MEOツールの連携性を確認する基本
連携性を比較するには、連携先と方式を分けて整理することが近道です。まず、代表的な連携先と確認点を一覧で押さえましょう。
| 連携先 | 連携の方式の例 | 確認する点 |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィール | アカウントの権限付与、公式のAPI | 管理できる情報の範囲と権限 |
| SNS管理ツール | 標準の連携、投稿内容の共用 | 投稿文や画像の再利用ができるか |
| 予約システム | 予約ページへのリンク、データの連携 | どこまで自動でつながるか |
| POSレジや社内システム | API、ファイルの取り込み | データの項目と更新の頻度 |
連携先と方式を分けて整理する
連携という言葉には、複数の意味があります。製品が標準で備える連携、API経由でつなぐ連携、ファイルの出力と取り込みによる連携、リンクの掲載による連携などです。連携の意味を整理せずに比較すると、認識がずれる恐れがあります。
連携先が同じでも、方式によって、実現できる範囲や設定の手間が異なります。連携ができると書かれていても、どの方式で何ができるかを、具体的に確認しましょう。資料の記載だけで判断しないことが大切です。
連携で減らせる手作業を洗い出す
連携の目的は、手作業の削減と、情報のずれの防止です。例えば、複数のシステムに同じ店舗情報を入力している場合は、連携によって入力の手間と食い違いを減らせる場合があります。連携先が増えるほど、管理する設定も増える点には注意が必要です。
まず現在の作業を書き出し、手作業が多い部分から連携の優先度を決めましょう。連携しても作業が減らなければ、導入の意味が薄れます。効果の見込みを、事前に試算しておくと安心です。
連携のデータの向きを確認する
連携には、他のシステムから情報を取り込む向きと、MEOツールの情報を外へ出す向き、双方向のやり取りがあります。向きによって、実現できる運用が変わります。向きの確認は、導入後の運用を想定するうえで欠かせません。
例えば、店舗の基本情報を社内のシステムから取り込めれば、更新の入力が不要です。一方、片方向のみの連携では、どちらかで手作業の更新が残ります。自社が求める向きに対応しているか、確認しましょう。
Googleビジネスプロフィールとの連携性の確認点
MEOツールは、Googleビジネスプロフィールの情報を扱うため、Googleとの連携が基盤です。連携の仕組み、対象の範囲、仕様変更への対応を確認します。
連携の仕組みと必要な権限を理解する
MEOツールは、Googleが提供する仕組みを通じて、Googleビジネスプロフィールの情報を取得したり、更新したりします。連携にあたっては、プロフィールの管理者が、ツールに操作の権限を与える手順が必要です。
権限を付与する担当者が退職していると、連携の設定が進まない場合があります。導入前に、プロフィールの管理者が誰かを確認しておきましょう。ツールが必要とする権限の範囲も、あわせて聞いておくと安心です。
連携できる情報の範囲を確認する
Googleビジネスプロフィールには、基本情報、写真、投稿、口コミ、商品やサービスの情報など、多くの項目があります。ツールが連携できる項目は、製品ごとに異なる場合があります。例えば、写真の追加や削除に対応するかは、製品によって扱いが分かれます。
自社が運用で使う項目を書き出し、その項目がツールで読み取りや更新ができるかを確認しましょう。口コミの取得はできても、返信はできない製品もあります。項目ごとに、できる操作を確かめてください。
Google側の仕様変更への対応方針を聞く
Googleビジネスプロフィールの画面や仕様、連携の仕組みは、Google側の都合で変更される場合があります。ツールの提供事業者が、変更にどう対応するかは、継続して使ううえでの確認点です。特に、口コミの返信など日常の操作に影響する変更には注意が必要です。
仕様変更に伴い、一部の機能が使えなくなる可能性もあります。変更時の案内の方法や、対応にかかる目安の期間、対応できない場合の代替の手段をベンダーに質問しておきましょう。
SNSや予約システムとの連携性
MEOの運用は、SNSの発信や予約の導線とあわせて考えると、運用を整理しやすくなります。それぞれの連携の考え方と、実現方法の違いを確認します。
SNS管理ツールとの連携で見る点
SNS管理ツールと連携できれば、SNSで作成した投稿文や画像を、Googleビジネスプロフィールの投稿に再利用できる場合があります。複数の媒体に発信する手間を減らせる点が利点です。例えば、新商品の告知を一度作成し、複数の媒体に展開できます。
ただし、連携できるSNSの種類や、投稿を同時に配信できるかは製品によって異なります。媒体ごとに適した文章の長さや画像の比率も違うため、投稿内容を媒体ごとに調整できるかも確認しましょう。画像の比率が異なる場合に自動で調整されるかも、確認点です。
予約システムとの連携の考え方
予約が必要な業態では、Googleビジネスプロフィールに予約ページへのリンクを掲載する方法があります。MEOツールがこのリンクの設定や管理に対応していれば、拠点ごとの予約ページを一括で扱える場合があります。
予約の状況まで連携して表示できるかは、ツールと予約システムの組み合わせで異なります。リンクの掲載だけで足りるのか、データの連携まで必要なのかを、先に整理して確認しましょう。予約の受付を自社サイトで行うのか、外部の予約サービスで行うのかによっても、必要な連携は変わります。
連携の実現方法ごとの違い
連携の実現方法には、製品の標準機能、APIを使った個別の開発、リンクの設定の3つがあります。標準機能は手軽ですが、対応する連携先が限られ、細かな要望には応えられない場合があります。自社の担当者だけで設定できるかも、判断に影響します。
APIによる個別の開発は柔軟ですが、費用と期間がかかる場合があります。リンクの設定は簡単ですが、予約状況や売上などのデータは連携しません。自社が求める連携の深さにあわせて、方式を選びましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でMEOツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
POSレジや社内システムとのデータ連携
POSレジや店舗マスタなどの社内システムとつなげると、情報の食い違いを減らし、効果の確認にも役立ちます。連携で見る点を整理します。
POSレジとの連携で活かせるデータ
POSレジは、売上や来店客数といったデータを蓄積しています。MEOツールの表示回数や順位の推移と、売上の推移を並べて見られれば、施策の効果を振り返る材料です。例えば、キャンペーンの前後で売上と表示回数を比べると、反応の傾向を探れます。
ただし、POSレジとMEOツールが直接連携する製品は限られる場合があります。ファイルの出力や別の分析ツールを介した確認で対応する場合もあります。直接の連携に対応しているかを、ベンダーに確認してください。
API連携で確認する提供条件
API連携を使う場合は、提供されているAPIの種類、認証の方式、呼び出しの回数の上限、仕様書の有無を確認します。利用に追加の費用や申請が必要な場合もあります。仕様書が公開されているかは、検討の早い段階で確認できます。
認証や権限の扱いは、情報の安全性にも関わります。社内のセキュリティの規程にあうかを、情報システム部門とあわせて確認しましょう。開発を担う人員の確保も、前提として必要です。
店舗マスタなど社内システムとの同期
店舗マスタとは、店舗の名称、住所、営業時間などを管理する社内の基本データです。マスタとMEOツールを同期できれば、変更のたびに複数の場所を更新する手間を減らせる場合があります。マスタの項目名とMEOツールの項目名が異なる場合は、対応表を作って整理します。
同期の頻度や、どちらを正としてデータを上書きするかのルールが重要です。意図しない上書きを防ぐため、同期の対象の項目を限定できるかも確認しましょう。まずは少数の拠点で試す方法もあります。
CSV出力の柔軟性とデータ活用
APIを使わなくても、CSVなどのファイルでデータを出し入れできれば、他のシステムとの連携は可能です。出力できる内容、形式、活用の方法を確認します。
出力できるデータの種類と項目の指定
CSV出力では、順位、口コミ、インサイトの指標、店舗情報など、どのデータを出力できるかが製品ごとに異なります。自社が分析や報告に使うデータが含まれているかを確認しましょう。過去のデータをさかのぼって出力できるかも確かめましょう。
出力する項目や期間を自分で指定できるかも、柔軟性を左右します。決められた形式でしか出力できない製品では、後から表計算ソフトで加工する手間が増える場合があります。
文字コードや形式の確認
CSVを表計算ソフトで開いたときに、日本語が文字化けする場合があります。原因は、出力時の文字コードと、開く側の設定の不一致などです。出力時に文字コードを選べるかを確認しましょう。
日付や数値の表記、区切り文字、1行目の項目名の有無なども、取り込み先に影響します。取り込みも可能な場合は、取り込み用のひな形が提供されているかも、あわせて聞いておくと安心です。表計算ソフトで開く場合は、あらかじめ開き方の手順を担当者へ共有しておくと、トラブルを防げます。
表計算ソフトや分析ツールでの活用
出力したCSVを、表計算ソフトや分析ツールに取り込めば、複数の指標を並べて見られます。店舗別、期間別に集計し、報告資料に使う運用もできます。データを蓄積しておくと、季節ごとの変化も比べられます。
連携性の比較では、確認表を作り、同じ質問を各製品に行うと整理しやすくなります。実際の出力ファイルのサンプルを提供してもらい、自社の環境で開けるかを試す方法も有効です。自社が使う項目と、期間の指定が反映されているかも見ておきましょう。
- ■連携先と方式
- 何と、どの方式でつなぐのか。標準機能かAPIかリンクか
- ■範囲と向き
- 連携できる項目と、取り込みや書き出しの向き
- ■条件
- 権限、費用、申請の要否、仕様変更への対応方針
- ■出力の形式
- CSVの項目の指定、文字コード、サンプルの有無
連携の範囲を確認したいMEOツール
Googleビジネスプロフィールや外部媒体との連携を特徴とする製品のうち、連携性の確認に使える情報がある製品を選びました。
EPRESS MEO
- Googleビジネスプロフィールの最適化(内部対策)
- 外部媒体との連携・サイテーション強化
- 分析・運用支援(MEOツール)
株式会社アイフラッグが提供する「EPRESS MEO」は、Googleビジネスプロフィールの最適化に加え、外部媒体への店舗情報の掲載と連携に対応するサービスです。SNSや地図アプリ、口コミサイトなどの店舗情報を統一的に管理し、一括で反映できる仕組みにより、更新の手間と誤情報の発生を抑えることを目指します。提供形態はクラウド、SaaS、サービスで、全ての規模に対応します。API連携の有無は、個別に確認しましょう。
MEOアナリティクス
- 複数店舗の一元管理で情報の管理や運用にかかる作業工数を削減
- 情報の比較がしやすくなる、インサイト情報の一元表示
- 顧客とのコミュニケーションを活性化できる『クチコミ管理』
オルグロー株式会社が提供する「MEOアナリティクス」は、複数店舗のGoogleビジネスプロフィールをまとめて管理できる、全ての規模に対応したクラウド型のMEO一括管理ツールです。インサイト情報の一元表示とクチコミ管理に対応します。連携できる外部のシステムやデータの出力形式は、掲載情報に記載がないため、資料請求の際に確認しておくと安心です。連携の前提となるGoogleビジネスプロフィール側の権限の状況も、導入前に確認しましょう。
ロカオプ (株式会社ロカオプ)
- Googleマップや順位計測、クチコミ収集で店舗の検索性を向上。
- 来店予約・LINE連携・アンケートでリピートを促進する設計。
- 中小店舗向けの運用削減と集客支援サービス。
ミマモルン‐Mimamorn (株式会社エフェクチュアル)
- AIで口コミ分析し、低評価の原因を可視化
- LINEで口コミ依頼を一括送信
- 口コミ比較で成長ポイント確認
Canly (株式会社カンリー)
- 店舗情報をグループごとに一括更新してGoogleマップ運営を効率化
- 口コミを一括管理して迅速、適切な対応が可能
- 各店舗のデータを自動で集計し可視化
MEOツールに関するよくある質問
MEOツールの連携性についてよくある質問と回答をまとめました。
- ■Q1:連携の有無は、資料のどこを見て判断すればよいですか?
- A:連携先の名称だけでなく、方式と範囲が書かれているかを確認しましょう。標準機能かAPIかリンクかで、できることが異なります。記載が不明確な点は、ベンダーに問い合わせてください。
- ■Q2:APIがあれば、どんなシステムとも連携できますか?
- A:APIの種類や利用条件、呼び出しの上限によって、実現できる範囲は異なります。連携先側の対応も必要で、開発の人員や費用がかかる場合があります。仕様書を確認しましょう。
- ■Q3:予約システムとは、リンクの掲載だけで足りますか?
- A:予約ページへ誘導するだけなら、リンクの掲載で足りる場合があります。予約の状況まで表示したい場合は、データの連携が必要です。目的を決めてから確認しましょう。
- ■Q4:CSVが文字化けしたときは、どうすればよいですか?
- A:出力時の文字コードと、開くソフトの設定が一致していない場合があります。文字コードを選べるか確認し、開き方の手順を担当者に共有しましょう。サンプルの出力ファイルで事前に試すと安心です。
まとめ
MEOツールの連携性は、連携先と方式を分けて確認することが基本です。Googleビジネスプロフィールとの連携では、権限と対象の範囲、仕様変更への対応を確かめましょう。SNSや予約システム、POSレジ、APIやCSV出力は、製品ごとに実現できる範囲が異なります。自社の運用にあう連携性を備えた製品を探すため、資料請求して比較してみてください。

