帳票ツール EUR V11とは
帳票ツール EUR V11は、企業が帳票を有効活用するために必要な機能を網羅的に備えた帳票基盤です。基幹システムに蓄積されたデータを効率的に帳票として出力します。
帳票ツール EUR V11は企業が帳票を活用する環境基盤として、以下の3種類の製品群から構成されます。
■開発環境製品
開発者向けのテスト環境製品で、クライアントPCで操作します。帳票の作成から印刷や出力に対応しています。
■クライアント実行環境製品
クライアントPCで帳票の印刷やプレビュー表示を行う製品です。
■サーバ実行環境製品
多彩な帳票出力機能を備えた製品です。オンライン出力や自動出力、配賦印刷、複数帳票処理など、出力に関する高度な機能を利用できます。
帳票ツール EUR V11でできること
続いて、各製品で実現可能なことについて紹介します。
■開発環境製品
◇EUR Developer
帳票ファイルの作成から出力までに対応した統合的な開発環境製品。開発者向けのライセンスであるため、スタンドアロンなクライアントPCで利用します。サーバ帳票出力プログラムのテスト実行にも利用可能です。
◇EUR Designer
帳票ファイルを作成・プレビュー・印刷するための製品です。EUR Developerと比較してできることは少なくなりますが、ローコストで導入できます。
■クライアント実行環境製品
◇EUR Viewer
その名のとおり、帳票のプレビューや印刷など、アウトプットに利用する製品です。クライアントPCで操作できます。
■サーバ実行環境製品
◇EUR Server Enterprise
帳票の印刷から出力まで全面的にサポートする製品です。スプールデータを蓄積・管理・印刷する独自の機能を備えています。
◇EUR Server Standard
基本的な帳票出力機能を網羅的に備えた製品。独自のスプール機能は利用できませんが、その分EUR Server Enterpriseより安価に導入できます。
◇EUR Server - Cipher option
暗号化機能を提供するオプション製品です。PDF出力の際など、データを暗号化することで安全性を高められます。
帳票ツール EUR V11の強み
帳票ツール EUR V11には、以下の4つの特長があります。
◇帳票作成が簡単
取引先や業務に合わせて、いくつもの帳票フォーマットを用意するのは大変です。そこで、帳票ツール EUR V11は簡単なマウスを使って帳票を作成できるようになっています。繰り返し機能など、レイアウトを自動化し帳票作成を効率化する機能も豊富です。
◇帳票出力も簡単
帳票に取り込むデータを用意し、EURを起動するだけで帳票出力できます。そのプロセスで必要になるデータの受け渡しなどはEURに一任可能。また、プロセスはシンプルで分かりやすく、ログの取得・管理も容易です。印刷途中で何らかのトラブルが起きても、スプール機能により滞りなく印刷を続行できます。
◇帳票運用の安全性
帳票には個人情報を始めとした重要な情報が記載されることがあります。このようなデータが悪用されないように、利用者にアクセス制限を設ける機能が搭載されています。また、日立が提供するマイナンバー管理製品と組み合わせれば、さらにセキュリティの強度を高めることも可能です。
◇帳票展開は多言語対応
帳票出力は多言語対応しているため、国内外で別々に帳票出力システムを購入する必要はありません。