ロードバランサが担う主な役割とは
ロードバランサの主な役割は、Webサイトやシステムへのアクセスを複数のサーバに振り分け、特定のサーバに処理が集中するのを防ぐことです。
ただし、単にアクセスを均等に分散するだけではありません。配下にあるサーバの稼働状況を監視し、障害が発生したサーバを振り分け先から外したり、アクセス内容に応じて接続先を変更したりする機能も備えています。これらの機能により、システムの安定稼働やサービス停止リスクの軽減を支援します。
ロードバランサの6つの基本機能
ロードバランサには、アクセスの振り分けだけでなく、サーバの監視や通信処理を支援するさまざまな機能があります。ここでは、代表的な6つの機能を紹介します。
Webサーバの死活監視
ロードバランサの基本機能の第1番目としては、Webサーバの死活監視ができることです。ロードバランサの配下にあるWebサーバが、正常に稼働しているかをヘルスチェックという方法で常にチェックしており、異常があると判断したWebサーバに対してアクセスを割り振ることをしないで、別の正常なサーバに割り振ります。
この機能により、特定のWebサーバに障害が発生しても、アクセスは正常に稼働しているWebサーバで処理をすることができるので、サービスは停止しません。
アプリケーションのチェック
Webサーバのネットワーク接続やサーバ自体の死活監視だけでなく、サービスとして稼働しているアプリケーションのダウンもチェックすることができます。
この機能を合わせて使用することで、予期しないアプリケーションエラーなどの障害を回避し、サービスを停止することがないようにすることができます。
サーバメンテナンスの際のトラフィック切り離し
WebサーバのOSのアップデートやセキュリティの脆弱性対応、またサービス自体のアプリケーションの不具合、アプリケーションの機能アップなど、サーバメンテナンスを実施する際、1台1台順番にロードバランサから切り離し、アクセスを遮断することができます。
この機能により、サービスを停止することなく、メンテナンスが可能になるわけです。
ロードバランサ自体の冗長化
ロードバランサ配下のWebサーバの死活監視などで、サーバの切り替えが可能ですが、ロードバランサがダウンした場合、サービスを停止することになってしまいます。
その様なトラブルを回避するために、ロードバランサ自体の冗長化もすることができます。一般的には2台のロードバランサを利用して、冗長化構成を組みます。
SSLオフロード
サービスによっては、データを暗号化して送受信するSSL/TLSを利用する場合があります。
そのような場合、サーバ1台につき、1つのSSL証明書発行・設定、及びコストが発生してしまいます。ロードバランサでは、このSSLを一つで設定できるため、設定の手間やコストを軽減できます。
URLスイッチ
単にWebアクセスの負荷を分散させるだけの「DNSラウンドロビン」という方法があります。その方法とは別に、URIの内容毎にリクエストを特定のサーバに割り振る事ができます。
この機能を利用することにより、開発部門、運用部門といった担当部署で管理するコンテンツやサービスに割り振り、担当部署の独自性を高めたサイト運用ができるようになります。
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ロードバランサの代表的な負荷分散方式
ロードバランサは、設定されたルールに沿ってアクセスを各サーバへ振り分けます。代表的な負荷分散方式は以下のとおりです。
| 負荷分散方式 | 機能・特徴 |
|---|---|
| ラウンドロビン | 複数のサーバへ順番にアクセスを振り分ける |
| 重み付けラウンドロビン | サーバの処理能力に応じて、アクセスを振り分ける割合を変更する |
| 最小接続数 | 接続数がもっとも少ないサーバへ優先的に振り分ける |
| 最短応答時間 | 応答速度や負荷状況をもとに、処理余力のあるサーバへ振り分ける |
| 送信元IPアドレス | 利用者のIPアドレスをもとに、同じサーバへ継続して振り分ける |
各サーバの性能が同程度であればラウンドロビン、性能に差がある場合は重み付けラウンドロビンなど、サーバ構成やアクセスの特性に応じて方式を使い分けます。
安定した運用のために必要なロードバランサ
ロードバランサの6つの基本機能について、ご紹介しました。ご紹介の通り、サービスを停止させなくしている要となっています。サービスを停止させず、お客様に迷惑をかけないサービスを目指すためにも、是非この機会にロードバランサの導入をご検討されてはいかがでしょうか。



