TPiCS-Xの導入事例【株式会社キョウデンプレシジョン 様】
ワンストップソリューションの実現へ TPiCSで攻めの生産管理
- 業種
- 電気機械器具製造業
- 従業員規模
- 324人
- 事業内容
- プリント基板実装、メカ部品、メカユニット及びその他のユニット組立・製造
- 導入前の課題
- 使うだけの生産管理 事業ごとに三者三様の状況を打開したい
- 導入後の結果
- 分散・集中のバランスのとれたシステムを実現。 守りから攻めの生産管理へ。
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使うだけの生産管理 事業ごとに三者三様の状況を打開したい
KPIの生産管理システムは、前史を含めれば30余年にわたる歴史があるが、2000年以前は親会社がシステムをすべて管理しており、KPI側はそのシステムを使って処理を行うだけの状況が続いてきた。「処理を誤ると、その修正も自分たちではできず、親会社に陳情して直してもらうなど、われわれには自由度の低いシステムでした」と話すのは、実装事業の管理責任者を務めた生産部生産管理課担当課長の小針和美氏。 KPIの前身会社が統合を繰り返してきた経緯で、KPIの3事業は親会社において母体の異なる事業体の傘下に置かれ、使用する生産管理システムも別々のものを使わざるを得ない状況にあった。各システムは当然のことながら、入力方法も異なれば、出力される売掛金、買掛金、原価のデータやフォーマットも異なった表示となる。まるで1つの敷地内に会社が3つある状態だった。しかし、最終的には経理処理を行う際には1企業であるかぎり1つにまとめる必要があり、そのため、毎月定例で3事業の管理担当者が集まり、遅くまで残って手作業で集計作業を行っていた。
自由度が高い機能 情報公開方法が明瞭
転機が訪れたのは2015年 ピンチをチャンスに
転機が訪れたのは2015年。親会社が替わりキョウデンの傘下に入ったことである。旧親会社に関連するシステムの使用期間が2年に限定されることとなり、その間に新システムの立ち上げが必要となったのだ。 システムメーカーの撤退に加え、システム更新のタイムリミット。普通に考えれば当時はピンチの状況であったが、担当者達はピンチをチャンスとして捉え臨んだ。 小針氏と佐野氏をリーダーに、新たな生産管理システム構築のプロジェクトチームを結成。理想的なシステムを目指すことにした。その結果、選ばれたのがTPiCSである。 決め手となったのは、「機能面に関して、われわれの要望に対応でき、自由度があったこと」(小針氏)。「情報公開の仕方がわかりやすかったこと」(辻井氏)。「メカ事業には社内でモノを加工する以外にも、熱処理や表面処理など、外注会社とやりとりする工程が含まれますが、TPiCSには発注書の発行や支払いなどもスムーズに行える機能があったこと」(佐野氏)などである。
分散・集中のバランスのとれたシステムを実現。 守りから攻めの生産管理へ。
キョウデンプレシジョンは長年にわたりバラバラに運用されていた3事業の生産管理をTPiCSに統一。各事業の独立性を保ちつつ、一体感のある分散・集中の仕組みを構築した。守りから攻めの生産管理への転換により、従業員のやる気が向上。現場改善も大きく進んでいる。今後も個別事業の効率向上はもちろん、全社目標である完全内製型ワンストップソリューションの提供に向けて、生産管理システムをフルに活用していく考えだ。
システムは2016年11月に稼働。直後にはMRPの設定方法をめぐり多少の混乱もあったが、正しい状態に戻ってからはスムーズに行くようになった。2017年3月には棚卸しのシステムなどステップⅡも完了。棚卸しはバーコードを使う簡便なシステムを取り入れたことで、現場従業員たちからの評判も上々である。 新システムに慣れるにつれて、現場従業員からは「こうすればもっと見やすくなる」などの新たな改善提案の声もあがるようになった。
TPiCS-X
変化する市場に対応するために、個別生産や繰返生産に特化した最新の生産管理システムです。製品の多様化に対応し、工場のスムーズな生産を実現します。
株式会社 ティーピクス研究所
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