ハードディスク暗号化ソフトの市場規模は?
ハードディスク暗号化ソフトは、パソコンのハードディスクを丸ごと暗号化し、置き忘れや盗難による情報流出を防ぐソフトです。同じく情報漏えい対策を支える分野では、JNSAが暗号化製品の市場規模を発表しています。国内の暗号化製品の市場は2023年度に48,925百万円(推定実績)で、前年度比19.7%増でした。2025年度は57,066百万円と予測されていますが、ハードディスク暗号化ソフトそのものの数字ではありません。
出典:JNSA『2024年度 国内情報セキュリティ市場調査報告書』
ITトレンドには、ハードディスク暗号化ソフトとして4製品が掲載され、提供企業も4社です。現時点でITトレンドから資料請求できる製品はなく、4製品すべてが情報のみの掲載です。ハードディスク暗号化でできる対策については、ハードディスク暗号化でできる情報漏えい対策とは?をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、ハードディスク暗号化ソフトの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なハードディスク暗号化ソフト
まずは、ITトレンドに掲載されているハードディスク暗号化ソフトを紹介します。掲載製品の顔ぶれは、このカテゴリにどんな種類の製品があるかを知る手がかりです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のハードディスク暗号化ソフトは端末のハードディスク全体を暗号化する製品が4製品中2製品を占めます。現時点では、ITトレンドから資料請求できる製品はありません。端末に加えて、サーバーや持ち運ぶメディアを守る製品も並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている4製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| McAfee Drive Encryption | マカフィー株式会社 | 情報のみ掲載 | ハードディスク全体を暗号化し、パフォーマンスに影響させずにデータを守る。 |
| Check Point Full Disk Encryption | チェックポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社 | 情報のみ掲載 | PCの盗難や紛失時の情報漏えい対策に。オフライン環境でも運用できる。 |
| SecureDoc | ウィンマジック・ジャパン株式会社 | 情報のみ掲載 | 企業内のサーバーに保存したデータを、ディスク暗号化などで保護する。 |
| LB メディアロック3 | 株式会社ライフボート | 情報のみ掲載 | リムーバブルメディアに暗号化領域を作り、パスワードや利用期限で管理。 |
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
[分析]2026年のハードディスク暗号化ソフト市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている4製品の製品ページから、市場の傾向を整理します。
1.端末のディスク全体を暗号化する製品が中心
掲載4製品のうち2製品は、端末のハードディスク全体を暗号化する製品です。Check Point Full Disk Encryptionは、PCの盗難や紛失時の情報漏えい対策を掲げています。McAfee Drive Encryptionは、パフォーマンスに影響を及ぼさない暗号化を打ち出しています。持ち出す端末のデータを守るという、このカテゴリの基本の用途がうかがえます。
2.サーバーや持ち運ぶメディアを守る製品も
残る2製品は、守る対象が異なります。SecureDocは企業内のサーバーに保存されたデータを、LB メディアロック3はリムーバブルメディアのデータを守る製品です。端末だけでなく、サーバーや持ち運ぶメディアまで暗号化で守る選択肢があることがわかります。
3.資料請求できる製品はなく、レビューは2製品に集まる
現時点で、ITトレンドから資料請求できる製品はありません。レビューはMcAfee Drive Encryptionに8件、Check Point Full Disk Encryptionに2件です。ほかの2製品には、まだレビューがありません。提供企業は4社で、1社が1製品ずつを掲載しています。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■社員の端末のディスク全体を暗号化し、盗難や紛失に備えたい企業
- Check Point Full Disk Encryption / McAfee Drive Encryption
- ■サーバーに保存しているデータを暗号化で守りたい企業
- SecureDoc
- ■リムーバブルメディアで、データを安全に持ち運びたい企業
- LB メディアロック3
同じハードディスク暗号化ソフトでも、守る対象は端末・サーバー・メディアと分かれます。どこに保存されたデータを守りたいかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●レビューは2製品に集まっており、ほかの製品には口コミがまだない
- ●端末、サーバー、リムーバブルメディアと守る対象が違うため、同じ暗号化ソフトとして単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、守りたいデータの置き場所と、今使っている端末やサーバーの環境に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うハードディスク暗号化ソフトを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、ハードディスク暗号化ソフトの市場の様子を紹介しました。気になる製品は製品ページで掲載内容を確かめ、自社の環境に合うかを比べてみてください。
以下の記事では、ハードディスク暗号化ソフトのおすすめ製品を比較し、選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

