サイト内検索ツールとは
サイト内検索ツールとは、その名のとおりサイト内にあるコンテンツを検索するためのツールです。記事や商品のページを表示し、検索者が目的の情報にたどり着くのを支援します。また、検索キーワードや検索回数は運営者側が取得でき、それに基づいてサイトを改修するのにも役立ちます。
サイト内検索ツールには、無料で利用できる製品も少なくありません。しかし、無料製品では意図しない検索結果が表示されたり、広告が表示されたりして顧客満足度を損なう可能性があります。一方、有料サイト内検索ツールであれば運営者側で検索結果をある程度コントロールできます。本格的に運用したいのであれば、有料製品がおすすめです。
サイト内検索ツール12選を徹底比較!
業界やユーザー層に適したサイト内検索ツールを導入すれば、サイトの品質を大幅に向上させられます。機能や特徴を十分に比較し、最適な製品を選定しましょう。ここでは12種類のサイト内検索ツールを紹介します。
SyncSearch
株式会社SyncThoughtが提供している「SyncSearch」は、エンドユーザーの要望に応える膨大な機能群が特徴です。サジェストやドリルダウンといった検索支援機能から、アクセス解析やリンク切れ把握など、管理者向けの機能まで充実しています。コードを挿入するだけのJavaScript版・デザインの自由度の高いサーバ版・アプリにも使えるAPI版の3種類から、実装方式を選ぶことも可能です。
価格 |
初期費用は要問合せ、月額費用10,000円〜 |
無料トライアル |
あり |
提供形態 |
SaaS |
導入までの期間 |
最短3営業日 |
サイト内検索Let’s
株式会社ネコシステムが提供している「サイト内検索Let’s」は、可読性の高い検索結果画面や、スピーディーな検索結果表示により、ストレスフリーに扱える製品です。
大規模なサイトや公共機関への導入実績を豊富にもちます。単独のサイトに実装するだけでなく、複数サイトの情報を横断的に検索することもできます。
価格 |
要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
要問合せ |
probo
ビジネスサーチテクノロジ株式会社が提供している「probo」は、クラウド型でありながら柔軟なカスタマイズ性を誇るツールです。
Webページ内の検索に加え、PDFファイルなどを対象に検索できます。日本語・英語のみならず、中国語や韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語などに対応しています。
価格 |
初期費用500,000円〜、月額費用50,000円〜 |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
要問合せ |
Accela BizSearch ASP サイト内検索
アクセラテクノロジ株式会社が提供している「Accela BizSearch ASP サイト内検索」は、製造業や製薬業、金融系企業など幅広い業界での導入実績をもつ検索ツールです。
HTMLのほか、PDFやOfficeなどの文書ファイルを対象とした検索が可能です。ドリルダウンナビやスクリーンショット表示など、検索支援機能も充実しています。
価格 |
要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
要問合せ |
MARS FINDER
株式会社マーズフラッグが提供している「MARS FINDER」は、検索ログ機能が充実している製品です。世界中の企業や官庁に利用されています。
予測変換機能や揺らぎ防止機能など、検索支援機能も豊富です。21か国もの言語に対応しているうえ、標準対応していない言語にもカスタマイズで対応できます。
価格 |
要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
要問合せ |
ZETA SEARCH
ZETA株式会社が提供している「ZETA SEARCH」は、検索結果の並び替えや絞り込み機能を特徴とする製品です。高速処理とAIの自動最適化により、Webサイトの利便性を大幅に向上させます。ユーザーの層や、商材・サービスなどにあわせて検索を最適化可能です。経験豊富なエンジニアにより、手厚いサポートも提供されます。
価格 |
要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
要問合せ |
ファインドアイテム
株式会社ネコシステムが提供している「ファインドアイテム」は、ECサイト向けの検索ツールです。ユーザーの意図をくみ取り、関連キーワードや予測される商品名などを表示することで速やかに誘導します。ブランドやカテゴリ別に、検索結果を絞り込むことも可能です。行動解析機能も充実し、ユーザーが検索したキーワードに基づいてコンテンツや導線を改善できます。
価格 |
要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
要問合せ |
ユニサーチ
ユニバーサルナレッジ株式会社が提供している「ユニサーチ」は、ECサイト向けの検索ツールで、大手・中堅のECサイトに導入されてきた実績をもちます。アパレルやファッション、家電、アウトドア、食品など幅広い業界に対応しています。
AIの分析により、購入される可能性が高い商品を上位表示させることで、売上アップを狙えます。
価格 |
初期費用0円、月額費用は要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
仕様書作成から1〜2か月 |
NaviPlusサーチ
ナビプラス株式会社が提供している「NaviPlusサーチ」は、12年の歴史をもつ、高精度かつ多機能なサイト内検索ツールです。
N-gramと形態素解析を組みあわせることで、網羅性と高い精度を両立しています。サジェストやドリルダウン、ファセットカウントなど検索支援機能が豊富です。ユーザー1人ひとりの行動履歴や属性を踏まえ、パーソナライズを図ることもできます。
価格 |
初期費用300,000円、月額費用150,000円 |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
5~8週間程度 |
Advantage Search
株式会社アピリッツが提供している「Advantage Search」は、検索キーワードごとの流入数やカート投入数、CV率といったデータを、詳細に把握できる分析機能が特徴です。確度の高いユーザーに有効な販促機能も搭載し、関連コンテンツやおすすめ商品ページへ誘導することでCV率アップを狙えます。また、クラウド型でありながら柔軟性が高く、デザインや検索ロジックをカスタマイズできます。
価格 |
初期費用300,000円~、月額費用55,000円~ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
4~7週間程度 |
Yext Answers
株式会社Yextが提供している「Yext Answers」は、最先端のAIによる高い検索精度が特徴のツールです。企業HPからヘルプサイト、ECサイト、さらにはアプリまで幅広いメディアに実装できます。
自然言語を理解し、ユーザーの意図をくみ取った検索結果表示が可能です。単なるブルーリンクの羅列ではなく、ユーザーが求める情報をダイレクトに提示します。
価格 |
要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
要問合せ |
i-search
株式会社スカラコミュニケーションズが提供している「i-search」は、検索したページのサムネイル画像を表示することにより、快適な検索を実現します。
サムネイル画像をマウスオーバーすると拡大表示され、ページに遷移しなくても内容を確認可能です。管理機能も優れており、チューニングを図ることで管理者の意図したページを表示させられます。
価格 |
要問合せ |
無料トライアル |
なし |
提供形態 |
クラウド |
導入までの期間 |
2週間程度 |
サイト内検索ツールの選び方
製品ごとにそれぞれの特徴があるため、どこに着眼して選べばいいのか悩んでいませんか。サイト内検索ツールには、比較・選定時に留意すべき着眼点があります。3つのポイントを意識しながら検討してみましょう。
検索支援の種類は充実しているか
検索機能はツールによってさまざまです。例えば、あるサイト内検索ツールでは複数の言語を用いて検索できます。越境ECサイトのような、海外のユーザーをターゲットとしたサイトで活躍するでしょう。
また、別の製品は「もしかして検索」機能や、「表記ゆれ吸収」機能に優れています。打ち間違い・記憶違いがあっても正しい情報にたどり着けるため、似通った商品名が多いネットショップで役立つかもしれません。どのような機能が適切かは、自社が運営しているサイトの特徴によります。ユーザーの目線に立ち、役立つ機能をもった製品を選定しましょう。
検索精度と表示速度は最適か
検索エンジンを利用する際、なかなか目的の情報にたどり着けず、苛立ちを感じたことはありませんか。ページの表示速度や、検索意図と表示コンテンツの適合度が低いと、検索ツールの利便性は大幅に損なわれます。ほんの1秒の遅れが、貴重な顧客を逃すリスクにもつながりかねません。
損失を最小化するために、サイト内検索ツールの比較時には検索精度・検索速度に注意しましょう。ユーザー目線に立って体感するために、製品HPの導入事例ページから導入サイトにアクセスし、実際に検索してみることをおすすめします。特に、サイト内検索ツールを導入したい自社サイトと、業種や規模が似たサイトで試すとよいでしょう。
分析機能は使いやすいか
サイト内検索ツールは、単にユーザーにとっての利便性を向上させるものではありません。ユーザーの検索履歴を分析し、自社のサイトに適切な改修を施すことで、サイトの品質を高められます。
したがって、分析機能が充実しているかどうかも重要な比較要素といえます。
ただし、分析は高度な作業です。管理画面の操作性が低ければ、データからインサイトを取得するのも難しくなり、PDCAサイクルが鈍足化します。反対に、洗練されたUIであれば速やかにユーザーの意図をくみ取り、改修のサイクルを高速化することが可能です。無料トライアル期間などを活用し、管理画面の使いやすさを確認しましょう。
サイト内検索ツールのメリット
サイト内検索ツールのメリットは、ユーザーが快適に検索できることだけだと思っていませんか。実はユーザーだけでなく、管理者にとっても便利な特徴が備わっています。メリットを最大限に活かし、サイト運営の質を高めましょう。
情報を検索しやすくなりCVR・離脱率の改善につながる
CVRを高めるには、ユーザーが速やかに目的の情報へたどり着けるようでなければなりません。せっかくユーザーが求めるコンテンツがサイト内に存在していても、見つからなければ存在しないのと同じです。サイト内検索ツールがあれば、ユーザーは検索キーワードを入力するだけで目的の情報にたどり着けます。特にECサイトでは、快適に検索できるかどうかがCVRを大幅に左右するでしょう。
ユーザー行動を把握・分析できるので施策の改善に役立つ
ビジネスにおいて、ユーザーニーズの把握は成否を左右する分水嶺となります。どれほど良質な商品・サービスも、需要がなければ無意味です。
サイト内検索ツールを設置し、検索履歴を取得すれば、ユーザーニーズを把握できます。検索されたキーワードに対する適切な情報がサイト内になければ、追加することでニーズに応えられるようになります。
また、データの蓄積はマーケティング施策の見直しや、新商品・サービスの開発にも役立つかもしれません。
Webサイトを管理する手間を軽減できる
Webサイトは、規模が大きくなると管理が大変になります。古い情報を更新したり、すでに終了したキャンペーン情報を削除したりする必要がありますが、該当のページを探すだけでも一苦労です。
だからといって、放置していればユーザーの信頼を損なう可能性があります。
そこで、サイト内検索ツールを活用すれば、改善すべきページをすぐに見つけられます。日付順に並び変える機能などが充実したサイト内検索ツールなら、なお便利でしょう。
サイト内検索ツールのデメリット
どれほど優れたシステムも、導入には一定の負担が伴います。負担がメリットを上回ることがないよう、事前に把握しておくことが大切です。導入の可否を含め、慎重に判断しましょう。
サーバに負担がかかる
サイト内検索ツールはサーバに負荷をかけます。サイト内の膨大な情報から、目的のものを探し出すのはコンピューターにとって負担の大きい作業です。
サーバへの負荷が増えると、ページの表示速度が遅くなります。いわゆる「ページが重い」状態となり、ユーザビリティを大きく損ないます。
特に、さまざまな商品ページへ何度も遷移するECサイトでは、表示速度の遅さに苛立つユーザーは多いでしょう。結果として検索エンジンからの評価も下がり、表示順位も低下しかねません。
したがって、サイト内検索ツールを比較・選定する際は、サーバへの負荷も考慮する必要があります。表示速度への悪影響が小さいものを選びましょう。
コストがかかる
サイト内検索ツールには、無料製品と有料製品があります。無料製品は手軽に導入できる反面、機能の少なさや広告表示がデメリットとなりがちです。本格的に運用したいのであれば、機能数や検索精度に優れた有料製品がよいでしょう。
しかし、当然ながら有料製品の利用には費用がかかります。機能や検索精度、さらにはベンダーからのサポートによってもコストは変動します。質と価格はトレードオフの関係にあるため、自社に必要な質を見極め、無駄のない製品を導入しましょう。
サイト内検索ツールを比較して自社に最適なツールの導入を!
サイト内検索ツールを導入すれば、ユーザビリティが向上すると同時に、ニーズの把握やサイト管理の負担軽減にも役立ちます。比較・選定時には以下の点に留意しましょう。
- 検索支援機能は充実しているか
- 検索精度・速度は優れているか
- 分析機能・管理画面は使いやすいか
いずれの特徴も、一度使って確認するのが確実です。無料トライアルが提供されていれば積極的に活用し、最適な製品を見極めましょう。