クライアントPCにセキュリティ対策を行う必要性
まずは、クライアントPCにセキュリティ対策を行う必要性を見ていきましょう。
煩雑なPC管理によりセキュリティが甘くなる
クライアントPCの台数が増えれば、1台1台適切な管理を行うのが難しくなるでしょう。
例えば従業員が1,000名いて、1人に1台のクライアントPCが割り当てられていたとします。この場合、1,000台のPCを管理しなければなりません。結果として管理が煩雑になり、適切なセキュリティ対策ができないことが多いです。
さらに、最新のセキュリティパッチが適用されていない端末があれば、そこからウイルスが蔓延する可能性は高いです。また、端末の台数を管理していなければ、所在不明の端末が転売されてしまうこともあるでしょう。これをきっかけに大規模な情報漏えいに繋がることもあります。
このような事態に備え、クライアントPCのセキュリティ対策を行い、適切に管理する必要があります。
日々巧妙化するサイバー攻撃に対応しなければならない
サイバー攻撃は日々巧妙化しており、防ぎにくいだけでなく、被害が悪化しやすくなっています。そのため、クライアントPCにも適切なセキュリティ対策が求められます。
社内でセキュリティ対策を行っていても、ネット通信や標的型攻撃によって、クライアントPCが狙われることは多いです。また、近年では感染したクライアントPC内で増殖したウイルスが社内に広まることも少なくありません。
このような事態を防ぐためにもセキュリティ対策は欠かせません。
クライアントPCのセキュリティ対策
つづいて、クライアントPCにはどのようなセキュリティ対策が必要なのか見ていきましょう。
ウイルス対策ソフトの導入
まずは、基本的な対策としてウイルス対策ソフトを導入しましょう。
実際にゲートウェイのウイルス対策だけでは不十分であり、クライアントPC経由でウイルスに感染するケースも多いです。クライアントPCを経由して社内全体に被害が拡大してしまうでしょう。端末ごとにウイルス対策ソフトを導入する必要があります。
法人向けのウイルス対策製品の中には、各端末のウイルス検出状況を管理できるものもあります。
ファイアウォールやUTMの導入
ネット通信の脅威には、ファイアウォールやUTMの導入など、総合的な対策が必要です。
ファイアウォールを導入すれば、クライアントPCを狙う不正アクセスを制限できます。UTMは複数のセキュリティ機能を備えたツールであり、総合的なセキュリティ対策を行えます。近年複雑化するサイバー攻撃に対処するためには、対象範囲が広い対策が求められるでしょう。
情報セキュリティポリシーの設定
情報セキュリティポリシーとは、自社のセキュリティを適切に保つための指針やルールです。
クライアントPCのセキュリティ対策を行うためには、ポリシーを設定し実施することが大切です。例えば、怪しいメールやサイトの閲覧や、情報を外部に持ち出しをしないようにしてください。この方法であれば、ツールを導入しなくても、社内のセキュリティ強度を高められます。
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クライアントPCのセキュリティを強化する方法
クライアントPCのセキュリティ強度を高めるためには、クライアントPC管理ツールとセキュリティソフトを組み合わせるのが有効です。
管理ツールを導入すれば、端末の脆弱性管理やソフトウェアのアップデートに役立ちます。ツールによっては、セキュリティパッチを一斉に適用することも可能です。システム管理者の負担を削減するだけでなく、端末のセキュリティ対策を最適化できます。
しかし、クライアントPC管理ツールだけでは脅威に対抗できないため、セキュリティソフトを併用することが大切です。
セキュリティ対策を万全にしてクライアントPCを運用しよう
クライアントPCのセキュリティ対策は台数に比例して煩雑化していきます。しかし、適切なセキュリティ対策ができていないと、ウイルス感染や不正アクセスなどの攻撃に遭うリスクが高まるでしょう。
まずはウイルス対策ソフトを導入することが大切です。他にもファイアウォールやUTMを導入し、セキュリティポリシーを設定してください。クライアントPCのセキュリティ対策を万全に行い、社内のセキュリティ強度を高めましょう。