BeingProject-CCPMとは
BeingProject-CCPMは工事現場向けのプロジェクト管理システムです。
工事現場では不測の事態が珍しくないため、予想外のトラブルが発生する前提でことを進めなければなりません。そこで、BeingProject-CCPMは不測の事態を当然のものとして設計されました。CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)の手法を採用し、全体最適化を図ります。
CCPMとは、プロジェクトのタスクの納期をできる限り短くし、余裕を生み出す管理手法です。このメリットは、納期の遅延に備えられることにあります。事前に余裕を持ってタスクを終わらせることで、発生した余裕をトラブルへの対処に当てられるようになるのです。このことから、トラブルの発生を前提としたプロジェクト管理で用いられます。
BeingProject-CCPMでできること
BeingProject-CCPMを使うと、どのようにしてCCPMを実現できるのでしょうか。機能をいくつか紹介します。
■工期の短縮機能
◇ODSC
ODSCとは「目的・成果物・成功基準」の英語の頭文字を取った略語で、達成イメージを明確化する概念を指します。BeingProject-CCPMでは、参加者全員で議論を交わし、これら3つを明確にする機能が備わっています。
◇バックワードスケジューリング
必要条件をネットワーク図にて作成する機能です。目的を達成するには何が必要なのかを、視覚的に分かりやすいネットワーク図にて表現します。作成したネットワーク図からは、ボタン1つで工程表を作成可能です。
◇クリティカルチェーン
クリティカルチェーンとは、ネットワーク図においてもっとも長い経路のことです。この経路に要する時間がプロジェクトの所要時間に直結するため、意識的にスムーズに進めなければなりません。BeingProject-CCPMは、ボタン1つで工程表からクリティカルチェーンを見つけ出します。
■進捗の見える化機能
◇バッファマネジメント
ここで言うバッファとは、タスクをできるだけ早く終わらせることで生じさせる余裕のことです。BeingProject-CCPMでは、各タスクで生み出したバッファを一元管理できます。
◇日数管理
「残り何日を要するのか」という観点から進捗管理を行う機能です。遅れが生じた場合は、前もって準備しておいたバッファを割り当てることで対処します。
◇傾向グラフ
講じの進み具合と、それに対応したバッファの消費度をグラフ化して示します。「安全」「ちょっと危険」「危険」の3段階に色分けされ、プロジェクトが順調なのかどうかを直感的に理解できます。
BeingProject-CCPMの強み
BeingProject-CCPMは、他システムとの連携性に優れているのも特長です。シームレスな連携により、入力の手間を大幅にカットできます。
◇積算データ連携
同ベンダーによる土木工事積算システム「Gaia」によって作成された積算データを読み込み、工程表を作成・変更します。
◇情報共有システム連携
ASP型工事情報共有システム「BeingCollaboration」シリーズとも連携可能。シームレスに工程表を関係者間で共有できます。