DLPとは
データ漏えい防止(DLP)は、企業が機密情報の不正な使用や流出を防ぐために使用する技術です。DLPソリューションは、データの移動を監視し、セキュリティポリシーにもとづいて不適切な転送を防止することで、データを保護します。
DLPは企業がコンプライアンス要件を満たし、知的財産を守るうえで重要な役割を果たします。
DLPの主な機能は、データの識別・分類、ポリシーにもとづいたデータの使用・転送の制御、監視・報告機能です。DLPソリューションを選ぶ際は、自社のセキュリティニーズにあった機能や使いやすさ、コストの適切さ、サポート体制の有無やその内容を考慮することが重要です。自社に最適なDLPソリューションを選ぶと、データの安全性を高められるでしょう。
DLPソリューションの選定ポイントについてより詳しく知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。
DLP導入のメリット
DLPを導入することで得られる主なメリットは、以下の5つです。
- ●情報漏えいの防止
- ●人為的ミスの軽減
- ●24時間のリアルタイム監視
- ●法規制の遵守
- ●セキュリティ強化
DLPを導入すると、機密情報の監視と管理が可能になり、不正な転送やアクセスを防止できます。また人的ミスの入る余地が減るため、誤って重要情報を外部に送信するリスクを低減可能です。
さらに情報漏えいの兆候を常時監視し、万が一の事態においても迅速に対応できます。法的要件や業界基準への適合も、比較的容易になるでしょう。
DLPの種類とは
自社に最適なDLP(Data Loss Prevention)製品を選ぶことは、ビジネスのセキュリティ強化において重要です。DLP製品にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴やメリットがあります。企業が自社に最適なDLP製品を選択するには、まずは製品の種類と機能を理解し、比較することが不可欠です。
DLP製品の主なタイプには、主に以下の3つがあります。
- ●エンドポイント型
- ●ネットワーク型
- ●クラウド型
エンドポイント型は各デバイスに直接インストールし、データの利用を監視するタイプです。対してネットワーク型は、企業のネットワークを通じてデータの流れを監視し、不正なデータの移動を防ぐ機能を持ちます。クラウド型はクラウド上でデータを監視し、クラウド環境のセキュリティを強化します。
これらの製品を比較する際には、セキュリティニーズやデータの種類、ユーザーの行動パターン、企業のIT環境などを考慮しなくてはいけません。例えば、リモートワークが多い企業ではエンドポイント型が適しているでしょう。
クラウドサービスを多用する場合はクラウド型のDLPが適切です。また、導入のしやすさや管理の手間、コスト面も考慮する必要があります。
総合的に見ると、DLP製品の選択は単に機能だけでなく、企業の特定のニーズや環境に最適な解決策を見つけることが重要です。適切なDLPソリューションの導入によって、企業のデータを保護し、ビジネスの持続可能性を高められます。
おすすめDLP製品を紹介
ここからはおすすめのDLPソリューションを抜粋して紹介します。それぞれの特徴を理解し、自社にDLPソリューションを導入する際の参考にしてください。
Symantec Data Loss Prevention
Broadcom Inc.が提供する「Symantec Data Loss Prevention」は、企業のデータ漏えいリスクを軽減するための高度なDLPソリューションです。データの監視と保護に特化しており、企業の貴重な情報資産を外部の脅威から守るために設計されています。
Netskope Data Loss Prevention
Netskope, Incが提供する「Netskope Data Loss Prevention」は、現代のビジネス環境に不可欠なDLPソリューションの一つです。幅広い検出技術と高度なデータ分類ツールを活用し、機密データの保護と漏えい防止を実現します。
さらに、クラウドやネットワーク、電子メールサービス、エンドポイントなど多様な環境でのデータ保護が可能です。
Proofpoint Enterprise DLP
日本プルーフポイント株式会社が提供する「Proofpoint Enterprise DLP」は、メール攻撃といった高度なデータ漏えい防止ソリューションを提供する製品です。コンテンツ、行動、および脅威の全体から情報を収集し、データ漏えい対策を行います。
これにより、組織はデータの安全性を確保しながら、ビジネスプロセスをスムーズに進められます。
Microsoft Purview
日本マイクロソフト株式会社が提供する「Microsoft Purview」は、企業のデータガバナンスとコンプライアンスニーズに対応する、包括的なDLP(Data Loss Prevention)です。
オンプレミスやクラウドなどさまざまな環境に分散しているデータを一元管理し、機密データの流出や紛失を防ぐセキュリティ対策を提供します。
EXOセキュリティ
株式会社JIRAN JAPANが提供する「EXOセキュリティ」は、現代の企業が直面するデータ漏えいのリスクに対応するために設計された、DLP(Data Loss Prevention)製品です。同製品は、企業の機密情報を保護し、情報漏えいを効果的に防止するための高度な機能を備えています。
Acronis DeviceLock DLP
Acronis International GmbH.が提供する「Acronis DeviceLock DLP」は、包括的なエンドポイントデータ漏えい防止(DLP)ソリューションを提供する製品です。同製品は、企業が機密情報を保護し、データ漏えいを効果的に防止するために設計されています。
Endpoint Protector
CoSoSys Ltd.が提供する「Endpoint Protector」は、業界トップクラスのクロスプラットフォームDLP(Data Loss Prevention)製品です。企業のエンドポイントでのデータ漏えいを防ぐための包括的なソリューションを提供し、多様なデバイスとデータの流れを単一のダッシュボードから完全に制御できる機能を備えています。
Digital Guardian Endpoint DLP
Fortra, LLCが提供する「Digital Guardian Endpoint DLP」は、データ漏えい防止のための高度なソリューションです企業の重要データと知的財産(IP)を保護するために設計されており、特にエンドポイントにおけるデータ漏えいのリスクを大幅に軽減します。
DLPを比較して自社に合った製品を選ぼう
DLPにはそれぞれ特徴があり、自社にあったソリューションを選ぶためには、さまざまな製品を比較検討することが必要です。
この記事で紹介したDLP製品をはじめ、資料請求して自社に最適なDLPソリューションを検討してみてはいかがでしょうか。