リーダーシップ研修を選ぶ前に整理したいこと
リーダーシップ研修の成果は、研修会社の良し悪しだけで決まるものではありません。自社の課題や対象者、研修後に期待する変化を先に整理しておくと、比較の軸が明確になり、選定のブレを抑えやすくなります。
導入目的を一つに絞る
まず決めたいのは、何のためにリーダーシップ研修を実施するのかです。例えば、管理職の部下育成力を高めたいのか、次世代リーダー候補の視座を上げたいのかで、必要な内容は異なります。目的が複数に広がると内容が浅くなりやすいため、最初は最重要課題を一つに絞る進め方が有効です。
対象者の役割と経験差を整理する
同じ管理職でも、着任直後の課長と部長では求められる役割が違います。現場の実務管理が中心なのか、部門横断の意思決定が必要なのかを整理すると、必要なテーマが見えやすくなります。職位だけでなく、部下人数やマネジメント経験の差まで確認しておくと、研修内容のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
研修後に変えてほしい行動を言語化する
「意識を高めたい」だけでは、研修の良し悪しを判断しにくくなります。例えば、1on1の頻度を上げる、会議で方針を明確に伝える、部下へのフィードバックを具体化するといったように、行動レベルまで落とし込むことが大切です。
厚生労働省の令和6年度「能力開発基本調査」では、能力開発や人材育成に何らかの問題がある事業所が79.9%となっており、研修は実施自体よりも現場での定着が課題になりやすいと読み取れます。
参考:令和6年度「能力開発基本調査」の結果を公表します|厚生労働省
リーダーシップ研修の選び方
リーダーシップ研修を選ぶときは、カリキュラム名だけを見るのでは不十分です。自社課題との一致度や実践しやすい形式、研修後のフォロー体制まで確認すると、受講直後で終わらない研修を選びやすくなります。
自社課題に合うテーマか確認する
リーダーシップ研修と一口にいっても、テーマは幅広くあります。部下育成や目標設定、意思決定、巻き込み力、1on1、組織浸透など、強みはサービスごとに異なります。そのため、自社の課題が「若手の主体性不足」なのか「管理職の育成力不足」なのかを明確にし、テーマの合致度を優先して比較することが大切です。
講義だけでなく実践形式が含まれるか見る
座学だけでは、理解できても行動に移しにくい場面があります。ロールプレイングやケーススタディ、現場課題の持ち込み、受講後のアクション設計など、実践の機会がある研修のほうが、職場で使える状態へつなげやすくなります。リーダーシップは知識の暗記ではなく、場面ごとの判断と働きかけが重要だからです。
フォローアップ設計まで確認する
研修当日だけで完結するサービスより、受講後の振り返りや上司連携、課題提出、1on1支援などがあるサービスのほうが、定着を後押ししやすくなります。特に管理職向け研修では、学んだ内容を現場で試し、その結果を見直す流れが欠かせません。フォローの有無は、選定時に必ず確認したいポイントです。
講師の専門性と運営支援の範囲を確認する
講師が現場マネジメントに強いのか、組織開発に強いのかで、研修の切り口は変わります。また、事前ヒアリングやカスタマイズ、受講管理、効果測定の支援範囲もサービスによって差があります。社内の運営工数を抑えたい場合は、研修内容だけでなく、準備から実施後までの伴走範囲まで含めて選ぶと安心です。
リーダーシップ研修選びで比較したい項目
候補を数社まで絞れたら、次は比較表で整理すると判断しやすくなります。料金だけで比べると、必要な支援が抜けてしまうこともあるため、目的達成に関わる項目を横並びで見る視点が欠かせません。
| 比較項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 対象者 | 次世代リーダー向けか、管理職向けか、役職や経験年数で分けられるか |
| 研修テーマ | 部下育成や1on1、意思決定、巻き込み力、組織浸透など自社課題に合うか |
| 実施形式 | 対面やオンライン、eラーニング、公開型、インハウス型に対応しているか |
| 実践性 | ケーススタディや演習、ロールプレイング、現場課題の持ち込みがあるか |
| フォロー体制 | 受講後の振り返りや課題提出、上司連携、定着支援の有無 |
| 運営支援 | 事前設計や受講管理、レポート、効果測定まで支援を受けられるか |
| 費用 | 受講費だけでなく、設計費や運営費、追加オプションの有無まで確認できるか |
費用は安さより支援範囲で見る
見積もりを比べる際は、金額だけで判断しないことが大切です。初期設計の支援や研修資料の調整、受講後レポート、フォロー面談などが含まれているかで、実質的な負担は変わります。安価でも自社側の準備負担が大きければ、担当者の工数が膨らむおそれがあります。総額と内訳の両方を見る視点が必要です。
実施形式は受講率と現場事情で選ぶ
拠点が多い企業や、多忙な管理職が多い組織では、オンラインやeラーニングの柔軟な形式がなじみやすい傾向にあります。一方、対話や演習を重視するなら、対面や少人数型が適する場面も少なくありません。受講率を優先するのか、深い対話を重視するのかによって、選ぶべき形式は変わります。
効果測定の方法が具体的か確認する
受講満足度アンケートだけでは、研修の成果を十分に判断できません。行動変容チェックや上司評価、実践課題、受講後の面談など、複数の視点で確認できる仕組みがあると改善につなげやすくなります。
厚生労働省の同調査では、OFF-JTを受講した労働者は37.0%でした。研修機会が広がる中で、実施後の評価設計まで考える重要性が高まっています。
参考:令和6年度「能力開発基本調査」の結果を公表します|厚生労働省
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自社にあうリーダーシップ研修を見極めるポイント
比較項目が揃っても、最終判断で迷うことは少なくありません。そんなときは、自社の規模や育成対象、内製できる範囲という三つの観点から見直すと、選ぶべき方向性が整理しやすくなります。
企業規模に応じて求める設計を変える
中小企業では、人事担当者の兼務が多く、研修運営の負荷を抑えられるサービスが向く傾向があります。反対に大企業では、階層別設計や部門別展開、受講管理のしやすさが重要になりやすいでしょう。自社の体制に対して、無理なく回せる運用かどうかを見極めることが、継続実施のしやすさにつながります。
次世代リーダー向けか管理職向けかを分けて考える
次世代リーダー候補には、主体性や巻き込み力、視座向上が重視されやすくなります。一方、既任管理職には、部下育成や評価、方針浸透、チーム運営といったテーマが重要です。対象をまとめて一つの研修で済ませると、どちらにも浅くなりがちです。対象者ごとに到達点を分けて考えるほうが、内容の納得感を得やすくなります。
予算だけでなく活用制度も確認する
予算が限られる場合は、実施を諦める前に活用可能な制度を確認しましょう。厚生労働省の人材開発支援助成金には複数のコースがあり、訓練内容や要件に応じて活用できる可能性があります。もちろん、すべてのリーダーシップ研修が対象になるわけではないため、申請要件や対象訓練は事前に確認することが大切です。
おすすめのリーダーシップ研修を紹介
ここからは、ITトレンドに掲載されているリーダーシップ研修を紹介します。自社課題との相性を見ながら、気になるサービスは資料請求して詳細を確認すると、選定を具体的に進めやすくなります。
ストーリーで学ぶビジネスリーダー研修
- 組織を率いるビジネスリーダーに必要な要素が理解できる
- 成果を出し続けるために実践すべきことを体系的に学べる
- オンライン研修も可能
ALL DIFFERENT株式会社が提供する「ストーリーで学ぶビジネスリーダー研修」は、管理職やプロジェクトリーダー向けに、ビジネスリーダーとして必要な考え方や行動を体系的に学べる研修です。管理職として何を実践すべきかを腹落ちさせたい企業に適した選択肢といえます。
Schoo for Business
- 9,000本以上の動画で社員研修から自律学習まで幅広く活用可能!
- DXやAIなど最先端の知見から、ビジネススキルまで幅広く学べる
- 専任チームが導入準備から運用、効果測定までを伴走サポート
株式会社Schooが提供する「Schoo for Business」は、9,000本以上の動画コンテンツを活用できるオンライン学習サービスです。階層別研修やテーマ別研修を組みやすく、次世代リーダー候補を幅広く育成したい企業や、継続学習の仕組みもあわせて整えたい企業と相性がよいでしょう。
ドゥファインの研修事業
- 顧客視点で診断し、応対品質を数値化することで課題を明確化
- 独自の基本概念で評価し、具体的な改善方法をアドバイス
- 応対力向上を徹底的に支援し、目標達成までトータルサポート
株式会社ドゥファインが提供する「ドゥファインの研修事業」は、診断を通じて課題を見える化し、その結果に応じた研修を設計できるサービスです。応対品質や現場課題の把握から入りたい場合に使いやすく、自社の弱点を整理したうえで研修内容を決めたい企業に向いています。
Co:TEAM(コチーム)
- 大企業での導入実績もある管理職向けリーダーシップ研修!
- 研修の効果を現場で最大化させるためのツールもセット!
- リスクゼロ!60日以内ならどんな理由でも全額返金
株式会社O:(オー)が提供する「Co:TEAM(コチーム)」は、管理職向けのリーダーシップ研修に加え、1on1ツールや運用コンサルも提供するサービスです。管理職の面談力や現場定着まで重視したい企業に向いており、研修後の実践支援を重視する比較軸で検討しやすい製品です。
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リーダーシップ研修の選び方に関するFAQ
ここでは、リーダーシップ研修を比較する際によくある疑問をまとめます。社内で稟議を進める場面や、候補サービスを絞り込む段階で判断しやすくなるよう、実務に近い視点で整理しました。
- Q1:リーダーシップ研修は管理職向けだけですか?
- 管理職向けが中心ですが、次世代リーダー候補やプロジェクトリーダー向けに設計された研修もあります。役職名だけで判断せず、期待する役割や課題に合う内容かを確認することが大切です。
- Q2:オンラインのリーダーシップ研修でも効果は期待できますか?
- 効果の出しやすさは、内容と設計次第です。講義視聴だけでなく、演習や課題提出、フォロー面談まで組み込まれていれば、オンラインでも実践につなげやすくなります。多拠点企業や忙しい管理職が多い場合にも向いています。
- Q3:料金が安い研修を選べばよいのでしょうか?
- 料金は重要ですが、安さだけで決めると設計支援や定着支援が不足する場合があります。見積もりでは、受講費だけでなく、カスタマイズ範囲や運営支援、効果測定の有無まで含めて比較すると判断しやすくなります。
- Q4:リーダーシップ研修の効果はどう測ればよいですか?
- 満足度アンケートだけでなく、1on1の実施状況や部下へのフィードバック内容、上司評価、現場での行動変化など複数の観点で見ることが重要です。研修前に評価指標を決めておくと、成果の振り返りがしやすくなります。
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まとめ
リーダーシップ研修の選び方で重要なのは、サービスの知名度や価格だけで決めず、自社課題や対象者、研修後に求める行動を先に整理することです。そのうえで、テーマの一致度や実践性、フォロー体制、運営支援の範囲を比較すれば、自社に合う研修を見極めやすくなります。
候補が複数あって迷う場合は、ITトレンドで資料請求し、具体的な内容や費用感をまとめて比較してみてください。


