DWHシステムとは
DWH(データウェアハウス)とは、データ活用に特化したデータ保管庫を意味し、さまざまなデータを収集・蓄積・分析を行う概念です。データウェアハウスによって、膨大なデータを変換・整理・格納をし、分析に役立てる目的で、DWHシステムがあります。
DHWは基本的に、データの変遷が把握できるように時系列で履歴が残ります。また、新しい情報は上書き更新をせず古いデータとともに蓄積されます。複数システムから集約されたデータを必要に応じて目的別に再構成するため、分析や企業の重要な意思決定に役立つでしょう。
DWHシステムは以下のような点において、BIツールやデータベースなどの類似システムと違いがあります。
- ●データの上書き更新をせず、変更の履歴が時系列で確認できる
- ●データを使用目的別ではなく、内容別に分類して保管する
以下の記事では、DWH(データウェアハウス)とデータベース・データマート・BIツールとの違いについて、詳しく解説しています。
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2023.08.18
DWH(データウェアハウス)とは?活用例などわかりやすく解説
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DWHシステムの製品比較
ここからは、おすすめのDWHシステムについて比較・紹介します。掲載製品については、資料請求(無料)できるので、比較のうえ自社にあうものを検討してください。
《Dr.Sum》のPOINT
- 導入実績7,200社超!散在したデータを一元化、すぐ使える状態に
- 10億件のデータも1秒台で集計できる◆高速集計◆
- 直感的な操作で誰でも簡単にデータ分析が可能
ウイングアーク1st株式会社が提供する「Dr.Sum」は、7,200社を超える企業の導入実績をもつデータ分岐基盤です。さまざまな業種や規模の企業で運用されています。1秒台で10億件のデータを集計できる高速集計は特許を取得しており、大量データの蓄積や分析にも適しているでしょう。さらに、レスポンスのよいサポート体制も魅力の一つです。
《AirLake》のPOINT
- 非構造化データをノーコードで誰でも簡単に変換・利用できる
- データの形式や社内外問わずどこからでも必要なデータを収集可能
- 外部システムとのシームレスな連携により分析・機械学習が可能に
「AirLake」は株式会社DATAFLUCTが提供しており、AI‐OCRを用いてさまざまなファイルをデータベース化するノーコードクラウドデータプラットフォームです。PDFなどはもちろん、手書き文字や動画、音声などの非構造化データも収集し蓄積します。また、ETLツールやVPN、APIなどで外部システムやSNSと連携し幅広いデータも構造化するため、あらゆる業務のデータ活用に役立つでしょう。
AnalyticMart
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社が提供する「AnalyticMart」は1億件のデータを3秒で処理できる高性能データベースエンジンをもつデータ分析フレームワークです。高度な圧縮技術を採用しており、最大40分の1に圧縮が可能なため、ストレージ容量を抑えられます。使い慣れたExcelを用いてデータ分析やグラフ表示ができる点も嬉しいポイントです。
Amazon Redshift
「Amazon Redshift」は、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社が提供しているクラウド型のDWHシステムです。SQLを利用しており、DWHのほか、運用データベースやデータレイクも分析します。クラウドDWHシステムとしては処理速度が速く、数万社の導入実績がある点からも安心して利用できるでしょう。無料トライアルもあるため、導入前に使用感を試せます。
Azure Synapse Analytics
Microsoft社提供の「Azure Synapse Analytics」は、データ統合とDWH、ビッグデータ分析をまとめた分析サービスです。超高速のデータ分析に対応し、コードなしで活用できます。サーバレスや専用オプションの利用でも、T-SQL・KQL・Python・Scala・Spark SQL・.Net などの言語を選択できます。アカウント作成は無料で、200ドル相当のクレジットで30日間さまざまな機能のお試しが可能です。
YDC SONAR
「YDC SONAR」は株式会社ワイ・ディ・シーが提供しており、AI機能で品質予測値を算出する製造業向けのデータ活用プラットフォームです。ノンプログラミングでデータにもとづいた予想モデルを作成でき、生産効率化や品質改善、予防保全へ役立てられます。90日間の無料トライアルで操作性や機能のお試しも可能です。
Smart DWH
株式会社システムサポートが提供する「Smart DWH」は、データ収集や加工ができるETL/EALを搭載したDWHシステムです。大量のデータ収集の文字コード変換や形式変換も自動化し、簡単にスピーディなデータ収集が実現します。また、ユーザー操作履歴の管理やデータ暗号化など、機密性の高いデータを扱う場合でも安心した運用ができるでしょう。導入前にデモ画面や参加型のハンズオンで運用イメージの確認ができます。
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DWHシステムの選び方
DWHシステムを選ぶ際には、提供形態やコストなどに注目する必要があります。ここでは、DWHシステムを比較する際に確認しておきたいポイントを解説するので、製品選びの参考にしてください。
提供形態
DWHシステムには、オンプレミス型とクラウド型の製品があります。オンプレミス型は、自社のサーバへソフトウェアをインストールし運用する形態です。すべて自社で管理できるため、セキュリティ上安全性が高い形態といえます。
一方クラウド型は、インターネットを通じてサービスを受ける提供形態です。導入に時間がかからず、必要な機能だけを選べる製品が多くあります。導入後必要に応じて機能や容量の追加に対応した製品もあるため、スモールスタートしたい企業にも適しているといえるでしょう。
また、セキュリティ面に不安があるとされていたクラウドですが、各社製品で対策が強化され、安全性も大幅に向上しています。そのため、近年ではコストや拡張性、管理などに課題を感じ、クラウド型へ移行する企業が増加傾向にあります。導入前にそれぞれの特徴を理解し、自社の運用に適している提供形態を選択しましょう。
コストパフォーマンス
DWHシステムの導入目的の一つとして、蓄積されたデータをビジネスに活かし売上を伸ばすことがあげられるでしょう。そのため導入を検討する際は、どのくらいコストがかかるのか確認が必要です。今後の売上と発生するコストをふまえ、費用対効果を算出しましょう。
また、提供形態により費用は大きく異なります。オンプレミスはサーバや専用機器を構築する必要があるため、初期費用が高い傾向にあり、保守管理の知識をもつ管理担当者も必要です。しかし導入後は、毎月の利用料が発生しない製品も多く、結果的にコストパフォーマンスがよい可能性もあるでしょう。一方クラウド型は、初期費用を抑えられますが、毎月のランニングコストが発生する製品が多いといえます。
初期費用はもちろん、ランニングコストや導入による利益をふまえ、予算を計算して製品を選びましょう。
気になる製品は、以下のボタンより一括資料請求(無料)がおすすめです。オリジナルの比較表も作成できるので、ぜひ社内検討に役立ててください。
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DWHシステムで重視すべきポイント
DWHシステムを比較検討する際は、操作性や処理速度、拡張性などを重視し比較しましょう。ここでは、スムーズな運用を実現するために重要なポイントを紹介します。
画面の操作性
DWHシステムは社内の多くの従業員が利用するため、誰でも簡単に操作できることが重要です。優れた機能を搭載したシステムでも、使いこなせなければ効果を発揮できません。
まずはインターフェースの操作性を確認しましょう。視覚的にわかりやすく、分析データを理解しやすいものが理想的です。導入前に無料トライアルを提供している製品もあるので、操作性もあわせて確認しましょう。
データの処理速度
DWHシステムで取り扱うデータ量は、膨大なケースが多いため、処理速度は特に重視したいポイントの一つです。データの読み込み速度や分析時の反応速度については、各社製品のセールスポイントでもあるため、ベンダーに問い合わせましょう。
容量の拡張性
DWHシステムに保存されるデータは、導入後も常に増加するでしょう。容量が不足した場合追加の必要性があるため、容量の拡張しやすさは重要なポイントです。容量を増やすにはシステムの改修が必要な製品もあれば、わずか数ステップで拡張できる製品もあります。クラウド型の多くは、プランの変更のみで容量を追加できるでしょう。データの増加傾向を把握し、拡張しやすい製品も検討しましょう。
BIツールとのデータ連携
DWHシステムは外部の基幹システムなど、多数のツールからデータを取り入れます。また、データの保管や分析時にもBIツールやETLなどと連携させて使用する頻度も高いため、連携のしやすさも大切です。自社の既存システムや今後導入予定のシステムと相性がよいDWHシステムを選定しましょう。
DWHシステムで自社のデータを蓄積し有効活用しよう
DWHシステムは、大量のデータを高速で処理し効果的な活用を目的としています。製品選定の際には、提供形態やコストパフォーマンスなどに注目しましょう。また操作性や処理速度、連携性なども確認することで、有効活用につながるでしょう。
紹介したDWHシステムで気になる製品は資料請求がおすすめです。自社のデータ量や活用方法と照らし合わせ、製品の比較検討から最適なDWHシステムを導入しましょう。