運行管理システムを選ぶ5つのポイント
運行管理システムを選ぶ際のポイントを5つ紹介します。
ポイント1 自社の業種に特化した製品を選ぶ
運行管理システムは、さまざまな業種向けに販売されています。自社の業務に特化した製品を選ぶことでカスタマイズの手間を省き、きめ細やかなサポートが期待できます。
例えば、バスの運行管理に特化した製品は、ダイヤ編成作成や管理システムだけでなく、ダイヤの途中で運転手の乗り継ぎが可能な乗り継ぎ指定機能や、ドライバーが運転以外に行う給油や洗車業務も反映する機能を備えています。バス運行特有の業務をきめ細やかにサポートする製品を選ぶことで、1つのシステムで運行管理を完結し、業務の効率化を実現します。
ポイント2 導入目的で選ぶ
運行管理システムは、運行管理だけをサポートしているものや、それに付随する業務をサポートしている製品もあります。まず、自社のどの業務をシステム化し改善したいのかを明確にしましょう。
例えば、「倉庫の在庫管理、配車、本部との連携を強化したい」「お客様からの問い合わせに迅速に対応したい」「現場の安全性を向上したい」「会社全体の安全意識を強化したい」など、どういった目的でシステムを導入するかを決めます。そして、その目的にあったシステムや機能を強みとしている製品を選ぶことが導入成功のポイントです。
ポイント3 導入規模とコストで選ぶ
運行管理システムは、安価なものから数千万円規模の製品までさまざまです。初期費用を抑えたい場合は、必要な機能だけを導入できる製品や、クラウド型、アプリ型を選ぶことをお薦めします。比較的安価に購入できます。また、導入規模を小さくし、徐々に拡大していきたいという場合にも、クラウド型やアプリ型はお薦めです。契約後すぐに使用を開始できますし、運用も簡単です。
ポイント4 カスタマイズ、アップデートの柔軟性で選ぶ
企業によって、業務フローや作業内容は異なります。システムに合わせて業務を変更するわけにはいきませんから、既存のシステムからどの程度カスタマイズが可能であるかは選定ポイントの1つです。例えば、運行管理画面の入力項目の追加や削除、請求書入力画面のお客様ごとの設定(締め日や消費税の切り上げ切り捨て)などです。
作業フローと入力内容は事前に細かくシュミレーションして、自社の運用にあっているか、支障がないかを確認してください。また、売上管理や経費管理が含まれたシステムを導入する場合は、従来のデータを活用できるかもポイントです。過去のデータをなんらかの形式(CSV形式など)で取り込めるかも確認してください。
ポイント5 システムの使いやすさで選ぶ
「システムの入力項目が多すぎて使いにくい」「画面が見づらい」「入力手順が煩雑で、現場の人間が入力できない」など導入した後に気づき、運用が追いつかないというケースはよくあります。毎日使うものですからできる限り簡易的なものが理想です。導入する前に、トライアルやデモ版を使用することをお薦めします。
注意点は、ユーザーは本部の関係者だけではなく、現場の人間もいることを念頭におくことです。各ユーザーの視点で使いやすさを検証してください。また、現場では携帯電話やスマートフォン、タブレットを使用しての連携が必須となります。それぞれの媒体での使いやすさも選定ポイントの1つです。
運行管理システム選定のポイントをおさえて最適な製品を選ぼう
運行管理システム選定の際は、自社の業種に特化した製品をまずは選びましょう。その次に、導入目的、導入規模やコスト、カスタマイズの柔軟性や操作性の良さで比較検討しましょう。
本部と現場、双方の従業員が積極的に使えるようなシステム選定が導入成功のポイントです。本部の導入目的が現場でいきるよう、上記の5つのポイントを参考の上、導入をご検討ください。
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