ログ監視ツールの市場規模は?
ログ監視ツールと同じくPCの操作の監視を支える分野では、調査会社のITRが画面操作監視の市場規模を発表しています。同社によると、国内の画面操作監視市場は2023年度に19億4,000万円で、前年度比19.0%増でした。2024年度は22億4,000万円、2028年度には27億8,000万円に達すると予測されています。PCの画面を記録する製品の市場で、ログ監視ツールそのものの数字ではありません。
一方、ITトレンドに掲載されているログ監視ツールは3製品で、提供企業も3社です。ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、ログ監視ツールの動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP3】いま注目されるログ監視ツール
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のログ監視ツールはPCの操作ログを監視する「Watchy」が資料請求ランキング1位です。2位はPCやスマートフォンを一元管理するMaLionCloud、3位はセキュリティログを分析するIIJ C-SOCサービスでした。社内のPCを監視するツールと、専門家が分析・対応するサービスが、同じ候補の中で比べられている点が特徴です。
次の図は、2026年10月19日更新の資料請求ランキングTOP3です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | Watchy(ウォッチー) | クラウド・SaaS/6,100円〜 | 必要な機能を選んで、ファイル操作やUSBの利用などのログから内部の情報漏えいを防ぐ。 |
| 2位 | MaLionCloud | クラウド・SaaS/6,000円〜 | PCやスマートフォンを一元管理し、在宅勤務や多拠点の利用状況も把握できるツール。 |
| 3位 | IIJ C-SOCサービス | サービス/別途お問い合わせ | セキュリティログを分析し、24時間365日インシデント対応を行うSOCサービス。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※ログ監視ツールのカテゴリのレビューは5件(Watchy 4件、MaLionCloud 1件)のため、この記事ではレビュー件数のシェアを扱っていません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているログ監視ツールは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のログ監視ツール市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている3製品の製品ページと、資料請求ランキングの推移から、市場の傾向を整理します。
1.PCを監視する2製品が、2024年から上位に並ぶ
過去の資料請求ランキングを見ると、2024年間ではWatchyが1位、MaLionCloudが2位でした。2025年上半期はMaLionCloudが1位で、いまの週間ランキングでも2製品が1・2位に並んでいます。社内のPCのログや利用状況を監視するツールが、比較の候補として定着していることがうかがえます。
2.自社で使うツールと、運用を任せるサービスに分かれる
提供形態を見ると、WatchyとMaLionCloudはクラウド、IIJ C-SOCサービスはサービスです。前の2製品は管理者がPCの操作や利用状況を確かめるツールで、参考価格は6,100円〜と6,000円〜でした。IIJ C-SOCサービスは専任のセキュリティアナリストが分析・対応を行い、価格は「別途お問い合わせ」です。自社で監視するか、専門家に運用を任せるかで、選ぶ製品が分かれます。
3.情報漏えい対策とIT資産管理をあわせて掲げる
製品ページの紹介を見ると、WatchyとMaLionCloudはどちらもIT資産管理まで扱えることを掲げています。Watchyはファイル操作やUSBのログから内部の情報漏えいを防ぎ、MaLionCloudは労働状況の見える化にも対応します。ログの監視だけでなく、PCの管理をまとめて行える製品に関心が集まっていることがうかがえます。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■内部からの情報漏えいを、手軽に始められるログ監視で防ぎたい企業
- Watchy(ウォッチー)
- ■PCやスマホのIT資産管理と、働き方の見える化もあわせて行いたい企業
- MaLionCloud
- ■セキュリティログの分析やインシデント対応を、専門家に任せたい企業
- IIJ C-SOCサービス
同じランキング上位でも、製品が担う役割はそれぞれ違います。この分野ではツールとサービスが同じ候補に並ぶため、監視や対応を自社で行うか、外部に任せるかを先に決めると、比べる製品を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●レビューは5件と少なく、使い心地は資料やデモで確かめる必要がある
- ●PCの操作ログを見るツールとSOCサービスでは、監視する対象と役割が違う
ランキングは、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、監視したいログの種類や対象の端末、社内の運用体制に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うログ監視ツールを比較検討しよう
この記事では、関連する市場の調査とITトレンドの資料請求ランキングから、ログ監視ツールの市場の様子と人気の製品を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の監視の目的に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、ログ監視ツールを、ランキングや目的別のおすすめとともに比較しています。あわせてご覧ください。

