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パスワードレス認証とは?仕組みと実現方式、導入のメリットと選び方を解説

パスワードレス認証とは?仕組みと実現方式、導入のメリットと選び方を解説

パスワードレス認証は、その名のとおりパスワードの入力に頼らずにログインする仕組みです。結論から言えば、生体認証やパスキーを使うことで、盗まれやすいパスワードへの依存をなくし、セキュリティと使い勝手を同時に高められます。この記事では、パスワードレス認証の基本的な考え方から、指紋・顔・パスキー・ワンタイムパスワードといった実現方式、導入で得られるメリットと注意点、そして自社に合うソリューションの選び方までを順に整理します。認証基盤を見直したい担当者の判断材料としてご活用ください。

この記事は2026年9月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    パスワードレス認証とは何か

    まずは、パスワードレス認証がどのような仕組みで、なぜ広がりつつあるのかを押さえます。従来のパスワード方式との違いと、いま脱パスワードが求められる背景を確認しましょう。

    パスワードに依存しない認証の基本的な考え方

    パスワードレス認証とは、あらかじめ設定した文字列(パスワード)を入力する代わりに、本人だけが持つ要素で本人確認を行う方式の総称です。具体的には、指紋や顔などの身体的な特徴、スマートフォンやセキュリティキーといった所持物、端末内に安全に保管された暗号鍵などを使います。

    利用者は覚えにくい文字列を管理する必要がなくなり、指をかざす、顔を向けるといった簡単な操作でログインできます。認証の根拠を「記憶」から「本人固有の要素」へ移すことで、推測や使い回しに起因する弱点を根本から減らせる点が、この方式の核心です。

    従来のパスワード認証が抱える限界

    パスワード方式は導入が手軽な一方で、運用上の弱点を抱えています。複雑な文字列は忘れやすく、覚えやすくすると推測されやすいという矛盾があり、同じパスワードを複数サービスで使い回す利用者も少なくありません。一度流出すると、なりすましログインの被害が連鎖的に広がる恐れもあります。

    加えて、パスワードの再発行やロック解除の対応は、情報システム部門にとって無視できない負担です。フィッシングによって入力情報をだまし取られるリスクも根強く残ります。こうした構造的な課題を解消する手段として、パスワードそのものをなくすアプローチが注目を集めています。

    パスワードレス認証を実現する主な方式

    ひとくちにパスワードレスといっても、実現方法はいくつかあります。ここでは代表的な三つの方式を取り上げ、それぞれの仕組みと向いている場面を解説します。

    指紋や顔を使う生体認証

    生体認証は、指紋・顔・虹彩・静脈といった身体的特徴を鍵として使う方式です。多くのスマートフォンやパソコンに読み取り機能が標準搭載されており、専用の操作を覚えなくても直感的に利用できる点が支持されています。本人固有の情報を使うため、貸し借りや盗難が起きにくいことも強みです。

    一方で、けがや体調による読み取り精度の変化、なりすまし対策の必要性など、運用上の配慮も求められます。生体情報は端末内で安全に処理し、外部へ持ち出さない設計が主流です。認証精度と安全性を両立できる製品を選ぶことが重要になります。

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    パスキーとFIDO2による公開鍵暗号方式

    パスキーは、FIDO2と呼ばれる国際的な認証規格をもとにした、公開鍵暗号を用いる仕組みです。端末内に秘密鍵を保管し、サービス側には公開鍵だけを預けます。ログイン時は端末が秘密鍵で署名し、サーバーが公開鍵で検証するため、パスワードのような「共有の秘密」をやり取りしません。

    この方式では、盗み見や使い回しの前提が成り立たず、フィッシングにも強い耐性を持ちます。生体認証や画面ロックの解除と組み合わせて使うのが一般的で、利用者は端末のロック解除の感覚でログインできます。近年、多くの大手サービスが対応を進めている実現方式です。

    ワンタイムパスワードや所持認証との組み合わせ

    スマートフォンアプリやハードウェアトークンが生成するワンタイムパスワードも、パスワードレス化に活用できる要素です。使い捨ての数字を使うため、仮に一度盗まれても再利用できず、固定パスワードよりも安全性を高められます。ICカードやセキュリティキーといった所持物による認証も同様の役割を担います。

    これらは単独で使うほか、複数の要素を組み合わせる多要素認証の一部として構成されることもあります。所持している要素と本人の生体情報を掛け合わせれば、片方が破られても認証は通らず、なりすましの難易度を大きく引き上げられます。

    パスワードレス認証を導入するメリットと課題

    パスワードレス認証を導入すると、認証情報の漏えいリスクを抑えながら、ログイン操作やパスワード管理の負担を軽減できます。一方で、端末紛失時の復旧方法や既存システムへの対応など、導入前に検討すべき課題もあります。主なメリットと注意点を確認しましょう。

    パスワードに起因するセキュリティリスクを軽減できる

    パスワードレス認証では、利用者がパスワードを記憶・入力する必要がありません。そのため、パスワードの使い回しや推測、フィッシングによる認証情報の窃取といったリスクを軽減できます

    特にFIDOやパスキーを利用する方式では、公開鍵暗号によって認証を行うため、サービス側とパスワードのような共通の秘密情報をやり取りしません。認証情報の漏えい対策を強化したい企業にとって、大きなメリットといえるでしょう。

    利用者と管理者の負担を軽減できる

    利用者は複雑なパスワードを覚えたり、サービスごとに管理したりする必要がなくなります。顔認証や指紋認証、PIN、セキュリティキーなどを利用して認証できるため、ログイン時の操作も簡略化できます。

    また、企業側ではパスワード忘れによる再設定やアカウントロック解除などの問い合わせを削減できる可能性があります。利用者だけでなく、情報システム部門やヘルプデスクの運用負担軽減にもつながります。

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    端末紛失時の復旧や既存環境への対応が必要

    パスワードレス認証を導入する際は、認証に利用する端末やセキュリティキーを紛失・故障した場合の復旧方法をあらかじめ決めておく必要があります。予備の認証手段を登録する、管理者による再登録手順を用意するなど、ログインできなくなった場合への備えが重要です。

    また、既存の業務システムやOS、ブラウザが希望する認証方式に対応しているとは限りません。導入コストだけでなく、既存環境との連携可否や対象ユーザー、移行方法まで確認し、必要に応じて一部の部門やシステムから段階的に導入するとよいでしょう。

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    パスワードレス認証ソリューションの選び方

    製品やサービスによって、対応する認証方式や適用できる範囲は異なります。自社に合うソリューションを見極めるための着眼点を確認しましょう。

    対応する認証方式と既存環境との連携で選ぶ

    まず確認したいのは、どの認証方式に対応しているかです。生体認証だけでなく、パスキーやワンタイムパスワード、ICカードなど複数の手段を柔軟に組み合わせられる製品なら、利用シーンや従業員ごとの事情に応じて使い分けられます。将来の方式追加に対応できるかも見ておきたい点です。

    あわせて、既存環境との連携性も欠かせない判断材料です。社内で使うディレクトリサービスやクラウドサービスと連携できれば、認証情報を一元管理でき、導入や運用の手間を抑えられます。既存の業務システムへのシングルサインオンに対応するかも確認しましょう。

    関連記事 【2026年】生体認証システム8選比較!認証の種類も解説

    適用したい範囲と運用体制で選ぶ

    パスワードレス認証を、どこまで広げたいかも選定の軸になります。パソコンへのログインなのか、クラウドサービスへのアクセスなのか、あるいはオフィスの入退室まで含めるのかによって、適した製品は変わります。目的の範囲を明確にすれば、過不足のない選択ができます。

    導入後の運用体制も見据えておきましょう。管理画面から認証ポリシーを一括で設定・変更できる製品なら、担当者の負担を抑えて全社展開を進められます。サポート体制や導入実績、想定される費用も含めて、複数社を比較検討することをおすすめします。

    パスワードレス認証に対応した製品を紹介

    パスワードレス認証製品は、生体認証やICカード、スマートフォン認証など、対応する認証方式や既存システムとの連携範囲が異なります。自社のセキュリティ要件や利用環境にあわせて比較しましょう。

    DigitalPersona AD

    株式会社ヒューマンテクノロジーズ
    《DigitalPersona AD》のPOINT
    1. 指紋認証と顔認証から選択可能で、顔認証は赤外線カメラに対応
    2. Active Directory完全統合型で認証ポリシーを徹底
    3. 記憶認証と所持認証と組み合わせて使用することも可能

    株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する「DigitalPersona AD」は、Active Directoryと連携し、Windowsログオンなどの認証を強化できる製品です。指紋・顔などの生体認証のほか、ICカードやスマートフォン、ワンタイムパスワード、PINなど複数の認証方式に対応。認証ポリシーを一元管理でき、既存のWindows環境を活用しながらパスワードレス認証を導入したい企業に適しています。

    AUTH thru (株式会社ロココ)

    《AUTH thru》のPOINT
    1. 顔認証で手ぶら解錠、ICカード・暗証番号不要。
    2. 認証ログを自動記録し、管理画面から確認可能。
    3. 拠点・扉ごとに細かく入退場制限を設定可能。

    パスワードレス認証のよくある疑問

    最後に、導入を検討する際に多く寄せられる疑問を取り上げます。不安を解消し、安心して検討を進めるための参考にしてください。

    生体情報が流出するリスクはないのか

    生体認証に対しては、身体的特徴が外部に流出しないかという不安が寄せられます。多くの製品では、読み取った生体情報をそのまま保存するのではなく、特徴を数値化したデータを端末内で安全に処理し、外部のサーバーには送らない設計が採用されています。

    この仕組みにより、仮にサーバー側が攻撃を受けても、生体情報そのものが流出する可能性は抑えられます。導入時には、生体データをどこで処理し、どのように保護しているかを製品ごとに確認しておくと、より安心して運用できます。

    端末を紛失・故障したらログインできなくなるのか

    スマートフォンやセキュリティキーを使う方式では、端末の紛失や故障時にログインできなくなるのではという心配が生じます。実際には、多くのサービスが複数の認証手段を登録できるようになっており、予備の端末や別の方式を代替として設定しておけます。

    万一に備え、管理者側で本人確認のうえ再登録できる運用を整えておくことも重要です。導入前に、端末を失った場合の復旧手順や、一時的な代替ログインの方法が用意されているかを確認しておけば、いざというときも業務を止めずに対応できます。

    まとめ

    パスワードレス認証は、生体認証やパスキー、ワンタイムパスワードなどを使い、盗まれやすいパスワードへの依存をなくす仕組みです。セキュリティと利便性を両立でき、問い合わせ対応など運用の負担も軽減できます。一方で、生体情報の扱いや紛失時の代替手段、既存環境との連携といった確認事項もあります。まずは自社の要件を整理し、対応方式や適用範囲を軸に複数の製品を比較して、無理のない移行計画を立てることが成功への近道です。資料請求を活用しながら、自社に合う認証基盤を検討してみてください。

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    09月14日(月)更新
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