AWSとは
AWSとは、Amazon社が提供するクラウドサービスの総称です。ストレージやデータベース、モバイルサービス、セキュリティなどさまざまなサービスが含まれます。
AWSでできること
AWSでは膨大な数の機能が提供されています。そのうちの1部を見ていきましょう。
◇Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
これはストレージサービスです。モバイルアプリやWebサイト、バックアップ、エンタープライズアプリケーション、IoTデバイスなど、さまざまな用途のデータを保存できます。単に保存するだけでなく、データの整理やアクセス制限を行うための機能も搭載され、安心してデータを管理できます。
◇AWS Direct Connect
オンプレミスからAWSへ専用ネットワークによる接続を構築するサービスです。AWSとオフィス、データセンターなどの間にプライベートな専用線を構築できます。
◇Amazon Inspector
セキュリティ評価サービスです。AWSにデプロイしたアプリケーションに潜むセキュリティ上の問題を自動で検出され、重大性の順に並べられた検出結果がレポートとして作成されます。Amazon InspectorのコンソールあるいはAPIをりようすることで、レポートを受け取れます。
◇Amazon Personalize
人工知能を提供するサービスです。アプリ開発者は、AWSで提供される人工知能をアプリケーションに組み込むことができます。たとえば、ECアプリにおいて商品のレコメンドや、顧客個人に最適化されたマーケティングなどを実現できます。
◇Amazon WorkDocs
文書などのコンテンツ管理を目的としたストレージサービスです。コンテンツの作成や共有をAWSのプラットフォーム上で一元的に行えます。
◇AWS CodeStar
Webサイトやアプリなどを開発する開発者向け機能です。統合的なユーザーインタフェースを備え、ソフトウェア開発に関する情報や活動を一元管理できます。
AWSの強み
AWSには、他のIaaSと比べてどのような特長があるのでしょうか。
◇導入ハードルの低さ
AWSは初期費用無料、さらには従量課金制で提供されています。そのため、導入時のハードルが高くありません。必要に応じて機能を利用し、必要がなくなれば即座に利用を辞めることで、コストを最小限に抑えられます。事業規模の拡縮のほか、閑散期・繁忙期に合わせて柔軟な運用が可能です。また、AWSはサービス提供開始以来、10年間で85回以上もの値下げを実施しているのも特長です。
◇導入の迅速さ
オンプレミスで新しいリソースを追加する場合、膨大な時間がかかります。しかし、AWSでは管理画面やAPI操作により、即座にリソースを追加可能。ビジネスチャンスを確実に掴む俊敏さを手に入れられます。
◇世界規模のサービス展開
AWSは世界中に拠点を所有しています。そのため、企業がグローバル進出する際も、改めて海外でサービスを契約する必要はありません。使い慣れたシステムをそのままに、情報を一元管理しながら事業規模を世界へ広げられます。
◇24時間365日の日本語によるサポート体制
海外ベンダーによるサービスには、日本語でのサポートに対応していないものもあります。しかし、AWSは24時間365日体制で日本語のサポートを提供。電話やチャット、メールで問い合わせられます。
◇膨大な種類のサービス
AWSは200以上ものサービスを提供しています。先述した機能はごく一部に過ぎません。ユーザーは必要な機能のほとんどをAWS上でそろえられるため、複数のベンダーのサービスを使い分ける煩わしさから解放されます。