予約システムの市場規模は?
予約システムは、店舗や施設、医療機関などが、顧客からの予約をネットなどで受け付けて管理する仕組みです。予約システムに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。予約の受け付けに近い分野では、ITRが国内の日程調整市場は2024年度に16億3,000万円で、前年度比34.7%増と発表しています。2029年度には50億円を超える予測ですが、営業や採用の日程調整が中心の市場で、予約システムそのものの数字ではありません。
ITトレンドには、予約システムとして89製品が掲載され、提供企業も81社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る88製品は情報のみの掲載です。クラウド型の機能やメリットについては、クラウド型予約システムとは?メリットや機能、比較ポイントを解説をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、予約システムの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主な予約システム
まずは、ITトレンドに掲載されている予約システムを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の予約システムは医療機関向けの製品が89製品中21製品を占めます。資料請求できるのは施設運営向けのSpekanの1製品で、資料請求ランキングでも1位です。医療機関のほか、宿泊・旅行や美容サロン、飲食店など、業種ごとの製品が数多く並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている製品のうち主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Spekan | 株式会社Wakutsuku | できる(1位) | 施設運営向けに、予約受付から集金、顧客管理、清掃までを一元管理できる。 |
| ヨヤクル | 株式会社ヨヤクル | 情報のみ掲載 | 医院向けの診療予約システム。ネット・LINE・電話など多様な予約方法に対応。 |
| Lacoon | GMOヘルステック株式会社 | 情報のみ掲載 | 医療機関向けのLINE予約システム。予約や待ち状況の確認をLINEで行える。 |
| やくばと for Clinic | メドピア株式会社 | 情報のみ掲載 | クリニック向けの診療予約システム。電子カルテ連携で二重入力を防ぐ。 |
| ピスケスアポ | ピクオス株式会社 | 情報のみ掲載 | 歯科医院向けの予約管理システム。SMS配信やWEB予約、CTI連携に対応。 |
| DYNA IBE | バリューコマース株式会社 | 情報のみ掲載 | ホテルや旅館が自社サイトで直接予約を受け付けられる、多言語対応の予約システム。 |
| Check Inn | Check Inn 株式会社 | 情報のみ掲載 | 宿泊施設向けに、サイトコントローラー・PMS・自社予約を一体化。 |
| JTB BÓKUN | 株式会社 JTB | 情報のみ掲載 | 体験アクティビティ事業者向けに、複数の販売チャネルの予約・在庫を一元管理。 |
| RESERVA予約 | 株式会社コントロールテクノロジー | 情報のみ掲載 | 多様な業種・業態に対応し、無料プランや予約ページの作成機能を備える。 |
| Square予約 | Square株式会社 | 情報のみ掲載 | 予約サイトの開設やリマインダーの自動送信、Googleカレンダー同期に対応。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている予約システムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の予約システム市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている89製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.医療機関・宿泊・汎用型の3分野に製品が集まる
掲載89製品のうち、医療機関向けが21製品、宿泊・旅行・体験向けが19製品、業種を問わない汎用型が18製品です。美容サロン向けと飲食店向けもそれぞれ8製品あり、レンタカーや駐車場、スクールなどの製品も並びます。予約という共通の業務でも、業種ごとに専用の製品が数多く作られていることがうかがえます。
2.LINEでの予約受付や決済を掲げる製品が目立つ
製品ページでLINEとの連携やLINEでの予約受付を掲げる製品は15製品あり、そのうち9製品が医療機関向けです。LacoonやNest診療は、LINE上で予約からオンライン診療までを進められます。決済機能を掲げる製品も22製品あります。予約の受け付けから支払いまでを、まとめて担う製品が広がっていることがうかがえます。
3.資料請求できるのは1製品、レビューはまだない
ITトレンドから資料請求できるのは、施設運営向けのSpekanの1製品だけです。89製品とも製品ページにレビューはまだなく、導入後の評価を比べられる段階にはありません。提供企業81社のうち、リクルートは美容サロンや飲食店など業種別に3製品を掲載しています。
どれを選ぶべき?業種別のおすすめ
- ■診療や健診の予約を受け付けたい医療機関
- ヨヤクル / Lacoon / やくばと for Clinic
- ■宿泊施設や体験アクティビティの予約を、自社サイトなどで受け付けたい事業者
- DYNA IBE / Check Inn / JTB BÓKUN
- ■業種を問わず、ネット予約の受け付けを始めたい企業・施設
- Spekan / RESERVA予約 / Square予約
同じ予約システムでも、製品ごとに想定する業種や、予約とあわせて担う業務が大きく違います。自社の業種向けの製品があるか、決済や顧客管理まで任せたいかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●旅行予約サイトや駐車場シェアなど、事業者向けの予約システムとは性質の違うサービスも並ぶ
- ●医療機関向けや宿泊施設向けなど業種専用の製品が多く、自社の業種に対応しているかを確かめる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、自社の業種や予約の受け方、今使っている会計や顧客管理の仕組みとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う予約システムを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、予約システムの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、予約管理システムを無料から有料まで比較し、業種別の選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

