メールリレーサービスの市場規模は?
メールリレーサービスは、システムから送るメールを専用の配信基盤で中継し、確実に届けるためのサービスです。メールリレーサービスに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。メールの安全な送受信を支える近い分野では、JNSAの調査によると、国内のメール・セキュリティ対策製品の市場は2023年度の推定実績で620億800万円でした。前年度比10.6%増で、2025年度は709億9,300万円と予測されていますが、メールリレーサービスそのものの数字ではありません。
出典:JNSA「2024年度 国内情報セキュリティ市場調査報告書」(2025年7月7日)
ITトレンドには、メールリレーサービスとして3製品が掲載され、提供企業も3社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る2製品は情報のみの掲載です。仕組みや向いている企業については、メールリレーサービスとは?仕組み・向いている企業・選び方をわかりやすく解説をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、メールリレーサービスの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なメールリレーサービス
まずは、ITトレンドに掲載されているメールリレーサービスを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のメールリレーサービスは配信基盤をサービスとして提供する製品が3製品中2製品を占めます。資料請求ランキングに入るのは、国内データセンターの配信基盤でメールを送るベアメールです。配信基盤を借りて使うサービスのほか、自社の配信基盤として導入する配信エンジンも並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている3製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| ベアメール | 株式会社リンク | できる(1位) | 国内データセンターの配信基盤で、システムメールやメルマガを高速・安定して配信するSaaS。 |
| Postmark | ActiveCampaign, LLC | 情報のみ掲載 | SMTPやAPIで、システム通知などのトランザクションメールを送れるクラウド型サービス。 |
| SENDMAGIC | センドマジック株式会社 | 情報のみ掲載 | 送信先サーバーの負荷を見ながら最適な速度で配信するメール配信エンジン(MTA)。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているメールリレーサービスは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のメールリレーサービス市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている3製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.配信基盤を借りるサービスと、自社で持つ配信エンジン
掲載3製品のうち2製品は、メールの配信基盤をサービスとして提供する製品です。ベアメールとPostmarkは、自社のシステムからメールを送る際の中継先として使えます。一方、SENDMAGICはメール配信エンジン(MTA)で、クラウド型とオンプレミス型から提供形態を選べます。
2.届く確実さと配信の速さを掲げる製品
ベアメールは迷惑メール判定を防ぐ高い到達率を掲げ、SENDMAGICは送信先サーバーの状態を見ながら配信速度を調整します。3製品とも、システム通知など、システムから自動で送るメールの配信を想定しています。メールが届かない、遅れるといった課題への対応が、製品を比べる軸になっています。
3.資料請求できるのは1製品、掲載はまだ少ない
ITトレンドから資料請求できるのは、ベアメールだけです。SENDMAGICとPostmarkは情報のみの掲載で、製品ページ以外の情報は各社に問い合わせる必要があります。掲載が3製品と少ないため、メール配信システムなど近いカテゴリの製品もあわせて見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■システムからのメールを、国内の配信基盤で確実に届けたい企業
- ベアメール
- ■アプリからAPIでトランザクションメールを送りたい企業
- Postmark
- ■大量のメールを自社の配信基盤から送りたい企業
- SENDMAGIC
同じメールリレーサービスでも、配信基盤を借りるか、自社で配信エンジンを持つかで運用の形が変わります。送るメールの量と種類、配信基盤をどこに置くかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●掲載は3製品と少なく、メール配信システムなど近いカテゴリにも候補がある
- ●配信基盤を提供するサービスと、自社で運用する配信エンジンでは、必要な社内の体制が違う
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、送信するメールの量や到達率の確認方法、今のシステムとの接続方法に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うメールリレーサービスを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、メールリレーサービスの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社のシステムに合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、メールリレーサービスを比較し、選び方やメリットも紹介しています。あわせてご覧ください。

