介護ソフトの市場規模は?
介護ソフトは、介護施設や在宅介護の事業者向けに、記録やケアプランの作成、請求業務を効率化するシステムです。主な利用先である介護保険サービスでは、厚生労働省の統計で2025年度の費用額が12兆2,208億円と、前年度から2.4%増えました。年間の実受給者数も685万1,600人で、1.4%増えています。介護保険サービスの費用の総額で、介護ソフトそのものの数字ではありません。
出典:「令和7(2025)年度 介護給付費等実態統計の概況」(厚生労働省)
ITトレンドには、介護ソフトとして21製品が掲載され、提供企業は18社です。現時点でITトレンドから資料請求できる製品はなく、21製品すべてが情報のみの掲載です。介護現場のデジタル化の進め方については、介護DXとは?具体例や国の取り組み、導入の進め方を解説をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、介護ソフトの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主な介護ソフト
まずは、ITトレンドに掲載されている介護ソフトを紹介します。掲載製品の顔ぶれは、このカテゴリにどんな種類の製品があるかを知る手がかりです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の介護ソフトは介護保険などの請求業務まで担う製品が21製品中11製品を占めます。現時点では、ITトレンドから資料請求できる製品はありません。記録や計画書の作成に絞った製品も多く、ナースコールなどの機器まで並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| ケアコラボ | ケアコラボ株式会社 | 情報のみ掲載 | 利用者の暮らしの情報をスタッフと家族で共有でき、スマホでも記録できる。 |
| 絆Core | 株式会社内田洋行 | 情報のみ掲載 | ケアプランから介護記録までをタブレットやスマホで入力し、施設間で共有。 |
| CareViewer | CareViewer株式会社 | 情報のみ掲載 | グループホーム運営に特化したAI・介護記録アプリで、音声入力にも対応。 |
| Colibri | Colibri合同会社 | 情報のみ掲載 | 在宅ケア事業向けに、記録アプリやシフト管理、計画書作成の機能を提供。 |
| Care-wing | 株式会社ロジック | 情報のみ掲載 | スマホとICタグで記録を簡単にし、ヘルパーの負担を減らす。 |
| いきいき訪看 | いきいきメディケアサポート株式会社 | 情報のみ掲載 | AIが訪問看護の計画書・報告書を自動で作成する。 |
| 介舟ファミリー | 株式会社日本コンピュータコンサルタント | 情報のみ掲載 | 介護・障害福祉の両制度に対応し、計画・記録・請求などを標準搭載。 |
| かんたん請求ソフト | 株式会社LITALICO | 情報のみ掲載 | 障害福祉サービス事業者向けに、契約・実績入力から国保連請求まで対応。 |
| カナミックの介護ソフト | 株式会社カナミックネットワーク | 情報のみ掲載 | 記録・請求・ケアプラン作成を一元管理し、職員間の情報共有も支援。 |
| かんたん介護ソフト | 株式会社LITALICO | 情報のみ掲載 | 介護保険や障害者総合支援などに対応し、請求からシフト・給与計算まで担う。 |
※表と図は、掲載21製品のうち主な10製品を載せています。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
[分析]2026年の介護ソフト市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている21製品の製品ページから、市場の傾向を整理します。
1.請求業務まで担う製品が半数を超える
掲載21製品のうち11製品は、記録や計画書の作成に加えて、介護保険などの請求業務まで担う製品です。介舟ファミリーやかんたん介護ソフトのように、介護と障害福祉の両方に対応する製品もあります。記録から請求までを一つの製品でつなげたい事業所の需要がうかがえます。
2.スマホやタブレットでの利用、AIの活用も
製品ページでスマホやタブレットでの利用を掲げる製品は、21製品中8製品です。現場で記録を入力し、その場で共有する使い方を想定した製品が目立ちます。AIの活用を掲げる製品も3製品あり、いきいき訪看は計画書・報告書の自動作成を打ち出しています。
3.資料請求できる製品はなく、同じ会社の製品も
現時点で、ITトレンドから資料請求できる製品はなく、レビューもまだありません。提供企業は18社で、LITALICOが3製品、岡谷システムが2製品を掲載しています。ナースコールやセラピーロボットといった、ソフト以外の製品も並びます。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■記録から請求までを一つの製品でまとめて管理したい事業所
- 介舟ファミリー / カナミックの介護ソフト / かんたん介護ソフト
- ■スマホやタブレットで、現場の記録と情報共有を効率化したい事業所
- ケアコラボ / 絆Core / Care-wing
- ■訪問介護・訪問看護など、在宅ケアの業務を効率化したい事業所
- Colibri / いきいき訪看
同じ介護ソフトでも、請求まで担うか、記録に絞るかで製品の範囲が違います。提供しているサービスの種類と、請求業務をソフトに任せるかどうかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●21製品ともレビューがまだなく、導入後の評価を比べる材料がない
- ●介護保険・障害福祉・訪問看護など対応するサービスが製品ごとに違うため、自社の事業に対応しているかを確かめる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、事業所のサービスの種類や、現場で使う端末に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う介護ソフトを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、介護ソフトの市場の様子を紹介しました。気になる製品は製品ページで掲載内容を確かめ、自社の事業所に合うかを比べてみてください。
以下の記事では、介護ソフトの選び方とおすすめの製品を紹介しています。あわせてご覧ください。

