ネットワーク機器の市場規模は?
業界団体の情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)によると、ルーターの需要総額は2024年度に1,270億円で、前年度比0.5%増でした。LANスイッチは1,668億円(同0.3%増)で、2030年度にはルーターが1,344億円、LANスイッチが1,720億円になると予測されています。どちらも国内と輸出をあわせた金額で、通信事業者向けやデータセンター向けも含みます。
出典:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)「通信機器中期需要予測[2025-2030年度]を発刊」(2025年12月10日)
ITトレンドには4製品が掲載され、提供企業は3社です。Wi-Fiの機器やUTM(統合脅威管理)、ネットワークの構築サービスなど、統計の品目とは異なる製品も並びます。
ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、ネットワーク機器の動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP4】いま注目されるネットワーク機器
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のネットワーク機器はLAN配線から機器の導入までを担う「ネットワークデザイン」が資料請求ランキング1位です。2位はWi-Fi 7に対応した買い切り型のeKit、3位はUTMのビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズでした。機器を買うだけでなく、構築や運用まで任せられる製品にも関心が集まっている点が特徴です。
次の図は、2026年10月19日更新の資料請求ランキングTOP4です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ネットワークデザイン | その他/別途お問い合わせ | 社内のLAN配線から無線LANの構築、機器の販売・導入までをワンストップで提供。 |
| 2位 | eKit | ハードウェア/別途お問い合わせ | スマホアプリで設定でき、Wi-Fi 7の通信環境を買い切り型で構築できる機器。 |
| 3位 | ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ | オンプレミス・サービス/別途お問い合わせ | 運用監視や保守、設定変更に24時間365日対応する、サポート付きのUTM。 |
| 4位 | ACERA EW750 | アプライアンス/別途お問い合わせ | 多台数の一斉接続が必要な環境向けで、クラウド経由で監視や設定ができる機器。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※ネットワーク機器のカテゴリで集計できるレビューは、ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズの9件だけです。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているネットワーク機器は、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のネットワーク機器市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている4製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.Wi-Fiの機器、UTM、構築サービスとタイプが分かれる
製品ページの紹介を見ると、4製品はWi-Fiの機器が2製品、UTMが1製品、構築サービスが1製品に分かれます。Wi-Fiの機器のeKitとACERA EW750は、どちらもWi-Fi 7の活用を掲げています。役割の違う製品をそろえて、社内のネットワークを整える形がうかがえます。
2.機器は手元に置き、管理はクラウドで行う
製品一覧の掲載内容を見ると、4製品のうち2製品がハードウェアやアプライアンスとして機器を提供しています。その2製品のeKitとACERA EW750は、クラウドやWebブラウザーから監視・設定ができることを掲げています。eKitは、IT担当者がいなくてもスマホアプリで設定が完結するとしています。専門の担当者がいなくても管理しやすい形への関心がうかがえます。
3.構築や運用まで任せられる製品が上位に入る
ランキング1位のネットワークデザインと3位のビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズは、同じ会社の製品です。ネットワークデザインは設計から導入までを、VSRは24時間365日の運用監視や保守を担います。参考価格は4製品とも「別途お問い合わせ」で、金額は資料や問い合わせで確かめる形でした。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■オフィスのLAN配線やWi-Fiの設計・構築をまとめて任せたい企業
- ネットワークデザイン
- ■オフィスや学校などのWi-Fiを、手軽に高速化・管理したい企業
- eKit / ACERA EW750
- ■社内ネットワークのセキュリティ対策と、その運用を任せたい企業
- ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ
同じランキング上位でも、機器の種類や任せられる範囲はそれぞれ違います。この分野では機器そのものと構築・運用のサービスが並んでいるため、自社で運用する範囲と任せたい範囲を先に決めると、比べる製品を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●集計できるレビューは1製品の9件だけで、ほかの製品の使い心地は資料やデモで確かめる必要がある
- ●掲載は4製品と少なく、そのうち2製品は同じ会社の製品
ランキングは、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、オフィスの広さや接続する端末の数、社内の運用体制に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うネットワーク機器を比較検討しよう
この記事では、業界団体の需要予測と資料請求ランキング、製品ページの掲載内容から、ネットワーク機器の市場の様子と人気の製品を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の環境に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、ネットワーク機器の製品と選び方を比較して紹介しています。あわせてご覧ください。

