セキュリティ研修の市場規模は?
日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、国内の情報セキュリティサービス市場のうち「リテラシー教育」の規模を推計しています。JNSAによると、国内のリテラシー教育の市場は2023年度に468億9,700万円(推定実績)で、前年度比20.2%増でした。2024年度は539億3,200万円(見込)、2025年度は620億2,200万円(予測)と、いずれも15.0%増が見込まれています。JNSAは、DX推進などで誰にでも必要な教育となり、堅調に伸びると推測しています。
出典:特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)「2024年度 国内情報セキュリティ市場調査報告書」(2025年7月7日)
ITトレンドにはセキュリティ研修として3製品が掲載され、提供企業も3社です。ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、セキュリティ研修の動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP3】いま注目されるセキュリティ研修
まずは、資料請求ランキングから人気のサービスを紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のセキュリティ研修はAIを活用した実践型の訓練を行う「AironWorks」が資料請求ランキング1位です。2位はeラーニングと集合研修を組み合わせるソースポッドクラウド、3位は詐欺への対応力を育てるサギトレでした。3製品とも、講義で知識を学ぶだけでなく、攻撃を模した訓練を取り入れている点が特徴です。
次の図は、2026年10月19日更新の資料請求ランキングTOP3です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 教育・訓練の形式 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | AironWorks | 実践型の訓練・教育、メール防御 | AIを活用し、メール・SNS・SMSなどさまざまな攻撃を想定した訓練を自動化。 |
| 2位 | ソースポッドクラウド | eラーニング・集合研修、標的型攻撃メール訓練 | 最新のインシデント事例から学ぶ毎月5分の教材と、訓練結果に応じた教育を配信。 |
| 3位 | サギトレ | 動画教育、メール・SMS訓練 | AIが訓練結果を分析し、一人ひとりに合わせた内容・頻度で詐欺への対応力を育成。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」と「教育・訓練の形式」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。提供形態と参考価格は、製品一覧に掲載がありません。
※セキュリティ研修のカテゴリには、集計できるレビューがまだありません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているセキュリティ研修は、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のセキュリティ研修市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている3製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.座学だけでなく、攻撃を模した訓練が中心に
製品ページの紹介を見ると、3製品すべてがメールなどを使った訓練を掲げています。ソースポッドクラウドは標的型攻撃メール訓練と連携し、AironWorksとサギトレはSMSを使った訓練にも対応します。知識を学ぶだけでなく、実際の攻撃に近い体験で備える形が中心になっていることがうかがえます。
2.AIで訓練を一人ひとりに最適化し、担当者の手間を減らす
3製品のうち2製品が、製品ページでAIの活用を掲げています。サギトレはAIが一人ひとりの訓練結果を分析し、内容や頻度を自動で調整します。AironWorksも、AIと自動化でセキュリティ担当者の業務負担を減らすとしています。全社員への訓練を続けるための運用の手間を、AIで減らす流れがうかがえます。
3.教育・訓練・報告を、サイクルで続ける
3製品とも、1回の研修で終わらせず継続して学ぶ仕組みを打ち出しています。ソースポッドクラウドは毎月1回5分の「最新事例」教材を配信し、サギトレは教育・訓練・報告・レポートを一連のサイクルで実施します。AironWorksは訓練のデータを一元管理し、自動で集計・可視化できます。手口の変化に応じて、教育を更新し続けたい関心がうかがえます。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■メールやSNS、SMSなど、さまざまな攻撃を想定した実践的な訓練をしたい企業
- AironWorks
- ■eラーニングと集合研修で、基礎から最新の事例まで学ばせたい企業
- ソースポッドクラウド
- ■メールやSMSを使った詐欺に、だまされない力を社員に身につけさせたい企業
- サギトレ
同じランキング上位でも、研修の形式や重点によって合う製品は変わります。この分野では訓練を軸にする製品とeラーニングを軸にする製品があるため、知識の習得と攻撃への対応力のどちらを優先するかを先に決めると、候補を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●提供形態と参考価格は製品一覧に掲載がなく、費用は見積もりで比べる必要がある
- ●このカテゴリには集計できるレビューがまだなく、教材や訓練の内容は資料やデモで確かめる必要がある
ランキングは、いま候補に挙がりやすいサービスを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、受講する社員の人数や範囲、訓練の頻度、結果の報告の仕方に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うセキュリティ研修を比較検討しよう
この記事では、ITトレンドの掲載状況と資料請求ランキングから、セキュリティ研修の市場の様子と人気のサービスを紹介しました。気になるサービスは資料請求して一覧で比較し、自社の教育の目的に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、セキュリティ研修のサービスを、選び方とあわせて比較して紹介しています。あわせてご覧ください。

