資料請求リスト
0

PLMとPDMの違いとは?対象範囲と関わる部門から見た使い分けを解説

2026年08月13日 最終更新

PLMシステム製品一覧
PLMとPDMの違いとは?対象範囲と関わる部門から見た使い分けを解説

PLMとPDMは、製品情報を管理する点で共通しますが、対象とする範囲が異なります。PDMが設計データの管理を中心とするのに対し、PLMは製品が生まれてから役目を終えるまでの流れ全体を扱います。この記事では、三つの観点から違いを整理し、導入の進め方と選ぶ際の確認事項までを解説します。

この記事は2026年8月時点の情報に基づいて編集しています。
\ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
目次

    PLMとPDMがそれぞれ指すもの

    違いを見る前に、それぞれの言葉が何を表すのかを押さえておきましょう。

    PDMが担う範囲

    PDMとは、製品データ管理を意味する言葉で、設計に関わる情報を一元的に管理する仕組みを指します。図面、三次元のモデル、仕様書、部品表といったデータが対象になります。

    担う役割は、最新の版がどれかを明確にすること、変更の履歴を残すこと、関係者が同じデータを参照できる状態を作ることです。設計部門を主な利用者として想定し、設計で使うソフトと連携する構成が中心になります。

    関連記事 PLMとは?製造業で必要な理由や機能、導入メリットをわかりやすく解説

    PLMが担う範囲

    PLMとは、製品ライフサイクル管理を意味する言葉で、企画から設計、調達、製造、販売、保守、そして役目を終えるまでの流れ全体で製品情報を扱う考え方を指します。

    設計のデータに加えて、原価の情報、品質に関する記録、法令や規格への対応状況、市場からの声といった情報も対象に含まれます。PDMが担う設計データの管理は、PLMの一部として位置づけられることが一般的です。つまり両者は対立する概念ではなく、範囲の広さが異なると捉えると理解しやすくなります。

    違いを整理する三つの観点

    範囲の広さという違いは、実務では三つの側面に表れます。順に確認します。

    観点PDMとPLMの違い
    対象とする期間PDMは設計の期間が中心。PLMは企画から保守、生産終了までを対象とする
    関わる部門PDMは設計部門が中心。PLMは調達や製造、品質保証、保守も関わる
    扱う情報PDMは図面や部品表が中心。PLMは原価や品質、法令対応の情報も含む

    対象とする期間の違い

    PDMは、設計が始まってから図面が確定するまでの期間を主な対象とします。設計の変更が生じた際に、どの版が最新かを管理することが中心の役割です。

    PLMは、企画の段階から市場に出た後の保守や改良、生産の終了までを対象とします。市場で不具合が見つかった際に、どの時期に製造された製品にどの部品が使われていたかをたどるといった使い方も想定されます。長期にわたって情報を保持することが前提になります。

    関わる部門の違い

    PDMの利用者は設計部門が中心です。設計者どうしがデータを共有し、変更を反映する場として使われます。

    PLMでは、調達、製造、品質保証、営業、保守といった部門も関わります。設計の変更が原価や調達にどう影響するかを確認する、品質に関する情報を設計へ戻すといったやり取りが想定されます。関わる部門が増える分、運用のルールを決める作業も大きくなります。

    扱う情報の違い

    PDMで扱うのは、図面やモデル、仕様書、部品表といった設計に直結する情報です。これらの版と変更履歴を管理することが中心になります。

    PLMではこれに加えて、部品の単価や調達先、製造の実績、品質に関する記録、適用される規格への対応状況といった情報が扱われます。設計以外の情報と結び付けることで、仕様を変更した際の影響を複数の面から確認できるようになります。ただし、扱う情報が増えるほど、整備と入力の負担も大きくなります。

    関連記事 PLMの機能とメリットをわかりやすく解説!開発・品質・コストの課題を支援

    導入の進め方

    どこから着手するかによって、必要な準備と期間が変わります。二つの進め方を確認します。

    設計データの管理から着手する進め方

    まず設計部門を対象に、図面やモデルの版と変更履歴の管理を整える進め方です。関わる部門が限られるため、運用のルールを決めやすく、着手の負担も抑えられます。

    最新の版が分からない、同じ図面が複数の場所に置かれているといった課題を抱えている場合は、この範囲から始める意味があります。設計で使うソフトとの連携が前提になるため、使用しているソフトに対応するかを確認しておきましょう。

    全体へ広げる進め方

    設計データの管理が整った段階で、原価や品質、調達の情報と結び付けていく進め方です。部門をまたいだ情報の共有が可能になり、仕様変更の影響を早い段階で確認できるようになります。

    ただし、関わる部門が増えるほど、誰がどの情報を登録し、いつ更新するのかという取り決めが必要になります。導入の範囲を広げる前に、対象となる部門の担当者を交えて運用の姿を共有しておきましょう。一度にすべてを対象とせず、優先度の高い情報から段階的に広げる方法が現実的です。

    関連記事 PLMを導入する3つのメリット

    ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品で比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でPLMの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。

    PLMシステム の製品を調べて比較 /
    製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら

    導入前に確認したい注意点

    仕組みを入れる前に、社内で整理しておきたい事項を二つ挙げます。

    既存データの整理と移行

    共有フォルダや個人の端末に散在している図面やファイルには、旧版や作業途中のものが含まれています。すべてをそのまま移すと、整理されていない状態を引き継ぐことになります。

    移行の前に、現在も使われているデータと、保存の必要があるデータを分けましょう。図面番号や部品番号の付け方が統一されていない場合は、その整理も必要です。この作業には設計部門の知識が求められるため、担当者の時間を確保したうえで計画を立てることが望まれます。

    部門間の運用ルールの調整

    設計の変更をいつどの部門へ伝えるか、承認は誰が行うかといった流れを定める必要があります。ルールが曖昧なままだと、変更が伝わらずに手戻りが生じます。

    各部門が求める情報の粒度も異なります。設計側では十分でも、調達や製造の側では情報が足りないといった食い違いが起こり得ます。検討の段階から関係部門を交え、それぞれが必要とする情報を確認しながら設計を進めましょう。

    PLMシステムの選び方

    ここまでの内容を踏まえ、製品を選ぶ際の確認事項を整理します。

    対象範囲と関わる部門の整理

    最初に、どこまでを対象とするのかを決めます。設計データの管理に絞るのか、原価や品質の情報まで含めるのかによって、選ぶべき製品と導入の期間が変わります。

    あわせて、利用する部門と人数も整理しましょう。人数に応じた料金体系を採る製品が多く、規模の想定は費用の試算に直結します。閲覧のみの利用者を別の扱いにできるかも、確認しておきたい要素です。

    既存システムとの連携範囲

    設計で使うソフトとの連携は、設計部門の使いやすさに直結します。対応するソフトと版を確認し、実際に使用している環境で動作するかを確かめておきましょう。

    生産管理システムや基幹システムとの連携も確認点です。部品表の情報を受け渡す流れを組めれば、二重の登録を避けられます。連携の方式に加えて、取り込みに失敗した際に気づける仕組みがあるかも確かめておくと安心です。

    関連記事 PLMシステム比較おすすめ6選!機能・できること・目的別の選び方を解説

    費用とサポート範囲の確認

    料金は、利用人数に応じたライセンス、機能ごとのプラン分け、初期費用と保守費の組み合わせなど、製品によって考え方が異なります。自社の運用にあわせた設定が別料金となる場合もあるため、総額で比べることが必要です。

    サポートについては、どこまで対応してもらえるのかを具体的に確かめます。操作方法の案内にとどまるのか、既存データの整理や移行、運用設計を支援してもらえるのかは製品ごとに差があります。導入の範囲が広いほど、この支援の有無が期間を左右します。

    部品表・技術情報の管理に対応したPLM製品

    対象範囲や関わる部門にあわせて検討できる、PLM関連の製品を紹介します。

    TomorakuPLM

    トモラク株式会社
    《TomorakuPLM》のPOINT
    1. (正しいデータを)BOM・図面・関連資料を紐付けつつ最新版管理
    2. (正しいタイミングで)設計データを関係者に配布し閲覧確認
    3. (正しく伝える)BOMや図面の設計変更点が伝わる新旧差分比較

    トモラク株式会社が提供する「TomorakuPLM」は、製品の企画から設計、製造までの情報を一元管理できるPLMシステムです。部門をまたいだ情報共有を目的とした構成になっており、設計変更の履歴を追跡しやすくなります。中小製造業での導入を想定した機能がまとまっています。

    Visual BOM

    株式会社図研プリサイト
    《Visual BOM》のPOINT
    1. BOMと世界最高水準の3Dデータ軽量化技術の融合
    2. 設計資産の再利用・戦略的な部品の標準化を推進
    3. 原価企画・開発購買によるコストダウンを強力に支援

    株式会社図研プリサイトが提供する「Visual BOM」は、部品表(BOM)の管理を中心としたPDM/PLMシステムです。設計部門で作成した部品表を製造部門と共有できる機能を備えており、部門間での情報の食い違いを防ぐ運用に活用できます。

    ものづくリンク

    株式会社JSOL
    《ものづくリンク》のPOINT
    1. ペーパーレス化・プロセスの可視化・部門間の連携強化を実現
    2. ノウハウが詰まった標準機能と柔軟な拡張性で業務にフィット
    3. ユーザーライセンスフリー!あらゆる関係者が制約なく利用可能

    株式会社JSOLが提供する「ものづくリンク」は、製造業向けの製品情報管理システムです。設計データと生産管理システムとの連携を重視した構成になっており、PDMで管理する設計情報をPLMの範囲まで広げて活用したい企業に向いています。

    COLMINA 技術情報管理 部品表 (富士通株式会社)

    製品・サービスのPOINT
    1. エラーが発生しました。もう一度お試しください。
    2. マルチビュー部品表で構成管理とトレーサビリティを実現。
    3. 共同設計・分散設計を情報共有し、運用性とセキュリティを両立。

    Teamcenter (シーメンス株式会社)

    《Teamcenter》のPOINT
    1. デジタルツインで問題発生前に対処
    2. 全社的な連携とプロセス自動化
    3. スタートアップから大企業まで対応可能

    PLMとPDMに関するよくある質問

    検討する担当者から寄せられることの多い質問と回答をまとめました。

    Q1: まずどちらから導入すべきですか?
    設計データの版管理に課題がある場合は、その範囲から着手する進め方が現実的です。部門をまたいだ情報共有が課題であれば、対象を広げた構成を検討することになります。現在生じている課題を整理してから判断しましょう。
    Q2: PDMを導入した後にPLMへ広げられますか?
    同じ製品の中で対象範囲を広げられる構成もあれば、別の製品への移行が必要な場合もあります。将来的に広げる予定があるなら、その計画を伝えたうえで拡張の可否を確認しておくと、後の選択肢を狭めずに済みます。
    Q3: 生産管理システムとどう使い分けますか?
    生産管理は生産の計画と実績の管理、PLMは製品情報そのものの管理を主な目的とします。部品表のように両方に関わる情報は、どちらを起点とするかを決めておく必要があります。連携の方式とあわせて整理しましょう。
    Q4: 導入までにどのくらいの期間がかかりますか?
    対象範囲や既存データの整理状況、連携するソフトの数によって幅があります。設計部門に絞って始める場合は比較的短期間で立ち上げられる一方、複数部門を対象にする場合は数か月以上を要することもあります。段階的な計画を立てましょう。

    まとめ

    PDMは設計に関わるデータの管理を中心とし、PLMは企画から保守、生産終了までの流れ全体で製品情報を扱います。対象とする期間、関わる部門、扱う情報の三つの観点で違いが表れ、PDMはPLMの一部として位置づけられることが一般的です。導入は設計データの管理から着手し、段階的に広げる進め方が現実的といえます。対象範囲と関わる部門を整理したうえで、連携範囲や費用を比べて選びましょう。

    \ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
    新NISAに関する実態調査アンケート

    アンケート回答者の中から毎月抽選で10名様に

    Amazonギフトカード1,000円分が当たる!

    電球

    ITトレンドMoneyみんなのおサイフ事情では

    「新NISAに関する実態調査」をしております。

    ぜひご協力ください。

    it-trend moneyロゴ
    新nisaアンケートロゴ
    \匿名OK!カンタン2分で完了/アンケートに答える
    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「PLMとPDMの違いとは?対象範囲と関わる部門から見た使い分けを解説」というテーマについて解説しています。PLMシステムの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    ITトレンドへの製品掲載・広告出稿はこちらから
    PLMシステムの製品をまとめて資料請求