セキュリティ研修とは
セキュリティ研修とは、社員の情報セキュリティに対する意識を向上させる目的で行われる研修です。すべての社員が十分なセキュリティリテラシーを習得できるよう、さまざまなアプローチで学習が進められます。
現代において、「情報」がきわめて重要な意味をもつことは広く知られています。十分なセキュリティ対策を施すことは、企業にとって非常に大切な取り組みだといえるでしょう。不十分な対策のなかで、情報漏えいトラブルが発生した場合、企業としての信頼性は損なわれてしまいます。企業のセキュリティにおいて、「専用の対策ツールを導入しておけば十分」と考えるのは大きな誤りです。セキュリティ対策ツールだけを導入しても、使用する社員の意識が低ければ十分な性能は発揮できないでしょう。
情報セキュリティ対策を万全に実施するためには、適切なツールの導入とともに、社員に対するセキュリティ研修を両輪で進めていきましょう。セキュリティ対策にも、集合研修やeラーニングなどさまざまなスタイルがあるため、自社に合った形式で取り入れてみてください。
セキュリティ研修で学べる内容とは
- ■個人情報の取り扱い
- ■情報セキュリティポリシー
- ■SNS利用のルールやリスク
- ■サイバー攻撃の実例や対応策
- ■情報や端末管理の重要性
情報セキュリティを学ぶうえで、個人情報の適切な取り扱い方の学習は必須です。研修では、個人情報保護法の内容はもちろん、違反時の罰則や企業に与える損害など多方面から学習可能です。どういった場合に法律違反と判断されるのか、具体例から学べれば、その後の仕事にも生かしやすいでしょう。
また社員の多くがSNSに親しみ、企業としても公式アカウントを運用するケースが増えています。SNSにおけるトラブルを引き起こさないためには、利用時のルールを明確にしておくことも重要です。研修でルールやリスクを学んでおけば、企業の信頼性を損なうトラブルも回避できるでしょう。
セキュリティ研修には多くの種類があり、実際に学べる内容はサービスごとに異なります。どういった研修内容を希望するのかを明らかにしたうえで、さまざまなセキュリティ研修の情報を比較検討してみてください。
セキュリティ研修を導入するメリット
企業が情報セキュリティリスクを回避するため、社員向けの研修は非常に重要な役割を担っています。具体的な導入メリットは以下のとおりです。
- ■社員のセキュリティ意識を高められる
- ■個人情報のトラブルを未然に防げる
- ■被害に遭うリスクを低減できる
社員のセキュリティ意識を高められる
情報セキュリティに関するトラブルは、ニュースなどでも数多く報告されています。どこか他人事のように捉え、「自分には関係ない」と思っている社員も少なくありません。情報セキュリティに関する専門的な研修の実施によって、こうした状況を変えられる可能性があります。
ビジネスを行ううえで、誰もがセキュリティリスクを抱えています。だからこそ、当事者意識をもって対応することが大切です。研修を通じて危険性や対応策についてより具体的に学べれば、リスク回避策を取りやすくなり、より積極的な行動につながるでしょう。社内全体でのセキュリティ意識の向上によって、トラブルの芽を早期発見できる可能性もアップします。
個人情報のトラブルを未然に防げる
セキュリティ研修では、SNSの使い方や個人情報の取り扱い方法を学べます。それによって、深刻な事態に陥りやすいトラブルの発生を予防できるでしょう。
特に新入社員は、学生時代と同じ感覚でSNSを扱いがちです。個人にとってはごく日常的な、何気ない投稿であったとしても、会社に対して損害を与えてしまう恐れもあります。トラブル発生前に、どういった投稿が問題になるのか、具体例を伝えられるのが研修のメリットです。新入社員教育の一環としても導入するのも有効です。
被害に遭うリスクを低減できる
企業にとって、情報セキュリティリスクは多岐にわたります。セキュリティ対策ツールを導入しても、すべての攻撃を防げるわけではありません。フィッシング詐欺などは、利用者本人が手口や対策に関する知識を身につけ、回避することが重要です。
セキュリティ研修では、具体的な詐欺の手口について学べます。「もしかしたら…」と疑う姿勢を身につけられる点も、非常に大きなメリットといえます。
セキュリティ研修の選び方
セキュリティ研修は、どれを選んでも同じというわけではありません。研修の効果を最大限に高めるためには、自社に合ったサービスを選択することが大切です。「多くのセキュリティ研修からどれを選べばよいのかわからない…」と悩んだら、以下で紹介する3つのポイントに注目してみてください。
研修で学べる内容
情報セキュリティ研修を導入する際には、以下2つのポイントについての確認が必須です。
- ■実際にどのような内容を学べるのか
- ■どういった社員を対象としているのか
なぜなら、社員の属性によって必要な研修内容は異なるためです。自社に合った内容かどうか、各研修の内容を比較検討してみてください。より実践的なトレーニングを希望している場合は、特に注意が必要です。基礎的な内容に特化した研修を選んでも、望む成果は得られません。各研修の資料請求をして、具体的な内容についてもぜひ確認してみてください。
研修の実施方法
セキュリティ研修の実施形式には、以下の4つの種類があります。自社のニーズに合った形式を選択しましょう。
- ■対面形式
- 講師と社員が対面した状態で研修を進めていきます。より密な情報交換ができるほか、グループでのワークや討論など、より発展的なセミナーも実施可能です。
- ■オンライン形式
- 離れた人でも研修を受講しやすいのがメリットです。移動の手間もなく、また「会場の確保」や「スケジュール調整」といった手間も最小限に抑えられます。
- ■eラーニング形式
- ビデオなどの学習教材を、オンライン上でいつでも受講できる形式です。社員に必要なタイミングで受講を促せるというメリットがあります。
- ■ブレンディッドラーニング
- eラーニングと対面を組み合わせた形式のことです。
それぞれのメリットを活かして実施することで、より高度な学びへとつなげられるでしょう。
サービスを利用するための費用
セキュリティ研修を実施する際に、デメリットになりやすいのが費用です。会社に講師を呼び、対面形式で研修を実施する場合、半日で5万円~10万円程度かかります。なお、あくまでも基礎的な研修内容の場合であり、高度な内容を求めるなら、さらに高額な費用が必要です。オンライン上の教材を使って学ぶeラーニングなら、費用面での負担は少なくなるでしょう。
費用面で比較すると、「できるだけ安いサービスを選びたい」と思うのも当然のことです。しかし、本当に学びたい内容を学べないのであれば、意味がありません。それぞれのサービスについてしっかりと情報収集し、内容と価格のバランスを考慮してください。
おすすめのセキュリティ研修
セキュリティ研修をどう選べばよいのか悩んだときには、実際に資料を請求してみるのもよいでしょう。以下はおすすめのセキュリティ研修サービスです。
《learningBOX》のPOINT
- 10人までなら無料!100人でも33,000円/年の高コスパ
- 13種類の出題形式でバラエティ豊かなテストを作成可能!
- 1,000社・20,000人以上に使われるeラーニング!
製品・サービスのPOINT
- 業務にそのまま落とし込める再現性の高い研修が可能!
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《セキュリティ 集合研修》のPOINT
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製品・サービスのPOINT
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セキュリティ研修の特徴を知り自社に適したサービスを選ぼう
企業にとって、「情報」が武器にも弱点にもなり得る時代です。適切に扱うためのスキルを学ぶことは、企業の信頼性を損なわないためにも重要だといえるでしょう。
セキュリティ研修では、セキュリティリテラシー習得のための知識や技術を学べます。ただし、セキュリティ研修の種類は増えており、具体的な研修内容はそれぞれで異なります。自社に適したサービスを選ぶためにも、まずは資料請求をしてみてください。