ハンズフリー入退管理システムとは
入退室管理には、ICカードや生体認証など、さまざまなデバイスがありますが、これらのシステムは必ずICカードリーダ、また生体認証装置にかざす操作が必要となるため、スムーズな入退室管理ができないのが現状です。
本製品は、セミアクティブ型RFID(Radio Frequency IDentifier:無線個体識別)タグを開発し、独自のバーチャルゲート技術を利用して、タグをポケットや鞄に携帯するだけで、認証装置にかざす操作もなく、ハンズフリーでの入退室管理を実現しました。さらに、複数人同時認証機能によって複数人でもスムーズな入退管理を実現できるシステムです。
また、大規模な入退管理システムの導入の前に、使い勝手を確認したり、導入効果を把握したりするために、本システムを適用することをお勧めします。 本システムを導入後、データを一元管理するサーバを配置してスケールアップすることもできます。
ハンズフリー入退管理システムでできること
1.高精度認証
・三軸アンテナを搭載し、高い受信安定性を実現した独自ICタグと設置場所に応じたアンテナの配置によって確実な認証を実現
2.通過方向検知
・出入口の内側と外側で認証することで、通過方向を判別
・入場と退場を確実に区別することで、精度の高い入退場管理や在室者管理を実現
3.高速同時認証
・ドアが開いたタイミングで複数の人が同時に重なって入場しても、すべての入(退)場を検知(*)
・これによって、共連れによる履歴の取り損ねを防止
*コントローラ1台当たり、最大10個のタグを同時検知します。
4.不携帯者・共連れ検知
・ドアが開いたタイミングで、入場しようとするタグ不携帯者を検知
・検知時には、アラーム発報(警備室への連絡)や監視カメラと連動してセキュリティを強化
5.ハンズフリー
・ICタグを所持してゲートを通行するだけで、個人を確実に認証
・荷物で手が塞がっていても、ハンズフリーでスムーズな入退場が可能
6.携帯しやすい小型タグ
・当社独自の高速、高精度のRFIDタグ
・小型軽量で、鞄やポケットに入れたままで認証
・電池は市販のボタン電池(CR2032)を使用
7.バーチャルゲート
・廊下や扉がないところでも、仮想のゲートを設けて、入退場の管理が可能
このようなお客さまに
● 個人情報保護法などの関連で、入退室履歴を確実にとりたい。
● 体に障がいのある方向けに、自動ドアと合わせて認証操作をなくして安全性に配慮したい。
● 自動ドアと合わせて、完全に非接触にすることで、手指の衛生面を確保したい。
● 両手に荷物を持った状態でもスムーズに認証し、セキュリティ性と合わせて利便性を持たせたい。
● ICカードシステムでは共連れ入場があり、セキュリティが確保できない。
● 通勤時などICカードリーダでは長蛇の列になっているため、もっとスピーディーな入退室管理を実現したい。
● 既設システムからの更新を考えているが従来のICカードと違うセキュリティシステムを導入して、企業ブランドのイメージを向上させたい。
● 高級なエントランスなどの意匠を損ねることなく、厳密なセキュリティシステムを導入したい。
● 入退室管理だけでなく、作業員の所在把握、動線管理の目的で、動態管理システムとして導入したい。
● 自立走行する自動搬送車やロボットに簡易的に認証機能を持たせて、セキュリティゲートや扉を通過させたい。