コミュニケーション研修の市場規模は?
社員の研修に企業がどれだけ費用をかけているかは、厚生労働省が「能力開発基本調査」で公表しています。同調査によると、企業がOFF-JT(職場を離れて行う研修)に支出した費用は、2024年度に労働者1人当たり平均2.0万円で、前回より0.5万円増えました。教育訓練の費用を支出した企業は54.4%で、前回より0.5ポイント下がっています。いずれも研修全体の数字で、コミュニケーション研修そのものの数字ではありません。
出典:「令和7年度 能力開発基本調査」(厚生労働省)(2026年10月19日に利用)
ITトレンドには3製品が掲載され、提供企業も3社です。ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、コミュニケーション研修の動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP3】いま注目されるコミュニケーション研修
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のコミュニケーション研修はAIロープレの「AIプラストーク」が資料請求ランキング1位です。2位もAIとの対話で練習するSAPI ロープレで、3位は講師による集合研修などを提供するグロービスの研修でした。講師が教える研修に加えて、AIを相手に対話を練習できるツールに関心が集まっている点が特徴です。
次の図は、2026年10月12日更新の資料請求ランキングTOP3です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 製品の特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | AIプラストーク | 社内の実データを学習したAIを相手に、営業やCS、1on1などの対話を練習できる。 |
| 2位 | SAPI ロープレ | AI顧客役との対話で営業・接客を練習し、録画とAI解析で改善点を確認できる。 |
| 3位 | グロービスの集合研修・スクール型研修 | 講師派遣型の集合研修と公開型のスクール型研修で、企業の人材育成を支援する。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月12日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※提供形態・参考価格は、各製品ページでご確認ください。
※コミュニケーション研修のカテゴリには、集計できるレビューがまだありません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているコミュニケーション研修は、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のコミュニケーション研修市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている3製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.AIを相手に練習するロープレツールが上位2つを占める
資料請求ランキングでは、1位と2位をAIとの対話で練習するツールが占めました。AIプラストークは、社内の実データから顧客や部下を再現したAIと、回数無制限で練習できるとしています。SAPI ロープレは、AIの顧客役と営業・接客のやり取りを練習するツールです。人が相手役を務めなくても、練習を重ねられる形への関心がうかがえます。
2.練習の後の評価や振り返りまで支える
AIの2製品は、練習の結果を評価する機能も打ち出しています。AIプラストークは、AIによる定量評価と即時のフィードバックで指導のばらつきをなくすとしています。SAPI ロープレは、録画とAI解析で改善点を確かめ、ダッシュボードで組織の強みや弱みを把握できます。グロービスの研修も、予習・実践・振り返りのサイクルを掲げています。
3.講師による研修は受講形式を選べ、対象の規模にも違い
3位のグロービスの研修は、講師派遣型の集合研修と公開型のスクール型研修の2つの形式で提供されます。アウトプット重視の学習を掲げ、自社の課題や個人の成長に応じて受講形式を選べます。対象の企業規模は、SAPI ロープレが「100名以上」で、ほかの2製品は「全ての規模に対応」です。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■営業やCS、管理職の1on1など、社内のさまざまな対話を練習させたい企業
- AIプラストーク
- ■営業・接客の練習を、録画とAI解析で振り返りたい企業
- SAPI ロープレ
- ■講師による研修で、アウトプット重視の実践的な学びを取り入れたい企業
- グロービスの集合研修・スクール型研修
同じランキング上位でも、研修の進め方は製品ごとに違います。AIのツールと講師の研修が並ぶため、AIで練習を重ねたいか、講師から学びたいかを先に決めると、候補を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●このカテゴリには集計できるレビューがまだなく、内容は資料や体験で確かめる必要がある
- ●AIで練習するツールと講師による研修では、学び方が大きく違う
ランキングは、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、研修の対象者や練習したい対話の場面、社内で続けられる運用に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うコミュニケーション研修を比較検討しよう
この記事では、ITトレンドの掲載状況と資料請求ランキングから、コミュニケーション研修の市場の様子と人気の製品を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の研修の目的や対象者に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、コミュニケーション研修サービスのおすすめを比較し、選び方も解説しています。あわせてご覧ください。

