TPiCS-Xの導入事例【明神水産 株式会社 様】
一本釣り鰹と繊細な加工が自慢 利益重視の計画生産を目指す
- 業種
- 食料品製造業
- 事業内容
- ・食料品製造(鰹のたたき) ・鰹の一本釣り ・居酒屋経営
- 導入前の課題
- 導入後の結果
- 自前で精度の高い見通しが立てられた
株式会社 ティーピクス研究所のTPiCS-Xについて詳しく知りたい方はこちら
商品の個別原価の正確な把握」 と、「未来需要を先読みできる計画管理の環境をつくること」
生産管理システムの導入に動いたのは2020年9月のことだ。明神氏らが進言するまでもなく、代表取締役経営企画本部長の森下幸次氏から「商品の個別原価の正確な把握」と、「未来需要を先読みできる計画管理の環境をつくること」を目的としたシステム導入案が示されたのである。当初、TPiCSのほか他社のパッケージソフトも候補として挙がったが、製造工程に適した機能や未来を見通せる機能、それらを含めたコストパフォーマンスの良さなどからTPiCS4.1を選定した。 導入が決まるとプロジェクトチームを結成。さらに運用担当者を決め、2021年の年明けから稼働に向けての準備をスタートさせた。メンバーは製造経験はあるものの、全員が生産管理システムについては無知の状況だった。作業の実績入力を担当した製造部係長の田上雄祐氏は当時の状況について、「講師の方に来ていただき説明を受けましたが、誰もがピンと来ない様子で、私自身も機能を覚えるだけで精一杯でした」と話す。 TPiCSを運用するには、基本構成や商品・資材アイテムのマスター整備が必須となる。しかし、「自社のアイテム数すら把握できておらず、道のりは長いという感じがしたものです」(田上氏)。 実際に、一度にすべてのマスター登録を行うのは困難と判断し、500アイテム(現在は2100アイテム)を登録した時点で同年3月の仮稼働を迎えた。それでも、ひと通りの準備ができた頃には、選抜された担当者たちの意識はかなり上向いた。
製造部係長の田上 雄祐氏
自前で精度の高い見通しが立てられた
実績や在庫管理が確実に実行でき、原価管理もある程度は実績ベースで行えるようになった
TPiCSの画面
TPiCSを入れてからは製造だけでなく、営業部門でもデータの重要性が認識され、情報の精度が良くなった。その結果、実績や在庫管理が確実に実行でき、原価管理もある程度は実績ベースで行えるようになった。「TPiCSを入れて一番良かったのは、社員のデータに関する意識の高まり」と専任者らは異口同音にいう。 そして次に目指すのは、実績だけの管理から未来が見える計画管理へとステップアップすることだ。同社商品の繁忙期は、5月から7月上旬である。鰹は11月から2月までは漁ができないので、1年のスパンで見ると前年の9月くらいから翌年の5~7月を目指して在庫を構える(つくりだめ)ことが必要となる。その際、一番のネックは顧客ごとに注文がマチマチの外装包装工程である。焼きと包装を同時に行うのは不可能なので、「つくれる状態をつくる」ことを目指している。 一方、システム運営のほうもレベルアップが必要だ。「例えば現在、月1回の所要量計算を週次にすることも検討しています。計画というのは必ずズレが生じるものなので、スパンが短いほど対応がしやすいからです。TPiCS研究所さんからもいわれていますが、長期的な視野に立つ一方、スパンを少しずつ縮めながらグルグル回していくことも大事だと思っています」(明神氏)。売上優先から利益重視の業務運営へ。同社にとって、いまやTPiCSは不可欠のツールになりつつある。
TPiCS-X
変化する市場に対応するために、個別生産や繰返生産に特化した最新の生産管理システムです。製品の多様化に対応し、工場のスムーズな生産を実現します。
株式会社 ティーピクス研究所
株式会社 ティーピクス研究所のTPiCS-Xについて詳しく知りたい方はこちら


