UiPath Platformとは
UiPath Platformは、自動化領域の発見から実行、人とRPAツールの共同までを行えるプラットフォームです。大規模な自動化環境をエンドツーエンドで構築します。SaaS、IaaS/PaaS、ハイブリッドといったクラウド版の他、オンプレミス版も利用できます。
UiPath Platformでできること
UiPath Platformを導入するとどのようなことが可能になるのでしょうか。自動化のプロセスごとに見ていきましょう。
◇開発
UiPath Platformにおける開発は、必ずしも高度な知識を必要としません。たとえば、ビジネスユーザー向けにはStudioXが提供されています。これはコード不要でRPAを開発できるツールです。ドラッグアンドドロップを中心としたインターフェースと、事前に設計されたテンプレートとシナリオを使えば、誰でも簡単にRPAを構築できます。もちろん、簡単だからと言って機能性に劣るわけではありません。StudioXは事実上どのWebアプリケーションやデスクトップアプリにも対応できます。
一方、技術を持つ開発者ならStudio またはStudio Proを使うことで高度な機能を利用可能。たとえば、Studio ProではAIとの連携やテストツール、高度なコーディングサービスを使ってRPAを開発できます。
◇管理
開発したRPAは適切に管理しなければなりません。そこで、オンプレミス環境で使えるOrchestratorや、クラウド環境で使えるAutomation Cloudといった管理ツールが提供されています。
たとえば、Automation Cloudなら組織全体におけるRPAの活動ログやライセンスを一元管理可能。ISO 27001認証が付与されているなど、セキュリティ体制が万全なのも魅力です。
◇実行
自動化の実行にもいくつかのツールが用意されています。テキストデータやEメール、仮想デスクトップ、システムアプリケーションなど多様なシステムと連携できます。
また、AIスキルを追加してより高度な自動化も実現可能。テキストデータによって学習させ、会話を理解させ、複雑な意思決定も可能にします。ベンダーのパートナー企業が提供するAIモデルの他、独自のAIモデルを統合して使うこともできます。
◇協働
RPAを構築・実行したら、あとはそれを適切に活用しながら業務を進める必要があります。そのために提供されているのが、UiPath Assistantです。自動化プロセスを管理するためのデスクトップローンチパッドで、誰でも簡単に使えます。
デスクトップからアクセスし、RPAの実行や停止、終了をコントロールできます。独自の実行スケジュールの設定や、フォルダ分けによるプロセスの整理も可能。RPAの透明性と制御性を確保できます。
UiPath Platformの強み
UiPath Platformには、高度な分析ツール「Insights」も搭載されています。
たとえば、自動化によって創出できた時間やカットできたコストを確認可能。RPAの導入により、ビジネスがどう好転したのかを数値に基づいて客観的に把握できます。主要なKPIなどの状況を集約できるため、ビジネスの状況を俯瞰できるでしょう。
セルフサービス式のカスタムRPAレポートを使えば、得られた分析結果を社内で速やかに共有することもできます。また、カスタムアラートによる通知を設定する機能も搭載。目標値や閾値を設定しておけば、重要なイベントやマイルストーンの発生について通知を受信できます。