ガイドラインの作成や対応フローのマニュアル化を行いましょう。
5.スモールスタート
全社規模での大掛かりな導入の前に、まずは小規模で難易度の低い業務からテスト運用をはじめましょう。自動化した業務に不具合はないか、使い勝手はよいかなどを確認し、問題点の分析や改善点があれば修正しましょう。小規模運用でチェックや調整を重ねておけば、大規模運用で問題が生じた場合もスムーズに対応でき、リスクを最小限に抑えられます。
RPAツール利用上の注意点
作業を自動化しスピーディーに処理できるRPAですが、システム障害やバグの発生などによる業務停止の恐れがあります。サーバの能力を超えて大量の指示を与えた場合、サーバダウンを引き起こしデータが消失する可能性もあるでしょう。
またクラウド型のRPAでは、不正アクセスやロボットの乗っ取りなどの被害を被るリスクもあります。アップデートを適宜行い、アクセス権限の設定やログの監視を行うほか、IDやパスワードの管理においては十分なセキュリティ対策を取りましょう。
まとめ
RPAは単純な作業をはじめとした定型業務の自動化ツールです。膨大な量のデータを処理する業務はどの企業でも発生し得るため、RPAツールの活用で社内の単純作業を大幅に効率化できるでしょう。無料トライアルを実施している製品も多いので、複数製品の操作性を確認したうえで導入することをおすすめします。
この記事でRPAの特徴や選び方を理解したら、次は製品の資料請求をして見比べ、自社にあったRPAツールを見つけてください。最適なRPAの導入で、社内の業務改善を推進しましょう。