MEOツールの導入条件で不安になる点の整理
MEO(Map Engine Optimization)ツールの導入条件への不安は、提供会社側と自社側に分けると整理できます。漠然とした不安を、提供会社に質問できる項目へ変えていきましょう。まずは不安の種類と確認する相手を押さえます。
| 不安の種類 | 確認する相手 | 主な確認内容 |
|---|---|---|
| 提供会社に関するもの | 営業担当者 | サポート窓口、対応時間、認証の範囲 |
| 製品の仕様に関するもの | 提供会社の担当者 | API連携の範囲、カスタマイズの可否 |
| 自社の運用に関するもの | 社内の関係者 | 目的、店舗数、運用する担当者 |
不安を3種類に分ける考え方
導入前の不安は、提供会社に関するもの、製品の仕様に関するもの、自社の運用に関するものに分けられます。サポートやセキュリティは提供会社、APIやカスタマイズは製品の仕様、体制や目的は自社の課題です。
種類ごとに確認する相手が異なるため、まとめて問い合わせると回答が曖昧になる場合があります。質問を分類してから、営業担当者や情報システム部門に確認しましょう。分類した質問は、比較する製品すべてに同じ形で投げかけると差が見えます。
Googleビジネスプロフィール側の前提条件
MEOツールは、Googleビジネスプロフィールの情報を扱う場合があります。そのため、店舗のプロフィールを所有者として管理できる状態であることが、導入の前提になる場合があります。
オーナー確認が済んでいない店舗や、過去の担当者のアカウントで管理している店舗は、権限の整理が必要です。Googleの仕様や名称は変わる場合があるため、最新の手順は公式ヘルプで確認してください。ツールの導入前に、管理者アカウントを整えておくと手戻りを防げます。
自社の運用状況の洗い出し
自社の目的や店舗数、運用する担当者の人数を整理しておくと、必要な条件が見えてきます。順位の計測だけが目的なのか、口コミ返信や投稿まで任せたいのかで、確認する項目が変わります。
運用の担当者が兼務の場合は、画面の操作性や通知の設定も条件に加わります。条件を一覧にして社内で合意しておくと、提供会社への質問や見積もりの比較が進めやすくなります。目的があいまいなまま導入すると、使わない機能に費用をかける恐れがあります。
MEOツールのサポート対応が遅い不安の確かめ方
対応の速さへの不安は、提供会社の国や規模といった属性だけでは判断できません。問い合わせの窓口や対応時間、障害時の案内方法など、契約前に確認できる項目で見きわめましょう。次の3点を順に確認すると判断しやすくなります。
提供会社の属性に左右されない見方
国産のMEOツールでも、問い合わせへの対応に時間がかかる場合はあります。一方で、海外製だから遅いと決まるわけでもありません。対応の速さは、サポート体制や契約プランによって異なります。
国産か海外製かという属性ではなく、窓口の種類や対応時間、返信までの目安を確認しましょう。目安を公開していない場合は、営業担当者に書面で回答を依頼すると安心です。同じ質問を複数の提供会社に送り、返信の速さや丁寧さを比べる方法もあります。
問い合わせ窓口と対応範囲の確認
サポートには、マニュアルの閲覧、メールや電話での問い合わせ、設定方法の案内、初期設定の支援など、複数の段階があります。同じ「サポートあり」でも、範囲は製品ごとに異なります。
平日の何時まで受け付けるのか、休日の障害には対応するのかも確認点です。契約プランによって窓口が変わる場合もあるため、見積もりに含まれる範囲をあわせて確認しましょう。設定作業の代行まで含まれるのかも、聞いておきたい点です。
仕様変更や障害時の案内方法の確認
MEOツールはGoogleの仕様変更の影響を受ける場合があります。変更があったときに、提供会社がいつ、どの方法で利用者へ知らせるかを確認しておくと、慌てずに対応できます。
障害の情報をWebページで公開しているか、管理画面やメールで通知するかも確認項目です。通知の手段が複数あると、担当者が不在でも情報を受け取れます。過去に仕様変更があった際の案内の例を、提供会社に尋ねるのも一案です。
導入条件になるISMSなどセキュリティ表記の読み方
ISMS対応と書かれていても、何が対象なのかは製品ごとに異なります。認証の範囲、顧客情報の取り扱い、権限管理の3つを順に確認すると、導入条件を判断する材料がそろいます。表記をそのまま信じず、根拠を確かめましょう。
ISMS認証の対象範囲を確認する
ISMSとは、情報セキュリティマネジメントシステムの略で、国際規格のISO/IEC 27001にもとづく認証制度があります。認証は組織や事業所、サービスなど、定められた範囲に対して取得されます。
そのため、ISMS対応という表記だけでは、MEOツールのサービス自体が対象かどうかは判断できません。認証の登録範囲と有効期間を、提供会社に確認しましょう。認証の登録情報は、認証機関の公開情報でも調べられる場合があります。
顧客情報の取り扱い方針を確認する
MEOツールでは、口コミの投稿者名や店舗の運営情報などを扱う場合があります。どのデータを保存するのか、保存場所や保存期間はどうなっているのかを確認しましょう。取得した口コミのデータが、ツール側でどのように利用されるかも確認項目です。
プライバシーポリシーや利用規約には、データの取り扱いが記載されています。解約後にデータが削除されるタイミングも、あわせて確認すると安心です。委託先や外部サービスを利用している場合は、その範囲も質問しておきましょう。
権限管理と操作ログの有無を確認する
複数の担当者が使う場合は、閲覧のみ、返信の投稿まで、設定変更までといった権限を分けられるかが重要です。担当者の異動や退職時に、アカウントをすぐ停止できるかも確認しましょう。例えば、店舗のスタッフには返信のみ、本部には設定変更までを許可する分け方が考えられます。
操作の履歴が残る製品であれば、意図しない変更が起きたときに原因をたどれます。ログの保存期間と、管理者が画面で確認できるかを質問してみてください。二段階認証に対応しているかも、あわせて確認したい項目です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でMEOツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
API連携が必要な環境でのMEOツールの制限
自社の基幹システムや予約システムとAPIで連携したい場合は、連携できる範囲に制限がないかの確認が欠かせません。制限は、MEOツール側とGoogle側の双方にある場合があります。導入条件として、次の3点を押さえましょう。
API利用の可否と提供範囲を確認する
APIとは、システム同士がデータをやり取りするための窓口です。MEOツールによっては、APIを提供していない場合や、特定のプランでのみ利用できる場合があります。料金表だけでは分からないため、利用条件を書面で確認しましょう。
連携したいデータが、店舗情報、口コミ、順位のどれなのかを先に整理しましょう。そのうえで、APIで取得できる項目と、更新まで行えるかを提供会社に確認します。API仕様書を公開しているかどうかも、判断の材料の一つです。
呼び出し回数の上限と反映のタイミングを確かめる
APIには、一定の時間内に呼び出せる回数の上限が設けられている場合があります。GoogleビジネスプロフィールのAPIにも利用上限があり、MEOツール側で独自の制限を設けている場合もあります。
上限に達すると、データの反映が遅れたり、一部の処理が失敗したりする場合があります。店舗数が増えたときの動作と、エラー時の通知方法を確認しておきましょう。処理が止まった際に、手動で再実行できるかも大切な点です。
APIで足りないときの代替手段を調べる
API連携が難しい場合は、CSVファイルでの取り込みや書き出しが使えるかを確認します。手作業が残る部分を把握しておけば、運用の負担を見積もりやすくなります。ファイルの形式や取り込みの頻度も、あわせて確認しておくとよいでしょう。
全面的な自動化を前提にせず、手動と自動を組み合わせて始める方法もあります。将来の拡張を見据えて、APIの追加や仕様変更の方針も聞いておくと安心です。連携が必須の業務は、導入前に提供会社と実現方法を調整しておきましょう。
カスタマイズ前提の導入で失敗しないための条件
MEOツールの導入でカスタマイズを前提にすると、想定より費用や期間がかかる場合があります。標準機能でどこまで足りるかを先に確かめ、追加が必要な部分を見きわめましょう。費用と期間、保守の3点から検討します。
標準機能とカスタマイズの線引き
MEOツールには、順位計測や口コミ管理、投稿の機能などが標準で用意されています。カスタマイズは、これらに自社独自の項目や画面を追加する対応を指します。
カスタマイズに対応していない製品もあるため、提供会社に可否を確認しましょう。標準機能の設定で代替できる要望もあるので、要望を一つずつ整理することをおすすめします。要望ごとに、標準で可能か、設定で可能か、開発が必要かを分けると明確です。
追加開発の費用や期間と保守の確認
カスタマイズには、開発費用と納期、その後の保守が関わります。Googleの仕様が変わったときに、カスタマイズ部分の改修が必要になる場合があります。要件が変わるたびに追加の費用が必要か、確認しておきましょう。
見積もりには、初回の開発費用だけでなく、保守の費用と範囲も含まれているかを確認しましょう。改修を担当するのが提供会社か自社かも、契約前に決めておくことが大切です。納期が延びた場合の対応も、取り決めておくと安心です。
小さく始めて検証する進め方
導入の初期は、標準機能のみで運用を始め、足りない部分を洗い出す方法があります。実際の運用で不足が確認できてから、必要なカスタマイズを検討すると無駄が出にくくなります。
無料トライアルやデモがあれば、少数の店舗で試しましょう。確認した結果は記録に残し、複数の製品を同じ条件で比べると、判断の根拠を社内に説明しやすくなります。試用期間の終了後に、本契約へ進むかの判断基準も決めておきましょう。
導入条件を確認したいMEOツール
サポートの範囲や認証の取得状況など、導入条件を確認する際の材料になる情報が掲載されているMEOツールを紹介します。
EPRESS MEO
- Googleビジネスプロフィールの最適化(内部対策)
- 外部媒体との連携・サイテーション強化
- 分析・運用支援(MEOツール)
株式会社アイフラッグが提供する「EPRESS MEO」は、Googleビジネスプロフィールの最適化から外部媒体との連携、分析までを一貫して支援するサービスです。オーナー登録や店舗情報の整備、投稿や写真の更新を運用面から支援する内容が紹介されており、自社の体制に不安がある場合に、どこまで支援を受けられるかを確認する材料になります。専用のMEOツールによる順位や閲覧数の可視化と、定期的なレポートの提供もあわせて案内されています。
STOREPAD
- さまざまな店舗集客サイトを一元管理、集客機会を最大化
- AIで口コミ分析・返信自動化し 顧客満足度を向上
- 店舗集客のスペシャリストによる充実したサポート体制
イクシアス株式会社が提供する「STOREPAD」は、店舗情報や投稿、口コミを一括で管理し、集客業務を効率化するクラウド型のツールです。ISO/IEC 27001の認証を取得しており、セキュリティの確認項目として、認証の対象範囲を問い合わせる際の参考になります。MEOや店舗集客に知見のあるスペシャリストによるサポートも紹介されています。対応するデバイスはPCとされているため、利用する端末は個別に確認しましょう。
STORECAST (株式会社Pathee)
- 複数媒体の店舗情報を一括で更新・管理
- 口コミの確認・返信をまとめて管理可能。
- 閲覧・検索データを分析し集客改善に活用。
Canly (株式会社カンリー)
- 店舗情報をグループごとに一括更新してGoogleマップ運営を効率化
- 口コミを一括管理して迅速、適切な対応が可能
- 各店舗のデータを自動で集計し可視化
Googleビジネスプロフィール運用代行サービス (株式会社エフェクチュアル)
- 特許出願済みAIで低評価の原因を可視化
- LINE連携で口コミ依頼を一括送信
- 35,000店舗突破、多店舗経営に支持。
MEOツールに関するよくある質問
MEOツールの導入条件の不安についてよくある質問と回答をまとめました。
- ■Q1:無料トライアルでは何を確認すればよいですか?
- A:実際に使う担当者が日常の操作を試し、画面の分かりやすさや通知の設定を確認しましょう。API連携やカスタマイズは試用の範囲に含まれない場合があるため、提供会社に別途確認します。
- ■Q2:導入条件を社内で説明するには何をまとめればよいですか?
- A:提供会社への質問と回答を一覧にし、回答日と担当者を記録しておきましょう。サポートの範囲、認証の対象、APIの制限、カスタマイズの費用を項目ごとに並べると、判断の根拠を説明しやすくなります。
- ■Q3:情報システム部門がない場合、セキュリティはどう確認しますか?
- A:提供会社にセキュリティの説明資料の提供を依頼し、保存するデータや権限管理の内容を確認しましょう。専門的な判断が難しい項目は、外部の専門家に相談する方法もあります。
- ■Q4:導入条件が自社にあわないと分かった場合はどうしますか?
- A:条件を満たせるプランや代替の手段がないか、まず提供会社に相談しましょう。それでも難しい場合は、無理に契約せず、ほかの製品の資料請求も行って条件を比較します。
まとめ
MEOツールの導入条件への不安は、サポート、セキュリティ表記、API連携、カスタマイズの4点に分けて確認すると整理できます。国産かどうかやISMS対応という表記だけで判断せず、対応範囲や認証の対象を提供会社に質問することが大切です。不安を質問項目に変えたうえで、複数の製品の資料を請求し、同じ条件で比較してみてください。

